blog詳細

おざわやの代表のブログです

》ジョークのつもりが売れてしまうというコメディが描くもの:『アメリカン・フィクション』鑑賞記

2024.05.25

過去や現在の人種差別を売り物にするばかりのエンタメに嫌気が刺した作家が、世間の欲しがる黒人像をジョークで小説にしたら本当に売れてしまったという、アカデミー脚色賞受賞作の感想のブログです。



ここ近年、南北戦争や黒人解放運動などの歴史的史実だけじゃなく、人種を差別的に描く映画が多いとは思っていましたが、どちらかというとそんな流れをアメリカそのものの過去の清算であるように、肯定的に捉えていました。



ところがこの作品を見ると、そんな流れは「ただウケるから」という安易なものだったり、白人側から自虐的に描き出されることで「良いことしてる」気になるためだったりすることを知って、すっかりそんな見方が変わってしまいました。




《『アメリカン・フィクション』のあらすじ》



侮辱的な表現に頼る“黒人のエンタメ”から


利益を得ている世間の風潮にうんざりし、


不満を覚えていた小説家セロニアス”モンク”が、


自分で奇抜な“黒人の本”を書いたことで、


自身が軽蔑している偽善の核心に迫ることになる。




ラッパーや犯罪者など、ステレオタイプの黒人像にはウンザリしていたセロニアス




【黒人が描きたいものを書くと売れず、白人が読みたいものを書くと売れる】

大学で教鞭を振るいつつ、小説家として作品を出すもののそれほど売れず、売れている作品は「いかにも黒人っぽい」姿を描くステレオタイプの話ばかり。そんな話に登場するのは「ダメ親父・ラッパー・精神異常者ばかり」と、エージェントに冗談めかして文句を言うセロニアス・エリソン。



教壇で嫌味ばかり言っていたことで停職となり、久しぶりに実家に戻ると姉が面倒を見ている母親は痴呆らしき症状が出始めていて、そんな相談をしている最中に苦しみ始めた姉は急死。急に自分ごとになった介護問題に四苦八苦します。そんな時黒人女性作家のステレオタイプな作品がベストセラーとなっていることに腹が立ち、自虐的に描いた作品が売れてしまったジレンマに悩むモンク。




セロニアス・モンクというジャズピアニストになぞらえて、モンクと呼ばれる




モンクはこれまで世間の流れに対して皮肉った態度を取っていたのに、そんな小説があっという間に売れて映画化も決定。母親の入居予定の介護付き老人ホームの資金を稼ぐために断れなくなると、自ら逃亡犯を演じて作品を売り込むハメにまでなって、まるでブラックジョークの様な展開。



さらには審査員としてそんな自分の駄作を自分で審査しなければならなくなった時、白人の審査員には絶賛されるものの自分を含めた黒人の審査員には「中身がない」と酷評されるなど、現代のエンタメをそのまま皮肉ったようなストーリーに、ジャズ音楽がBGMで流れるのもピッタリ。




周囲を小馬鹿にしていたモンク自身もある意味差別をしていた様に感じさせるストーリーが秀逸




そんなエンタメ業界だけじゃなく、”インテリ”として周囲を見下した様な態度をとり続けてきたモンクは、姉や弟さえ知っていたという亡き父親の浮気を初めて知って絶句。好意を寄せていたコララインにもそんな態度を見透かされてすっかり四面楚歌な状態になって、やっと先入観を持っていた自身を振り返り始めます。



そんな「黒人っぽい黒人像」だけじゃなく、やはりアメリカ国内にはまだまだ残る差別なども端々に描かれていて、爆笑することはないけれど苦笑いしてしまうようなシーンを見ているうちに、モンクだけじゃなく「見ている自分ももしかしたらどこかで?」なんて考えさせられてしまいます。




ブラックすぎて笑えない事態に引っ込みつかなくなるモンクが滑稽で面白い




ただこの作品は日本では劇場公開はなく、配信しているAmazonプライムビデオの字幕の誤植が酷くて、なんだかそこだけでも気になってしまうのだけが残念。そこは機械翻訳ってことで、目を瞑って楽しんでみてください。





【もしお墓でこんなお悩みがあれば気軽に当店へご相談ください】 

・お墓を新しく建てたい方や、もっと使い易いお墓を建て替えたい

・花立ての穴が小さくて水がたくさん入らないし、洗いにくい

・お墓周りを使いやすくサッパリと綺麗にしたい

・お墓に名前を追加して彫りたい

・お墓が壊れているところが気になっている

・墓地にいつも雑草がたくさん生えて困っている                     

・お墓の汚れが落ちなくて何だかスッキリしない               

・跡継ぎのないお墓をリフォームで続けて使えるようにしたい                     


などなど、他にもとにかくお墓のお困りごとや悩みがあるという方はまずここから連絡ください                 


現場に出て留守にすることもありますので、お訪ねの前にはまず先に1本お電話をくださいね                 



【店舗情報】

お墓のことなら【お墓のおざわや】へ  

店舗住所:名古屋市名東区高針原2-101

電話番号 : 052-734-8102

営業日:月曜日~土曜日(日曜定休)   

営業時間:朝9時から夕方5時まで





【 弊店への車でのアクセスはこちら】


店舗の前に2台分の駐車スペースがあります


少し停めにくいですが、バックで駐車したほうがお帰りの際に出庫しやすいと思います







【 電車やバスでお墓のおざわやにお出での時は】

地下鉄東山線の星ヶ丘駅から市バスの「地下鉄植田」行きもしくは「地下鉄いりなか」行きに乗っていただいて15分ほどの「高針原」で下りていただいたら、北へ3分ほど歩いたら牧の原南の横断歩道のある交差点の東南角に店舗があります。

ご予約いただければ駅まで車でお迎えにあがりますので、遠慮なくご予約くださいね!


とにかくまずは始めにご来店前にお電話で予約してくださいねー!