おざわやの代表のブログです
2019.12.19
先日、ツイッター繋がりの方が気になるBBCのニュースをリツイートされていたのが目に付きました。
以下ニュースより抜粋~
米ワシントン州で21日、人間の遺体の堆肥化を認める州法が施行された。アメリカ国内で初めて。これにより、同州の住民は死後、自分の遺体を堆肥にするかどうかを選択することができる。
アメリカはクリスチャンがほとんどなのでご遺体は土葬で弔うのが通常です。
日本のお墓は火葬が基本なので家族ぐるみ皆んなで入れる形になっていますが、アメリカは1人ずつ個別のお墓が殆どです。それにしても「土葬で弔う」というのと、人体を「堆肥にする」というのでは大局で言えば結果は同じでも、中身は全くのベツモノです。もちろん「本人の意志に拠る」ということはあっても、ご家族のお気持ちを考えるとゾッとしますね。
それでも法案として上がってそれが議会で通るくらいだから、どこからかは希望が出ているんでしょうね。
しかしここ名古屋でも数年前に新聞を賑わせたのは、火葬場での「残骨灰」の処分法について。
現在名古屋市では、第1と第2火葬場で焼却したあとの残骨灰を業者に委託して分別してもらい、中から出てくる金属をリサイクルする事で年間約2000万円の収入になっているそうです。上のアメリカの記事のようにお骨自体をどうこうするという訳ではなくても、その当時は日本国中でも話題になっていました。
ちなみにここで出てくる金属というのは装飾品はもちろんのこと、金歯や銀歯などと身体に埋め込まれたチタンなどの希少な金属の事で、年間約12kgにもなるそうです。
ここまで聞いても東日本の皆さまは頭の中に???しか浮かばないと思いますが、中部も含めた西日本では火葬されて出てくるお骨を「部分集骨」といって、五体それぞれから部分的にお骨を拾って、残りは火葬場が集めて付随する供養碑に集めて処理します。
こういうと逆に名古屋近辺の方は???になるでしょうが、東日本では部分的な集骨はせず、「全骨」といってすべてのお骨と灰を集めて喪主に渡します。
判りやすく比べるとこんな違い。
この違いを見て、きっとどちらの地域の方もビックリでしょうね!笑
関東のものはお身体を全部入れるからこれ一つだけで、対する左の中部の方は小さい方が分骨用の壷で少し大きいのが通常の骨壷。そしてこれ以外に「お舎利さん」と呼ばれる頚椎の一部を入れる木の箱の3点を渡されます。
これだけ大きさが変わると当然お骨の量も違っていて、関東のほうはだいたい名古屋の3.5倍から4倍の量があります。
こんな風にお骨の取り扱い方だけでも問題になる日本からすると、ワシントン州の「堆肥化」というのはちょっと想像できないくらいですね。
これだけ大きさも量も違う西日本と東日本では、お墓への収容量や納骨口の形状まで影響してきて、お墓の設計にまで配慮が必要になります。特に東京の辺りでは昔からこの大きな骨壷ごとお墓に納めるしきたりがあったため、お墓の地下にお骨を並べる部屋のような納骨室がありました。さすがに現在の墓地事情ではこんな大きなお墓はそれほど造れないと思いますが、それでもお骨自体は入れなければならないので納骨室の設計には悩まされるのではないでしょうか?
対する名古屋はお骨の量が少ない上に、初めから骨壷から外に出してサラシの袋などに移してお墓に納めるのが主流。なので関東に比べてお骨が土に還るまでの期間は短くて済みますし、その分お墓のサイズはコンパクトで構造的にも自由度が高いのが特徴です。
またどうしても地下の納骨の場合には中が湿気やすく、壷ごと入れた場合には結露によってお骨が水浸しになってしまう恐れもあるので、現在の主流は納骨室を地面より高い位置にして風通しも良くする傾向にあります。
風習や時代によっても変わってくるお墓や納骨室のスタイルは、そもそも「お骨をどう自然に還していくか」という本質からくる問題です。ですので時折お墓と比べられる事のある「納骨堂」では、こんな心配はしなくて良い替わりにそのままでは土には還れませんので、なんだか迷ってしまう気がするのはボクが石屋だからでしょうか?
・花立ての穴が小さくて使いづらい・お墓を新しく建てたい方や建て替えたいとき・お墓を少しキレイにこざっぱりしたいとき・お墓に名前を追加で彫りたいとき・壊れているお墓を直したいとき・墓地に草が生えて困る・お墓の汚れが落ちなくてスッキリしない・とにかくお墓で困っているときも、まずここからボクに連絡くださいね。
【店舗情報】
お墓のおざわや
店舗住所:名古屋市名東区高針原2-101
電話番号 : 052-734-8102
営業日:月曜日~土曜日(日曜定休)
営業時間:朝9時から夕方5時まで
地下鉄東山線の星ヶ丘駅から市バスの「地下鉄植田行き」もしくは「地下鉄いりなか行き」に乗っていただいて15分ほどの「高針原」で下りていただいて、名古屋高速の高架道路のほうへ3分ほど歩いたら右手に店舗が見えます。