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おざわやの代表のブログです

インドで出会った職人たち2

2012.03.29

今回のインド旅行の目的には「仏蹟の巡拝」に加えてもう1つ、「タジマハール」観光がありました。

 

 

タジマハールのあるアグラはムガル帝国時代からある古い都市で、その建築に携わったからなのか大理石の加工で有名だとか。これは見ないわけにはいかないと、時間を割いてもらってアグラでもトップクラスという工場を見学に行きました。

 

 

 ご存知の通りタジマハールは総大理石の宮殿風の建物ですが、近づいてみると装飾としてあちこちに「象嵌細工(ぞうがんざいく)」が施してあります。象嵌とは石に切込みを入れて、模様の形にした違う色の石をはめ込む細工です。はめ込まれている石は瑪瑙やラピスラズリ等の、今で言うパワーストーンが多くて大理石の白い生地によく栄えます。そしてここアグラの職人の技術はやはり最高で、ニカワで接着する模様と生地の間には目地と呼ばれる隙間はほとんど見えません。写真の象の像(?)は完成までに何ヶ月も掛かるそうです。

 

 

 ちなみに勉強のためにあわよくばと値段を聞いた、10cm四方の有田焼と見紛うばかりの見事な細工の小物入れの値段はまさかの100万円オーバー。値段も最高でした。。。