おざわやの代表のブログです
2013.08.06
夏真っ盛りでプールや海など、水に浸かって暑さをしのぎたくなる日が続きます。近年は極端な天候になることも多くて、40度近い高温の日もあれば突然の豪雨に見舞われることもあります。
昨夜も名古屋近辺で突然の豪雨があり、中心部でも冠水した場所があったようです。日本中を見れば様々な被害に遭われている地方のニュースを毎日のように見ます。水の有り難さと怖さを感じずにはいられませんね。
さてもうすぐお盆ですね。お盆というのは年に一度おうちへ帰ってこられるご先祖の霊を祀るという行事ですが、元々は中国から渡ってきた道教や、日本古来の神道の考えが重なって起こってきたもののようです。七夕祭りもそれらの行事の一つで、「棚幡(たなばた)」が元々の字とも言われますし、盆踊りは祖先の霊や悲しむ遺族を慰める踊りであったようです。その昔はお盆の入りの夕方にお墓へ行って火を焚き(迎え火)、提灯に移した火を家に持ち帰って仏壇に火を灯すと先祖が帰ってきた、といって持て成したそうです。流石に現代では昔の姿そのままに執り行うという訳にはいきませんが、お墓に「ほうずき」を供えると提灯の代わりになるとも言われるそうなので、お盆には家族でお墓参りをして綺麗なお墓にご先祖を迎えたいものですね。
最近では少なくなりましたが、墓地に井戸があって水を汲んでお墓にかけるという所もたまに見かけます。その際に気をつけていただきたいのが水質です。名古屋でいえば千種区の平和公園には沢山の井戸がありますが、この井戸水は鉄分を多く含んでおり、永年かけ続けることによってサビが真っ赤に染み込んでしまったお墓も沢山見かけます。夏冷たく冬暖かいという風流で、とても便利な井戸ですが所によっては使い方に注意が必要です。
禅語に “一雨潤千山” 「いちうせんざんをうるおす」という言葉があります。一滴の小さな雨粒は僅かに身を濡らすだけかも知れないが、周りを見渡せばあらゆるものをゆったりと潤しているという意味だそうです。
無ければ困る、多すぎて毒になることもあるけれど常に寄り添って生きてきた水。祖先を想う心もそんな風で有りたいと思いませんか?