おざわやの代表のブログです
2020.07.15
梅雨時や梅雨末期の雨が降り続いた時には、あちこちで土砂崩れや地盤沈下などのニュースをよく見ます。それは長雨によって地盤が緩んでしまい易いからですが、気を付けると言っても地下の事なので見ようがありませんよね。でも崖などならいつもと違うところから湧き水が出ているとか、流れる雨水に泥水が多いなんていうのはがけ崩れの前兆だったりするので、注意してほしいものです。
実はお墓もこの時期は倒壊事故が多くなる頃。つい最近も突然お墓が倒れているとお付き合いのある寺院さまから連絡が入りました。
だいたい年に一基くらいはこういった事故が起きますが、去年もやはり梅雨明けごろに同じようなことがありました。そして共通点はそれだけじゃなく、まずほとんどは建てられてから50年以上経ったお墓であること。それは倒れる原因ともなっていますが、墓地自体が古くからあるものだと火葬ではなく、故人を「土葬」で弔っていた墓地だということです。
土葬というと皆さんは映画などで見るキリスト教の葬儀を思い浮かべると思いますが、それは日本でかつて行われていた土葬の形とは少し異なります。海外のものはご遺体を寝かせたままの棺ですが、日本では「座棺」といって丸い桶の中で【体操座り】した状態のまま土中に埋めるのがほとんどでした。それは古来からの屈葬(体を折り曲げた形の弔い方)であることと同時に、埋める時【省スペース】で済む利点があるからです。
そうすると必然的に棺のスペースは縦に深くなり、ご遺体が土に還った後に深い穴が残ってしまうことがあるのです。ほとんどの場合は長い年月で徐々に穴は埋まっていくものですが、中には土の密度の低い場所が後に残る場合があります。長雨などで土中の水圧が上がるとそういった密度の低いところには水が集まりやすく、次第に土が緩んでお墓の石の重さで落ち込んでいってしまうのが原因と思われます。
まずほとんどの場合では、よく見ていると徐々に傾いていっている事に気が付く筈です。昨日までまっすぐに建っていたのに今日は倒れている、なんていう事はまずなくて、きっと上に挙げたお墓も少しずつ傾いていってたと思います。こうなるまでには少しずつ倒れていって重心がずれ、片側に重量が偏ってしまったために更に地盤が緩む、ということが起こっていたと思われます。
とはいっても皆さんだって、お墓をいつも見ている訳ではないので傾いているのにはなかなか気付けないようです。ボクら石屋から見て「これはもうそろそろ危ない」と思うような傾きでも、お施主さまにお話しすると「そう?傾いてる?」という場合が少なくありません。そこでどうやって気付くかのコツを。
お墓というのは大体向きが揃っていて並んでいる墓地が多いと思いますが、隣や前後のお墓と傾き具合を比べるとよくわかり易くて、特に「さお石」と呼ばれる◯◯家之墓って彫ってある縦長の石を比べるのがわかり易いと思います。ただ反対に相手が傾いてる場合や、相手もこちらと同じように傾いてる場合もありますが、少し離れて見ると意外にヒトの目は正確に傾きを察知します。傾いた建物の中に居ると目眩がしたように感じるのはそれで、どうにも気持ち悪いなあなんて感じると傾いていたりします。それが少しであれば急に倒れるなんて殆どありませんが、だんだん傾きが酷くなっていくと倒れるスピードが上がっていくので要注意。次に行くまで傾き具合を憶えておいてください。
でももし「そんなの憶えてられないよ!」という方は、ちょっと怪しいかな?と思った時点で石屋さんに点検して貰ってくださいね。
・花立ての穴が小さくて水がたくさん入らないし洗いにくい
・お墓を新しく建てたい方やもっと使い易く建て替えたい
・お墓を少しキレイにこざっぱりしたい
・お墓に名前を追加して彫りたい
・お墓が壊れていて直したい
・墓地に草がたくさん生えて困っている
・お墓の汚れが落ちなくてスッキリしない
他にもとにかくお墓で困っているー!という方は、まずここからボクに連絡くださいね。
【店舗情報】
店舗住所:名古屋市名東区高針原2-101
電話番号 : 052-734-8102
営業日:月曜日~土曜日(日曜定休)
営業時間:朝9時から夕方5時まで
地下鉄東山線の星ヶ丘駅から市バスの「地下鉄植田行き」もしくは「地下鉄いりなか行き」に乗っていただいて15分ほどの「高針原」で下りていただいて、名古屋高速の高架道路のほうへ3分ほど歩いたら右手に店舗が見えます。