おざわやの代表のブログです
2020.07.18
誰もが子供の頃には色々な夢を持っていて、でもそんな夢を追っていけるのは一握りの人しかいませんよね。そんな中で実際にプロの世界にまで入れる人はわずかだし、その中で勝ち残る人は僅か。勝者以外は全員が「負け犬」に数えられてしまうけど、誰もが立ち向かって行ったという面では同じ立場な筈。よく有りがちなサクセスストーリーとは真逆な、「その他大勢」の内の1人の男の人生を描いた作品です。
40代半ばまでボクシングに打ち込み続けるスティーブはそれまで48戦して13勝32敗とまったく冴えない戦績ながら、未だに夢の舞台で戦い続けています。もちろんボクシングでは食べて行くことができず、自らのレストランのバイトと奥さんのマリオンが美容師で稼ぐ給料で2人の子供を育てる優しいパパ。試合後には血尿が出るほどボロボロになり、試合会場の外でタバコをふかして控え室に戻ろうとすれば「IDが無ければ入れない」と警備員に止められる始末。家に帰ると可愛い長女オロールがベッドで目を覚まし「勝ったの?」と期待の笑顔を向けるものの「惜しかったんだよ。」と答えるのが精一杯なスティーブ。
パパのことが大好きなオロールは、誰よりもその勝利を心から待ち望んでいる1人。いつもパパの試合を見に行きたがりますが、スティーブは頑なに観戦を許しません。オロールは大好きなピアノを習っていて、パリの音楽学校に進むことを夢見ています。そんなオロールの夢を叶えたいスティーブは、その為にもっと練習ができるようピアノを買ってやりたいと思い、危険だからと避けていたスパーリングパートナーの仕事を受けます。パートナーを務めるのは復活を狙う元チャンピオンのタレクで、何度も断られながらも「KO負けからの復帰の難しさを知っている」と説得します。
そんなボクシングに真摯に向かい続けたスティーブに、最後のチャンスが巡ってきます。
スティーブは決して強い訳ではないけど、自ら「打たれ強い」ことを才能だと言い、これまで戦ってきました。40代半ばの言わばロートルで、試合後には顔も体もボロボロ。でも帰れば必ず試合用のトランクスを丁寧に洗って、グローブの手入れも怠らない。休みの日にはオロールや弟にサンドバッグを叩かせて、嬉しそうにボクシングを教えます。きっと何十年もずっと変わらずボクシングを愛し続けているであろう様子が伺えます。タレク(元WBA世界王者ムバイエ)のスパーリングパートナーに選ばれた残りの2人はスティーブよりもずっと若く、輝かしい戦績を持っていました。タレクも初めはスティーブをバカにしていたものの彼を雇い、スパーリングや作戦会議での彼の言動から何かを感じて前座試合にあいた穴をスティーブに奨めます。
このスティーブを演じるのは、映画「アメリ」の相手役で知られるマチュー・カソヴィッツ。静かな中に強さを感じさせる表情と、ラストラウンドでは若き頃と同じ様にただ強くなることにワクワクする目線の演技が素晴らしかった。
〜夢に向かうことは誰にでも出来るけど、それを続けることは難しい。しかも結果が出ないなら尚更ですが、スティーブの気持ちには一切ブレがない。スパーリングの順番を待つ間も縄跳びを飛びながらリングの様子を伺っています。勝っても負けても真摯にボクシングに向かう姿に、彼の人生哲学のようなものが浮かびます。
そんなスティーブを支える妻のマリオン(歌手のO・メリラティ、この作品の音楽も担当)は、幾ら勝てなくても美容師の仕事をしながら彼を助け、試合になれば応援に駆けつけます。スティーブとは50試合でボクシングを止めることと、試合よりも危険と言われるスパーリングパートナーはしないことを約束させていましたが、スティーブは娘のためにそんな危険な仕事を受けてしまう。そんな彼とは喧嘩になるもののやっぱり心の中では応援していたマリオン。50試合目となる最後の試合もリングサイドで彼を応援します。
オロールはずっとお願いしていたリングでのパパの勇姿を見るために、タレクとの公開スパーリングに出掛けて満面の笑顔。しかしそこでボロボロに打たれる姿とパパを野次る観衆の声が我慢できず、外に出てしまいます。そして学校でパパのことをバカにした子と喧嘩したことを叱られ、最後の試合も見には行かず家でピアノの練習をしています。このオロールを演じたビリー・ブレインはこの作品で大抜擢された新人ですが、とにかく可愛いし独特の空気感や良い表情を見せてくれて、この先が楽しみ!
そんな最後の試合前、初めての試合の時にも一緒だったかつての恩師にセコンドを頼んだスティーブ。そんな恩師がスティーブに与えたアドバイスは「最後のラウンドくらい成りたかった理想のスタイルで戦え」でしたが、そこで見せたスタイルはまるでさんざんスパーリングで見てきたタレクの踊るようなステップ。タイトル戦に向けたミーティングでも「そのままのスタイルで戦え」とタレクに伝えた、かつて憧れた華麗なアウトボクシングスタイル。そんな彼も今までの泥臭いインサイドスタイルを捨てて、イキイキと相手を翻弄しパンチを打ち込みます。そしてそれをリングサイドから見て微笑んだタレクも、後の試合ではきっとチャンピオンを取り返したんじゃないかって。
〜そんな最後の試合の判定の結果は映像には出てきませんが、夜中ベッドサイドに歩み寄るスティーブに「勝った?」と聞くオロール。その返事は無かったものの彼女の満面の笑顔で勝利したことが判ります。きっとスティーブはこの笑顔のためにずっと戦ってきたんじゃないかって、そんな風に感じてしまうほどの最高の笑顔でした。
そして最後のシーンでは辿々しいながらも試験で「ノクターン」を弾くオロールの姿が見られますが、その時のピアノに向かう視線はラストラウンドのパパにそっくり。きっとこの試験に落ちても笑われても、何度でもまた立ち向かっていく筈です。いつも応援してくれる大好きなパパの笑顔を見るために。
エンドロールでは実際に負け続けても戦うボクサーたちの姿が出てきます。2勝51敗とか32勝256敗とか!?それでも戦い続けるのは「ただ好きだから」というだけなんでしょうね。やっぱり好きこそが最強。それに尽きるラストでした。
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