blog詳細

おざわやの代表のブログです

今どきのお墓はイージーオーダーが当たり前です

2019.03.04

昨日から降り続いた雨が昼過ぎになってやっと止んだ名古屋はこれから明日に掛けて腫れてくる模様。ですがまた明後日からぐずつくとか?乙女心と春の空、なんていうと○○ハラ!になっちゃいますかねー。

こんにちは、店主のおざわです。

 

 

 


 

 

おざわやショールームの裏手には昔から蜜柑の木があって、毎年甘酸っぱくて美味しいミカンがたくさん実をつけます。けれど段々と大きく鬱蒼としてきたが気になっていて、隣の花屋Mahiruのお父ちゃんにいつ選定するのが良いか相談したら、「いいよ。切っておいたげる。いつもミカン食べさせてもらってるし」と気前良く切ってくれました。おかげでスッキリ!
これだけスッキリすると今年の実りは少ないかも知れませんが、日当たりは良くなったから味は良いかも?
どんな花が咲くか、今から楽しみです。

 

 

 

 

 

国道脇でホコリを被ったお墓の展示場のイメージ

昔ながらの石屋さんのイメージって、こんな感じじゃないですか?

ボクはそんな石屋さんのイメージが嫌で、もっと落ち着いてゆったりとご相談していただけるように現在のショールームをつくりました。そのおかげでこれまでも小さなセミナーや写経会などを開催したときも、参加した皆さんから「石屋さんのイメージが変わりました」と嬉しい感想をいただきました。

それと同時によくお客様から驚かれるのが、ご注文にただいたお墓を「イチから」作り始めることです。

 

 

 

 

 

 

 

現在取り組んでいるお墓のリフォームの案件

 

 

 

 

昔ボクが修業していた老舗の石屋さんもそうでしたが、昔の石屋さんは展示場に一杯お墓を並べて、そこから売れたお墓に「売約済み」って札をつけるんだけど、実際には倉庫の在庫から現地へ運んで建てるような流れでした。要するに服で言うと「つるし」ってヤツですね。

 

しかし現在では工場に発注をかけると1ヶ月以内には製品が届くようになっており、在庫を手元に置いておく意味がありません。なので現地を測量してその土地の状況を調べたら、使い勝手や動線、またはお施主さまのご希望に合わせて一軒づつCAD(キャド:立体設計ツール)で設計します。石碑の形こそある程度モデルの中から選んでいただくことが多いですが、細かい部分の寸法はそれぞれに調整していて、いわゆるイージーオーダーのような形で提案、そして一点モノとして製作します。

フルオーダーのデザイン墓については作業時間が増える分価格も上昇していきますが、やってる内容は全く同じです。

 

 

 

 

設計図の一部、あまり大きくは写せませんが笑

 

 

 

 

お墓の設計図はミリ単位で

細かい設計をお見せする訳にはいきませんが、ひとつのお墓を造るのにはこんな細かい設計図を10枚以上も作って、工場での製作に入ってもらいます。もちろんそれぞれのパーツごとに接着面積や目地幅でさえミリ単位で造りこんでいきます。そうでなければしっかりとした強度で何十年もの間ご先祖のお骨を護ることはできませんから、「建売住宅」のような売り方は論外ですよね。

そんなお墓ですから作る職人も建てる職人もそれなりの習熟が必要で、工法も含めて任せられるようになるまでは相当の時間が必要です。

 

 

 

 

ボクらがお墓づくりで目指すものは

そんな風にしてこだわったお墓づくりを徹底するワケは、あくまで将来に渡って「楽しくお墓まいり」していただくためです。

お墓は資産でもなく、お飾りでもなく、もちろんファッションでもない。ご先祖のお骨が自然に帰るまで鎮めて護る「石室」であり、それを見守る子孫たちの想いを石碑として形にするものです。ボクらがお墓づくりをするときに思い浮かべるのは、お子さんやお孫さんが楽しそうにお墓を掃除する姿。そして家族皆んなで手を合わせたあと、笑いながらおうちへ帰っていく姿です。

 

 

そんなヘンタイなお墓づくりに興味がある方は、いつでも飲みに誘ってください笑

さー、夕陽が差し込んできたのでそろそろ閉店です。今日のブログもこんなとこで!