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おざわやの代表のブログです

Taji mahal

2012.04.02

 今回旅の最後に訪れた街アグラ。ここに世界遺産でありインドの至宝と言われるTaji Mahalが建てられたのは約450年前。ムガル帝国5代目の王シャー・ジャハーンが亡くなったお妃様の為に22年の歳月をかけて建てた、世界で最も大きく豪華な「お墓」です。正直言ってここを訪れたのはそれが「お墓」だからではなく「昔の王様が巨額の国費を投じた綺麗な建物」を見てみたいという「ただの観光気分」でした。

 

 

 誰でも見たことのある左右対称の総大理石のイスラムの宮殿風建物は実は前後左右全てにシンメトリーで、しかも近づけば圧巻の大きさ。その城壁から中に入る為にはカメラと小さな手荷物だけで携帯電話以外の電気製品と筆記具は全て持ち込めないほど厳重です。そしてその大理石の建物本体の基壇に上がるには靴を脱ぐか、カバーを履いて上がらなければならないほど大切にされています。しかしこの建物の本質はその大きさではなく、28種類もの宝石、宝玉で彩られた壁面や見事な彫刻の豪華さでもありません。

 

 

 それは写真撮影も禁止された建物内部にあります。そこは「光・風・音」全てが完璧にデザインされており、そこを中心として建物とその周囲を囲む城壁、更には王の居城から見えるその姿にまでそれは広がっています。その設計の目的全てはお妃様を失った王の「悲壮なまでの愛」です。

 


ぜひ現場で感じ取っていただきたいと思います。