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おざわやの代表のブログです

開創1200年の高野山へ

2015.04.13

ここ数年続いて訪れている高野山ですが、今年は特にお大師様が高野山に道場としての寺院を開かれてから1.200年ちょうどの年に当たり現在、大法会が行なわれています。11日の早朝から、とある寺院の檀家さまとご一緒させていただいてのバスツアーで高野山へ向いました。

 

まずはやはりお大師様が浄行に入られている奥の院へ向います。

その参道には数多くの墓石が並びますが、中でも幾つかの縁のお墓をお参りしながら奥の院を目指しました。

 

 

 

 

こちらは高野山真言宗の中興の祖といわれ、一説には「五輪塔(ごりんとう)」の元になる石碑を考えられたともいわれる覚鑁上人(かくばんしょうにん)のお墓です。しっかりお参りさせていただかなければ!

ちなみに五輪塔とは(空・風・火・水・地)の五大元素を表す五つの輪からなり、座禅を組んで覚りをひらこうとする姿を象った先祖供養のための石碑のことで、この奥の院までの参道には10数メートルにもなる巨大な五輪塔も幾つか見られます。

 

 

そして奥の院での参拝のあと、帰り道にはお久しぶりに大石順教尼のお墓にもお参りさせていただきました。大石順教尼は無手の法悦(むてのしあわせ/春秋社)という本を書かれた女性僧侶であり日本画家の方で、2012年に亡くなった私自身の人生の先輩でもある南正文(みなみまさのり)さんは順教尼の最後のお弟子さんです。

今年11月にはこの南正文さんの名古屋市中区栄での個展が予定されており、私も準備からお手伝いさせていただいております。

 

 

 

活きる(80号)南正文 洞光院所蔵

 

 

 

高野山は標高1.000メートルほどの山の上にあり、今はまだ桜も咲きはじめ。今年は満開の桜が咲き誇るように、名古屋の地に「禍福一如」の想いが広がっていくと嬉しいです。