おざわやの代表のブログです
》環境問題って他人事みたいだけど身近なことから意識しないとね
2023.05.03
今盛んに言われる地球温暖化などの環境問題ってあまりにも大きすぎるように感じるけど、一人一人が目の前のことに目を向けることからしか解決できないと思う、というブログ。
20世紀から急速に発展した産業による環境破壊や原料の枯渇など、地球の環境が大きく変わってきたことから起こっている問題は多く、中でも温暖化から起こる大雨や突風は世界中で被害を増やしています。それだけじゃなく漁業ではそれまで旬と言われていた秋刀魚やホタルイカの不漁が伝えられ、南国の珊瑚の白化など更なる環境破壊に繋がる恐れがある影響もあります。
ただそう言われても「僕らが身の回りでやれる事なんてたかが知れてるし」なんて考えてしまいがち。
でも考えてみれば一番喫緊の問題と言われていた南極のオゾンホールは、エアコンなどに使われるフロンガスの規制や、代替ガスへの乗り換えなどが功を奏して回復傾向であることが今年の初めに報道されましたよね。ボクが若い頃に働いていた自動車の修理工場では、修理車のエアコンのガスなんて平気で撒き散らしていたし、このガスってなんか影響ないのかな？なんて考えたことはあっても関係ないかって、知らないって恐ろしいことですね。
やっぱり一人一人が環境について関心を持つことが一番の対策なんだって思います。
南極上空のオゾンホール（2022年10月）=NASA提供・共同
でもそんな大きな取り組みではなくても僕らが身の回りでできることも多いはずで、例えばプラスチックや紙のリサイクルを進めることで資源を無駄遣いしないとか、逆に植林された間伐材を積極的に使うようにするとか、電気をこまめに切るのも問題解決に繋がるはず。ただし目くじら立ててデモしたり、他人の立ち振る舞いにケチつけるとかは何だか違う気がします。
とにかく大事なのは皆が目の前のことに関心を持つこと。
最近のボクの関心は、おざわや店舗の裏のミカンの木の満開の花にミツバチが来ていなかったこと。去年は花の数が少ないこともあったけど一度だけ飛んできたミツバチを見かけただけで、その後は来なかったけれどハナムグリとかハエが来て受粉してくれました。以前は盛んに蜜を運ぶ姿を見たし、5年ほど前には分蜂した群れがお店のシャッターに張り付いていたこともありました。でも満開になってもミツバチの羽音は聞こえて来ず、また今年も来ないのかなあ？と。
ちなみにここで言っているミツバチというのは日本に古来からいるニホンミツバチのことで、近年その数を減らしていることが危惧されています。元々環境の変化には強く、群れを襲うスズメバチさえ撃退する術を知っているほど強い種。でも昨今その数を減らしているのはネオニコチノイド系（類似のフィプロニルを含む）の農薬によるのではないか？というのが世界における定説で、他国ではどんどん規制されている薬剤です。
ところが日本だけは何故か規制されるどころか、問題ないとのお墨付きになっているのが不思議なほど。
こう聞いても「だって農薬なんて使わないし」と思うかも知れませんが、一般で売られている家庭菜園の肥料や殺虫剤にお部屋の中で使うゴキブリやコバエの駆除剤、さらには犬や猫のノミ取りなど、本当に身近な薬剤の中にも入っていることが確認できます。これらの製品をボイコットしたっていいけど、それよりもそういった製品が普通に取り扱われていることを知ることこそがまず大事。
またそれだけじゃなく日本ではどんどん食品添加物や超加工食品、遺伝子組み換え農産物に対する表示がどんどん出来なくされているなどの問題も、あまり報道されることなく進んでいると言われます。やっぱり何より我々自身が関心を持つこと。これしか対策はないと思います。
そんなことを考えていたら…
やっとニホンミツバチが来ているのを確認出来ました！
ニホンミツバチは巣から500m圏内でたくさんの花から蜜を集めることが知られていて、遠くとも２kmまでの範囲にしか来ないそうです。一匹来てくれたということは巣に戻って情報交換して、もっと沢山のミツバチが採蜜に来てくれるかも知れない。そして何よりニホンミツバチがもっと多く増えてくれたら、この周囲の環境にもいい傾向なのは間違いありませんよね。だからこそお店の周りには除草剤は撒かないし、手間が掛かっても草取りするようにしています。
こんな風にみんなが少しずつだけでも関心を持って環境に対する意識を持つこと。これだけでもきっと環境は良くなると思うし、自然の自浄作用を引き出せる気がします。
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