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おざわやの代表のブログです

接着するということ 〜石屋さんの勉強会

2019.04.10

今日は朝から雨の名古屋。でも関東では雪が降ってるとかで、春の嵐が暴れ回ってますねー。

こんばんは、店主のおざわです。

 

昨日は石屋の仲間でつくるストーンクラブという集まりの例会で、コーキングの専門家をお呼びしての勉強会でした。「コーキング」って言うのは、お風呂場とか台所とかの目地に詰めてあるシリコンとか接着剤のことですよ。

 

 

 

 


 

 

石と石を接着するということ

接着剤というと皆さんは何を思い浮かべますか?ボンド?糊?それとも瞬間接着剤?

もちろん全部接着剤ですがセメントやコーキングも、何ならペンキだって接着剤の仲間になります。

 

 

【接着とは】

2つの物体が接したときに働く、分子を惹きつける力で起こる現象のこと 〜wikipediaより

 

 

それぞれ素材により使い分けますし、実際当店の施工では6種類の接着剤を使っています。とはいえ流石にペンキを接着には使いませんが、素材によっても材料を変えますし、逆に接着剤の違いによって接着面の石の仕上げを変えたりもします。それはなぜかと言えば接着強度を最大限に上げるため、そして経年劣化を出来るだけ抑えるためです。そしてその表面の仕上げ方1つでも後々の劣化の違いにもなります。

それにはそれぞれの接着剤の特性を知らなければなりませんよね。そんな勉強会だったんです。

 

 

 

 

 

接着剤が固まるということ

何かをくっ付けようとするときによく言いますよね、「もう乾いた?」って。そして接着剤が乾けば「くっついた」って思いますよね。でもそれも間違いなんです。接着剤っていうのは「乾く」のではなくて「硬化する」もので化学変化によって固まるんです。

例えば基礎などで使うコンクリートも、天気の良い日や炎天下などであっという間に乾いていく時に「よく乾いて良いねー」なんて言われることがありますが、これも大きな間違いでセメントの成分と水分が結びつくことで化学変化が起こって固まるのが本当。なので水分が乾いてしまうと充分に固まらなくなってしまいます。エポキシ系やシリコン系のボンドも同じように水分と結びつくんですが、そうやって考えると口から息をふーって吹きかけて乾かそうとするのは理にかなっているかも?ですね。

 

でもそんな接着剤の諸々って一般の皆さんにとってはよく分からないしどうでも良い事ですよね。

だからこそボクら専門家はいつもそんな素材の勉強をし続けなければならないし、それらの特性に合わせた設計をお奨めさせていただいています。もし興味ありましたら、いつでもそんなお話しさせていただきますので聞いてみて下さいね。

では今日のブログはこんなとこで!