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おざわやの代表のブログです

当事者になって思うこと

2016.01.12

24年前に母親を亡くした時、24歳だった私はもちろん喪主ではないし、たまたま怪我で入院中だったこともあって葬儀には参列しただけで何の役目も果たせず、もうすぐ定年を迎える父親がほとんどを取り仕切っていました。今回はその父の葬儀。「喪主」という役目を初めて授かってみてその大変さが身に染みました。さまざまな手続きやら親類知人への連絡、それに留まらず食事の手配やらお寺とのやり取りなど本当にやることが山ほどあるのに、頭の中は家族を失ったということを受け入れられていなくて。そんな中でお寺さまを始め、たまたま顔見知りだった葬儀社の担当さんはもちろんの事、色々な人に助けられて。人ってこうやって生きているんだなあと改めて思い知らされました。

 

そこで思ったのは「家族葬」って、やっぱりだめなんじゃないだろうか?ってこと。

もし自分が突然亡くなってしまったら、知らず知らずの内に受けていた恩であるとか心の支えであるとか、そんな目に見えないものを返せないじゃない!

返せない自分に代わって、子供なり、身内なりに出来るだけでもお礼やお詫びを伝えてもらうって大事なことだと思うんです。大変ながらも色んな方を頼って連絡してもらって、それでも寒中見舞いを送った方からわざわざお電話いただいたり、労いの言葉をいただいてしまったり。ほんとにダメダメな喪主を気遣っていただいている。そんなことを改めて教えていただいているような気がするんです!

「そんなのただのセレモニーじゃん」という人もいるでしょう。でも大事なことは大事だと次に繋げる、そんな大事なセレモニーでもあると思うんです!祭壇なんて最低限でもいいから、しっかり皆で送ってあげようよと、せめて自分の周りの人たちには伝えたい!と思いました。