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【事実は小説よりも奇なりってホント:映画『エジソンズゲーム』鑑賞記】

2020.07.02

トーマス・エジソンって誰でも知ってるけど、彼と争って現在に繋がる多くの功績を残したウエスティングハウスはほとんど知られていません。「The Current War(原題)」は、そんな彼の本質を知るのには持ってこいの映画でした。



 子供の頃に読んだ偉人伝には必ずと言っていいほど出てきたトーマス・エジソン。白熱電球を始めとして障害に1300もの発明をして「発明王」として、そして蓄音機や活動写真の発明から「映画の父」とも呼ばれています。そんなエジソンの名前が付いた映画『エジソンズゲーム(現代はThe Current War:電流戦争)』は決して彼を礼賛するものではなく、彼の進めた直流方式とジョージ・ウエスティングハウスやニコラ・テスラが薦めた交流方式での電力供給を争った1893年のシカゴ万博までの数年を、史実に着想を得たストーリーに仕立てた物語です。正直昔の理科の授業のようで盛り上がりにも欠け、途中眠くなってしまいましたが、ボクの知るエジソンとは全く違う姿には驚きました。(直流電流と交流電流について説明されたページはこちらに)


 ニコラ・テスラといえば、大学時代には既に交流電流に注目、26歳で2層交流モーター(現在よくある電気モーターの基本)を発明したほどの秀才。そんなことから最近のテスラモータースの名前の元になっていたり、静電気の説明などに使われる「テスラコイル」などに名前が残っていますよね。そしてテスラコイルといえばやはり・・・





 いや、ララランドを語り出すと止まらなくなるので、この辺でストップ笑



 テスラの名前は知っていても、ウエスティングハウスの名前は全く知られていませんが、エジソンと遜色ないくらいに沢山の功績を残している人です。ボクもこの映画を見るまでは全く知りませんでしたし、調べてみて驚くばかりです。なんなら映画のタイトルは『ウエスティングハウスゲーム』でも良いんじゃないかっていうくらい。例えば蒸気機関車のブレーキはそれまで手動で動かされていましたが、危険な上に停止までに何キロも必要でした。1869年にウエスティングハウスが発明したのは、空気圧を利用して列車同士を連動してブレーキをかけるシステムで、この会社自体は今でも続いています。そして彼とニコラ・テスラが力を合わせて、安全で安価に送電できる交流方式での送電システムを推し進めていくのがこのストーリー。ということはそれを邪魔するのがエジソンなのですが、それは史実にもしっかり残されている事実です。




【あらすじ】



 トーマス・エジソンは直流方式での白熱電球を発明し、これをもって世界中の夜を明るくすることを目標にしていました。それを実現するには1893年のシカゴ万博に採用されるのが一番の早道。ところが実業家のウエスティングハウスは交流方式の方が安価で安全に電気を送ることができることから、力を合わせて交流方式を進めたいとエジソンに会おうとしていました。しかしエジソンは頑なに自分の直流方式を進めようとして、交流方式は危険だとする様々なプロパガンダ工作を行って全面的に争います。中でも死刑囚の処刑に交流方式の電気椅子を使うように工作し、処刑することを「ウエスティングハウスする」と新聞に書かせたりします。やがてウエスティングハウスは交流方式のアイデアを持っていたニコラ・テスラと手を携えることで、周囲の理解を得ていきます。



変わり者を演じさせたらカンバーバッチ以上の人は居ないかも?笑



【歴史に名を残すか?それとも人々を幸せにしたいか?】

 もちろんエジソンは大変な努力家で現在にも繋がる大きな功績を残した偉人であることに間違いはありません。けれど名を残すためには数々の訴訟を起こすことを厭わず、汚いと言われる多くの工作を行っていたことも事実。対するウエスティングハウスは人々の暮らしをより良くしたいとの思いだけでした。そして天才肌のニコラ・テスラは史実ではエジソンの元で働いており、そこで交流方式の優位性をエジソンに訴えていましたが聞いてはもらえず退社。そのアイデアの素晴らしさに着目したウエスティングハウスと共に交流式の電球や安全な発電機を次々と生み出して、シカゴ万博の送電の全てを受注しました。発明者であると共にディレクターとして多くの才能を集めて、事業を成功に導いた実業家ウエスティングハウス。でもその功績の大きさの割に偉人としての彼の名前が残っていないのは、彼自身が名を残すことに全く興味がなかったからというのも人柄を現していますよね。


 結局ウエスティングハウスは空気圧ブレーキの会社さえ不況の際に他人に渡してしまったそうですが、その名前はいまでも会社名のウエスティングハウス・ブレーキ・アンド・シグナルとして残っています。対するエジソンの名は「エジソン・ゼネラル・エレクトリック・カンパニー」として付いていましたが、発電機の受注失敗による損失が大きく、多額の出資をして貰っていたJ・Pモルガンに見限られて、現在の社名GE(ゼネラル・エレクトリック)にあるように、その名前さえ削られてしまいました。


 実質的に残された名前と名誉だけ残された名前。どちらが良いのかはそれぞれの考え方次第ですが、求め過ぎれば失うのは必然。やはり利他の心がなければ事業は上手くいかないということでしょうか。




【史実を知ってみて思ったこの映画の感想】

 こう書くとこの映画がエジソンの名を落とすだけのものに思えてしまうかもしれませんが、ほとんど雌雄が決した頃にやっと出会ったエジソン(ベネディクト・カンバーバッチ)とウエスティングハウス(マイケル・シャノン)との会話に救われた気がします。


 エジソンに対して「白熱電球が13時間も点いていた時、どんな気持ちだったんですか?」と少年のような顔で聞くウエスティングハウス。そんなウエスティングハウスの表情に驚いた様子のエジソンは、その当時の様子を嬉しそうに聞かせます。そんな二人そのままに仲良く発明を続けることができていたら、もっと違う未来が今拓かれていたんじゃないかなーって、そんな惜しい気もした作品でした。





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