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おざわやの代表のブログです

見栄えを競っても大して変わらない

2018.02.13

韓国ピョンチャンで行なわれているオリンピックウィンターゲーム2018を、

 

連日テレビで観戦しています。

 

昨夜は男子モーグルで原選手が見事な滑りをみせて銅メダルを勝ち取られました。

 

喜ぶ姿を観ていると、見ているこちらまで嬉しくなっちゃいますよね。

 

他の日本の選手たちも悔いを残すことなく、力を出し切って欲しいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも普段あまり見たことがない競技はルールや採点基準がよく判りませんよね。

 

日曜日に行なわれた女子モーグルを夫婦で見ていて、日本の村田選手の採点が

 

なんであんなに低いんだって、二人して納得いかないなあって話してました。

 

女子ではあまり挑戦されない派手なエアも決めたし、タイムもそこそこ出てるのに、

 

何の派手さもなく無難にまとめる他国の選手がどんどん高得点を挙げていくんですよね。

 

村田選手は決勝一回目を最下位で敗退し、堅実な滑りのカザフスタンの選手が銅メダルに。

 

正直、なんか冷遇されてないか?みたいに感じたんです。

 

 

 

 

 

でも男子の滑りを見ていて、それは違うと思い直しました。

 

当然男子はもっと派手かと思いきや、スピードは段違いに速いのに女子よりもスムーズに見えるんです。

 

もちろんエアは女子よりも難しいものを飛んでましたが、体操でいうようなF難度みたいなものは無くて

 

大体みんな同じような技ですが、とにかくトータルの完成度を1/100秒でも速く!と競っていました。

 

実際カザフスタン女子モーグルチームはこのオリンピックで結果を出す為にとことん研究して、

 

得点の取れる「膝を絶対に開かない」滑りを徹底したそうです。

 

 

 

 

「思い切り力を出し切ります!」ってよく言うじゃないですか。

 

その場で思い切り力を入れるんじゃなくて、「出し切る準備」をしてきたから言える言葉なんだなって。

 

しかも派手なスタンドプレイではなく、スキーの先まで神経尖らせて微に入り細に入り。

 

そんな1本をあの大舞台で決めた男子の原選手は、大会前まで1番「期待をかけられていない」選手でした。

 

マスコミの扱いの低さに、なにくそ!と思っていながらも口に出すことなく力を出し切った。

 

二十歳にしてそんな高みを知ってるなんて凄いですよね。

 

 

 

 

さり気なく見えることの中に詰まった本物の美しさ、他の競技の中からも見つけてみたいと思っています。