》置かれた状態は相対的に見なければ分からないもの

先日の衆院選の結果を受けて、アメリカの大統領選など含めてしっかり総体的に見ていくべきだと感じた日本の現状について思うことをブログに。

先日行われた衆議院の解散総選挙では予想通りというか、自公政権の放漫運営への批判票が野党に流れて、長く続いた自公単独政権が崩れましたね。とはいえこれほど世相が動いた選挙なのにも関わらず、その投票率はまたもや50％をわずかに越えた程度で、まだこんなに政治に無関心な人たちがいることにはガッカリです。

確かに日本に住んで普通の暮らしを続けている限り、それほど生きづらさを感じないかも知れませんが、世界から見れば30年以上停滞している日本経済の落ち込みはかなりのものです。物価が安いから給料が上がらなくても気にならなかったものが、少しずつ物価が上がり始めた今ではさまざまなところに歪みが出始めていると肌感でも感じます。

2020年途中から増えている企業倒産

実際にここ3年ほどで企業倒産や破産がどんどん増えているし、闇バイトなどの犯罪行為に簡単に絡んでしまう若者たちが増えていることも、若年層の貧困化が進んでいることに一部の原因があるのでは？と思ってしまいます。

今朝の情報ワイドショーで、闇バイトの募集を請け負うリクルーターへの直接取材のやり取りが放送されていましたが、これだけ騒がれているのに応募してくる人はいるのか質問すると、借金まみれの人やギャンブルにお金を注ぎ込む人などからの応募はいくらでも来ると答えていました。

取材だと伝えても落ち着いて話す声が不気味に感じました

大企業の業績も回復して、日本の経済は停滞から抜け始めているなんて声もありますが、それは日本の中でも１％以下の大企業ばかり。中小や個人事業主は厳しい収入に苦しんで購買意欲も落ち込むばかりで、市中でも流行るのは安売り店やリーズナブルな飲食店や中古販売のお店が多く、富裕層との格差がますます拡がっている気がします。

【身の回りばかり見ず、遠くの山も同時に見ること】

来週にはいよいよアメリカ大統領選があり、その結果次第では世界中の情勢が変わることもあって注目されています。

「アメリカの大統領なんて日本の経済に関係ないじゃん」なんて思わず、貧富の格差の大きいアメリカの向かう先を見つつこれからの日本の行く末を、市民レベルでも討論するようにならなければいけないと感じます。そうして日本を通して世界を見て、また世界を通した目で日本を見ると、それまで見えていなかった本当の姿が見えてくるんじゃないかと思います。

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