おざわやの代表のブログです
2020.03.30
昨日は久しぶりに終日フリーの休みで、まずはゴルフの朝錬から。そろそろ緑の芝も生えてくる頃、ゴルフするには良いシーズンがやってきます。去年から取り組んできたスイング改造が良い方向に行きかかってる所で、なんとかこのまま一年続けられる形にしたい!それには練習時間が足りないし反復しかないってことで、ゆっくり確認しながらリズムを整える地道な練習を続けてます。
続けてる、とは言ってもそこは日替わり定食なボクのゴルフ。昨日感じていたことは今日になれば何処へやら笑。また今日も違う感覚になってしまうから、ゴルフって難しいですよね。
でもその難しさを楽しめるのもゴルフなんですよねー。
練習終わってウチに帰ったらアマゾンで映画でも観ようかな、と思っていたけどチェックしてみたら、今は自粛騒ぎで映画館がガラガラ。ゴルフも映画も不要不急だけれど、ここまで空いてるなら逆に安心だしチャンスじゃない?ってことで急遽、近所のTOHOシネマズへ映画を観に行きました。
もしかして空いてるかな?位で観たら、座席選択画面が真っ白(黒く選択してあるのはボクの席)。実際、ゼイタクにも貸し切り状態で観られました。封切から1ヶ月も経ってない映画でこんな経験は二度と無いかも知れませんねー。
ジュディー・ガーランドは1922年アメリカ生まれの女優で、17才の時に抜擢された映画『オズの魔法使』での主演ドロシー役でアカデミー子役賞を獲って大ブレイク。その後も映画に出演してはアカデミーやゴールデングローブを受賞、唄ってはグラミー賞を獲るなど形でいえば、スーパースターとしての人生を歩んでいたように見えます。
ところがジュディはお騒がせ俳優としても有名で、仕事に遅刻したり無断で休んだりしただけではなく自殺騒ぎまで何度も起こしています。この作品はそんなジュディがドロシー役に選ばれた17歳の頃と、仕事もなく借金まみれで子供たちとステージをこなしていた40代後半を行ったり来たりしながら人生を振り返っていきます。
ジュディの晩年を演じたのはレネー・ゼルウィガー。トム・クルーズと共演した『ザ・エージェント』でその才能を見出され、その後主演した『ブリジット・ジョーンズ』でブレイク。『シカゴ』『コールドマウンテン』などでもジュディさながらにアカデミーやゴールデングローブに受賞しています。ところが2010年からは心のバランスを崩して、6年間表舞台から消えてしまいます。そんなところもジュディの心情を理解するキッカケになっているのかもしれませんが、とにかく今作のスクリーンで観た彼女はレネーらしさを全く感じず、唄うシーンも含めてジュディを演じ切っていたように思いました。
でも不思議に思ったのは、ボク自身ジュディの現役時代など知ろうハズが無くて、どうしてソックリだと思ったのか?ということ。
その訳は劇中にも出て来ましたが、ジュディのことを「ママ」と呼んでいた若い女優ライザ・ミネリの存在。お恥ずかしながら、ライザがジュディが2度目に結婚した相手との子供だということは、この映画を観るまでは知りませんでしたし、もしかしたらライザが唄う姿のイメージに似ていたのかも知れませんね。
彼女は幼い頃から両親の影響で姉妹と共に舞台に立っていたそうで、10代の頃から既に痩せる薬として、覚せい剤を飲んでいたそうです。今になってみれば若い頃から遅刻や無断欠勤を繰り返してしまっていたのは、そんな薬物を飲みながらのハードワークで精神的に参ってしまっていたからじゃないかと思います。でもきっとその頃はそんなのは当たり前で、今でいう児童労働・パワハラ・モラハラのオンパレードな姿がスクリーンに描かれています。
対して46歳の頃のジュディは、そんな生活で仕事は減って借金まみれ。3番目の夫との間の子供たちを連れてドサ回りのステージに立つのがやっとのことで住む所も無く、親権を取られそうになったジュディは止む無く1人でロンドンへの公演旅行に出かけます。アメリカとは違って温かく迎えてくれたロンドンでしたが、公演が近づくにつれて逃げるようにお酒を煽るジュディ。それでも初演の舞台に立った彼女は圧巻の舞台を演じて好評を得ます。
これも今回初めて知ったのですが、ジュディは当時自らがバイセクシャルである事を認め、いわゆるLGBTの人々から絶大な人気を得ていたとの事で、この作品にもそんな2人のファンの姿が描かれていました。現在でもLGBTのイベントには虹色がイメージカラーのように使われますが、その元になっているのはジュディの唄った「虹の彼方に」から、ということも今回知りました。
薬物とアルコールの影響か、ボロボロの舞台を演じて降板させられたジュディ。この公演を支え続けたマネージャーに誘われたカフェで、差し出されたケーキを一口頬張ると「ケーキってこんなに美味しいのね」と呟く姿に、よほど普通ではなかっただろう、46年の芸能生活が浮かばれます。
そして彼女の意地に火がついた最後の舞台では再び観衆を圧倒し、それを吹き替え無しで演じたレネー。あれはきっとレネーとジュディの2人のエンターテイナーの想いが繋がって憑依していたんじゃないだろうか?と思うほどの歌声で、思わず号泣してしまいました 。レネーはこの演技によって初めてのアカデミー主演女優賞と、ゴールデングローブ主演女優賞を再び受賞しました。
とにかく感動したけれど、その生涯の切なさと愛を求めた人生の悲しさに胸が締め付けられる作品でした。
・花立ての穴が小さくて水が入らないし洗い難い
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