おざわやの代表のブログです
2019.11.05
国内映画ってこれまでまず殆ど見なくて、珍しくその気になってみたらとても良かった映画。
是枝監督の『万引き家族』を観ました。
なぜ国内映画を見ないかと言えば、何となく「黙して語れ」とか「空気を察しろ」みたいな演出が多く感じたり、無理矢理っぽく思える演出とか馬鹿騒ぎでオチ付けるところも嫌で。
最近観たのは大泉洋が好きだから観る『探偵はバーにいる』シリーズくらいかな。
でもこの作品はしっかりと一つ一つのセリフに意味を含めた上で各俳優の目線や間、それに表情の演技が相まって物語に深みが出ていました。
リリーフランキーと機木希林の円熟の演技は勿論だけど、あの子役2人の演技も素晴らしかった。
この『万引き家族』は亡くなったことを隠したまま 親の年金を 不正受給していた家族の事件を基に、是枝監督が 10年掛けて 構想した物語です。
お婆さん(初枝: 機木希林 )の年金を頼りにして暮らす男女(治: リリーフランキー ・信代:安藤サクラ)が時折働くバイト代では足らない分、治はスーパーなどに並ぶ商品を「まだ誰のものでもない物」として子供(祥太:城桧吏)に手伝わせて万引きする毎日。
2人はある寒い日、万引きの帰り道にアパートの廊下で震えながらうずくまる女の子(ユリ:佐々木みゆ)を見つけて、思わず連れ帰ってしまいます。
元々、この「家族」が過ごす家は初枝が夫婦で住んでいたもので、とても古くて小さな家。そこには初枝の別れた夫の孫娘まで転がり込んで、言ってみれば5人のアカの他人が家族として暮らす家に連れてこられたユリも、両親から「産もうとして産んだわけじゃない」と虐待を受けていた事からこの「家族」の中に居付いてしまうんですが、この子が実にいじらしくて可愛いんですよねー。
そしてこの「家族」がそれぞれに抱えた人生を隠しつつ、互いに踏み込まないで生きていく寂しさと温かさがとても切なく描かれていきます。
やがて幸せに暮らしていたように思えたこの「家族」が、みんなで海水浴に行った楽しい1日を思い出にするように初枝が亡くなった所から、家族の関係が壊れ始めて、ついには初枝の年金を不正受給していることや遺体を埋めていたことも明るみに出てしまいます。
とにかくそれぞれの役一人一人を語りだすと止まらなくなっちゃうくらい際立っていて、それぞれのセリフを思い返すと胸に詰まっちゃうくらいなんですが、中でも一番胸に刺さった信代のセリフがブログタイトルになってます。
警察に捕まった信代が、初枝の遺体を遺棄したことを尋問されて答えた言葉。
ここに全てが詰まっているのかなって。
この「家族」全員が世間や様々なものに棄てられてここに集まって、これまで肩寄せあって生きてきたんだ、という切なる想い。
家族って一体なんだろうって思うと同時に、もしかしたら僕たちだって知らぬ間に誰かを傷つけて生きてきたのかもしれないと、胸が痛くなりました。
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お墓のおざわや
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