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》AIから考える人間とは:『アフター・ヤン』鑑賞記

2024.06.06

家族同然のAIアンドロイド(テクノ)のヤンが故障したことで分かった、感情を持たないはずのAIの胸の中にぽっかりと空いたものはなんだったのか?人間とは何か?を問う作品の感想をブログに。



最近どんどん我々のビジネスや生活の中にまで入り込み始めたAI。


ChatGPTに代表される生成系AIだけじゃなく、AIを活用した検索エンジンのPerplexityAIなど様々な機能に特化した機能のものが次々に出てきます。これまではそこまでAIは身近なものではなく、映画の中で出てくるにも『2001年宇宙の旅』のように突然人間に従わなくなったり、『ターミネーター』のように愚かな人間を滅ぼそうとしたりするものばかり。



ただ最近の映画ではAIはもっと優れた知能の持ち主として、人間を超越していく存在として描かれることが増えてきています。10年前に公開された『her:世界で一つの彼女』ではAIを活用したOSのサマンサと会話をしていく内に、持ち主の孤独な男セオドアが恋をしていく物語。それが昨年公開の『ザ・クリエイター』で描かれていたのは人間から独立して住んでいるAIたちが、逆に人間から恨まれて攻撃されているというストーリー。


そして今作に描かれるのはベビーシッターの AIロボットと、さまざまな境遇で育ってきた家族との一つの愛の形。




《『アフター・ヤン(Saying goodbye to Yan)』のあらすじ》



人型ロボットが家族の一員として暮らす近未来。


ジェイクは妻と養女と共に慎ましくも幸せな日々を送っていた。


だがある日、養女が兄と慕うロボットのヤンが

故障して動かなくなってしまう。


修理方法を模索するジェイクは、

ヤンの体内に日々を記録したメモリバンクを発見する。




『アフター・ヤン』はAmazonプライムビデオでレンタル、U-next会員なら無料で鑑賞できます




この作品は近年話題作を提供し続けている映画制作会社のA24と、小津安二郎監督作品を敬愛してやまないというコゴナダ監督によって作られたストーリーで、「人間らしさとは?」をAIの視点と記憶を通じてじっくりと味わうような作品です。




【生と死、そして人間とAIが織りなす「家族」とは何か?】

舞台は未来の地球のどこかで、人間が「テクノサピエンス」と呼ばれるAIロボットやクローンと共に暮らす世界。茶葉店を営むジェイクとアフリカ系アメリカ人の妻のカイラ、そして中国から貰われてきた養女のミカに新古品で買われてきたベビーシッターのヤン。4人はそれぞれ違う立場同士でありながら、お互いに愛情を持って穏やかに暮らしてきた家族。



ある時突然ヤンがフリーズしたまま動かなくなり、彼を「グァグァ(お兄ちゃん)」と呼んで本当の兄のように慕ってきたミカは、すっかり塞ぎ込んでしまいます。でもメーカー直販でない上に販売店は倒産していて、ヤンの修理は叶わず。でもその体内から特殊なメモリーが発見され、その中には日々撮り貯められた家族の姿を捉えた、数秒ずつのビデオログが大量に残されていました。




ミカとうたた寝したまま起きなくなったヤン




はじめ故障した電化製品くらいなつもりでいたジェイクも、映像に残る柔らかなヤンの温かな視線をそこから感じて、ヤンが家族をどんな風に見つめていたか?そして家族にとってのヤンがどんな存在だったのかを感じていきます。そして膨大な映像データの中に見知らぬ少女が何度も現れて、ジェイクはそれが誰でヤンにとってどんな存在だったのかが気になり始めます。


そんな家族の静かな日々を切り取った映像を柔らかな音楽で彩るのは、今は亡き坂本龍一さん。




エイダはヤンにとってどんな存在だったのか?




そんな映像から養女のミカが中国との縁を忘れないようにと買われてきた中国系テクノのヤンが、ミカには養女であっても接ぎ木のようにいつか一本の木になっていくことを教えたり、ジェイクに中国茶を好きになった理由や味わい方を教わったりと、まるで人間のように緩やかに関係性を育んできたことが分かります。


そしてジェイクがそんなヤンの記憶の中にもっと古い記憶を見つけた頃、家族とヤンの本当の別れの時がやってきます。




血の繋がりのない4人が家族になっていくストーリー




ヤンは「死があるからこそ生がある」と言い「蝶は幼虫の最後」とも言って、さらに「動けなくなっても何も構わない」とも。でもそれは落胆でもなく、悲しみでもない。きっとそれはロボットとして死ねないことを恐れ、いつか自分にも死が来るよう願う思いだったんじゃないでしょうか。そしてそれをもし3人が悼んでくれるなら、それこそが自身が家族と生きていたという証なんじゃないかと。


そんなAIロボットやクローンとの関係性の中から「親とは?子とは?そもそも家族とは?」を静かに問いつつ織りなされるストーリーは、全ての存在が平等であるように捧げられた祈りのように優しい。どのシーンもとても美しく穏やかなんだけど、何より印象的だったのはジェイクの淹れる中国茶の中で揺れる黄金色の茶葉と、ヤンのメモリーの中の黄金色の思い出の数々が眩しく輝く様子が愛おしく重なって思えること。



きっとその記憶の中で繋がっていけることが、彼にとっての家族だったんじゃないかと感じて、胸が暖かくなりました。





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