おざわやの代表のブログです
2021.03.12
最近、お客さまの寺院で「何を大事にされたいのかが分からない」という話をよく伺います。
例えば檀家さんのお子さまから電話をいただいて「親の四十九日のお経を上げて欲しい」と言われたりするそうですが、とは言われても葬儀もやってないし、そもそもいつ亡くなったんですか?と聞き返すと、インターネットで見つけた葬儀屋さんで家族葬で済ませましたと答えられることが多いとか。それは最近よくテレビやネットの広告を見かける葬儀会社さまですが、要するに取り継ぎだけの業務で葬儀を安く引きうけているようです。そんな葬儀は執り行う近くの葬儀屋さんの空きホールを使い、アルバイトで僧侶の資格をもった方に葬儀を執り行ってもらうことで、その中間マージンを得るという安易なもの。通常はお世話になっている寺院さまを中心に葬儀を進めるのが本来ですが、そうすることで何か不都合があるのか?と思えるほど取り巻きの業者で固め、葬儀を進めてしまうことが多いようです。
でも仏教の考えでは、枕経(まくらぎょう)からお通夜、そして葬儀を執り行って四十九日までの七日ごとのお経は続けてあげていくのが当然。途中までを安くあげてあとはいつもの和尚さまに頼むというのはおかしな話で、そんな葬儀屋さんは後のことなどお構いなしですから、いい加減なものですね。
また先日聞いたのは、親御さん本人のたっての希望でお戒名を付けず葬儀も行わない「直葬(じきそう)」で弔った、というお子様から寺院さまにお経をあげて欲しいと連絡をいただいて困った、という話でした。
きっと親御さんとしては仏教儀式のような[煩わしさ]から離れて、子供達には面倒をかけさせたくないという思いだったのかも知れませんが、お子様たちからすれば【何もしなくていい】というのが居心地悪く感じ、結局はお経をあげてもらいたい!という気持ちになったようです。でも和尚さまとしてはお戒名すらついていない方、あの世に行っていない方に対してどう祈ったらいいのか分からない、となったそうです。
どちらのケースもご家族に悪気があったわけではないのですが、ネットなどの情報を鵜呑みにしてしまったり自分なりの解釈をしてしまったために、あとに残されたご家族が困ってしまうことになってしまったって、本末転倒ですよね。
アマゾンやフェイスブックなどのSNSでは、アルゴリズムといって「あなたが欲しい情報」を優先的に表示するようになっています。好きな趣味や好きな食べ物、または好きな映画や好きな歌など、まるであなた専用のコンシェルジュか魔法使いでも中にいるように目移りしてしまうような情報がどんどん表示されていきます。そしてそこにはいかにその商品が優れているかを一目で現すような判りやすいキャッチコピーが踊っているはずです。
そしてGoogleやYahooなど検索エンジンでは、広告料金を多く払うほど検索結果の上位に表示される商品しか目に入らず、それはさも世の中の人の多くが選んだ結果のようにも思えます。
でもそれって本当に大切なものを伝えてくれてるんでしょうか?
よく「儀礼的なモノは端折っても、心さえ籠っていればいい」なんて言いますが、それならば残されたご家族が困ることにはならないはずで、先にあげた二つの例だって心をどう込めたらいいか分からないから困ったんじゃないでしょうか?
「形式なんてどうでもいいから中身が大事」というのは聞こえはいいですが、儀礼的な形式をなくして、どんな中身が残るのかはなはだ心配。わかりにくい事をわかりやすく伝えるのは大切なことですが、だからといってわからないことは排除してしまうのは全く意味が違うんじゃないでしょうか?
そして分からないなら、まず先人たちの教えをそのまま真似ることから始めて、その形の中にあとで入ってくる想いを大切にする。そんな考え方もあるんじゃないかってということを歳負うごとに深く感じます。だって想いや祈りは形がないから伝えるのはもっと難しい。祖先の想いを子孫に残すためにもっとも簡単なのは形しかないんじゃないでしょうか。
別に仰々しく無くてもいいからまずは簡略でもいいから形から入るって、武道でも芸事でも全てに通じる考えです。
・花立ての穴が小さくて水がたくさん入らないし洗いにくい
・お墓を新しく建てたい方やもっと使い易く建て替えたい
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他にもとにかくお墓で困っているー!という方は、まずここからボクに連絡くださいね。
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店舗住所:名古屋市名東区高針原2-101
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営業日:月曜日~土曜日(日曜定休)
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