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おざわやの代表のブログです

甘茶

2016.04.28

フェイスブック友達でインド舞踊を教えられているSさんから「お友達が急いで甘茶(あまちゃ)を100株植え替えなくてはならないので、誰か手伝って~」とのSOSが投稿されているのを見て「甘茶ってどんなんだっけ?」と思ったのがきっかけで、ただの思いつきで関市の山奥まで行ってまいりました。

 

甘茶といえばお釈迦さま、というイメージから参加したのですが、ご存知のとおりお釈迦さまがお生まれになられた4月8日の花祭りに「釈迦誕生像」にかける甘いお茶です。飲むと大変に甘く感じますが砂糖が入っているわけでもなければ人口甘味料でもありません。甘茶の葉からお茶を入れれば自然に甘くて、その甘さは砂糖の500倍にもなるとか。とはいっても元の葉っぱどころかどんな植物かも知らないわけで、なんとなく鉢植えを植え替える程度のことだろうと思い込んでいました。集合場所から軽トラに乗って畑へいってみると、ただの野原が広がっていて足元には枯れた雑草程度。ここでなにを?どこに甘茶が?と聞いてみると「足元にあるよ」と。

 

 

 

 

 甘茶

 

 

 

 

実は甘茶というのはアジサイの一種、ガクアジサイの変種だそうで花が咲いたあとの8月には全部枝を落としてしまうそうです。

これなら楽勝~、なんて思っていたら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

男性陣は奥の大きな株を、と。

周りを直径50センチ、深さ30センチほど掘って根っ子ごと移植するのですが、ご覧の通り雑草に埋もれた自然栽培の状態ですからそれはそれは大変。しかし心のどこかにこの大変さを感じ取っていたのでしょうか、なんとか付いて来てもらっていたムスコくんの体力が頼もしかった!午前中には大きな株はすべて抜くことが出来ました。

 

そしてお昼になり、オーナーが振舞ってくれたご飯をいただきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

塩にぎりと野菜のお味噌汁、そして大根菜のさっと炒め。

さっきまで一緒に甘茶と格闘した初見の青年と、「土いじりのあとのおにぎりって何でこんなに美味しいんだろうね~」なんて話しながら頬張っていましたがどうやらそれだけじゃない。本当に美味しいお米!なのです。そしてただの大根の葉っぱも美味しい!隣の青年にそう話していると「いやあそうですか?ありがとうございます・・・」と照れたような顔。なんとこの米や野菜の作り手を目の前に食べていたのでした。しかも全て手間隙を惜しまずに育てた無農薬だとか!そりゃあ美味しいに決まってますよね~。

 

お釈迦さまからの甘茶、そして美味しい野菜と、また良いご縁をいただきました。