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おざわやの代表のブログです

色々なお墓が増えましたが感情や強いイメージを籠めることはお奨めしていません

2019.08.09

立秋を過ぎて残暑見舞いの時期とはなりましたが、まだまだ気分は夏真っ盛り。気が付けば前回切ってから1ヶ月が過ぎてしまったので、髪の毛がボサボサで汗をかくとベッタリ!お盆前にはサッパリしておきたかったので、今朝一番に取れた予約でいつもの美容室MJ2さんへ駆け込みました。これでも若い頃より髪の毛はずいぶん柔らかくなって毛量も減ったのでラクになったと思います。15年前ならカット時間の半分は髪の毛を鋤く作業でしたから、その頃には美容師さんにずいぶん苦労をかけたもんです。









まだまだ暑い時期ではありますがだんだん台風の季節になってきて、お盆休みの間にも日本に向っている台風10号があるのでその行方が心配されますね。お寺さまたちはお盆前後に檀家さんの棚経(たなぎょう)周りをされるので、直撃の場合は大変ですよね。





「デザイン墓」という検索ワードをよく見かけます

ホ-ムページやグーグルなどのアナリスティクスをたまに見ると、「デザイン墓」という検索ワードを見かけることが多いですが、おざわやにも石材卸しの企業からの売り込みが多くて「これまでにない斬新なデザイン」とか、「圧倒的な存在感」なんて車のCMに出てきそうなコピーが付いていたりします。それが果たしてお墓に必要なイメージなのか疑問ですが、確かにお施主さまとの打ち合わせの中でそれに近いキーワードを受け取ることもあります。

でも一般的に言われる「デザイン」という言葉って、なんだか「奇抜」とか「見たことないイメージ」という意味で使っていることが多い気がします。もちろんそれも一つの方向ではありますが、お施主さまが目指したい方向がどっちなのかをしっかり受け取ることが大切なんじゃないかって思っています。









それはお墓に彫りこむ文字も同じで、余りにも「私が私が・・」というメッセージを彫ることはお薦めしてなくて、まずはそこに籠めたい想いを伺うところからはじめます。それは強すぎるイメージをお墓に籠めると、跡を継いでいく子孫にとって重過ぎるものになることがあるから。今回はお施主さま自身だけでなく送る家族への想いが感じられる優しいメッセージだったので、書にもそんな優しさが籠められるように配慮して。さらに数多く用意してくれた書の中から、お施主さまに最も気に入っていただいた文字を彫り込みました。こうして出来上がったこのお墓を参るたびに伝わるイメージって、のちのち心に残っていくと思うんです。





お墓のデザインは奇をてらったものではいけないと思います

他にはないデザインということで石に他の素材を貼り付けたり、様々な模様を彫りこんだりしたお墓を見かけることがあります。でもそんなデザインは今に始まったものではなく、昔からよく見かけるのがこんなデザイン。



酒樽をモチーフにした墓石


例えば酒樽をモチーフにしたこの墓石。水入れが御猪口(オチョコ)になっていてボク的にはOK!笑ですが、子孫がお酒嫌いな場合はどうかと。昔見たのは花立てまで徳利(トックリ)と拘っていましたが、そのお墓自体いつの間にか見なくなってしまったので、もしかしたら片付けられてしまったのかもしれませんね。

でもちょっとやり過ぎに見えるこれらのお墓も、もしご先祖が造り酒屋とか杜氏(とうじ)さんのお墓だとしたら?それはキチンと想いを繋ぐものになり得まるでしょうね。つまりストーリーとか人となりなど、矢鱈に懲り過ぎることなくありのままに受け入れられる想いであれば、デザインに取り入れることも悪くはないと思います。ボクら石屋がキチンとそれらを受け止めて良いものはいい。でも避けるべきはしっかり伝えられる立場でなければ。そう思います。


ちなみにボクらが考える良いお墓のデザインとは、使い易さが中心にあって飽きの来ないシンプルなもの。でもキチンと美しくまとまっているものであれば、時間が経つことでかえって味わいが出てくると思っています。





そんなデザインのお墓をお探しであれば、ぜひおざわやにご相談ください。