おざわやの代表のブログです
2014.03.07
これからお墓を建てようとするお客様とお話しして、私がよく感じることは次の3点です。
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1.「墓石という製品」はどこで買っても同じものである
2.「墓石」というものはみんな似たりよったりで変わらない(でもせめて見た目だけでも他の人と違ったものがいい)
3.石屋さんはプロだから、任せておけば間違いない(と思いたい…)
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いやもっとあるかな?(苦笑)
私自身も石材店という仕事に就くまでは同じような意識だったと思います。いや、老舗と呼ばれるお店に勤めはじめてから10年近くまではこんな意識でした。石屋さんなのに。
当時私の勤めていた老舗も含めて、実は9割くらいの石材店(大手の墓石販売会社は99%)は墓石の自社生産をしておらず卸問屋から墓石を製品として買い付けています。
驚きますか?
しかもほとんどの石材店は墓石の各パーツのサイズを、組み付ける段になってはじめて知ります。
なぜか?墓石には「名古屋型」などの形や大まかなサイズ以外は規格がないんです。驚くでしょ?
仕上がった墓石では気づかなくても強度が足らなくて、何年か経って修理すると原因は明らかというケースを年に数件は受け付けます。こういった旧来然とした石材店には「製品の品質」というものへの意識がないのです。
当社でいえば一般的な和型墓石の場合でも、ミリ単位の設計図を10枚以上は工場へ送って製作してもらいます。そして肝心なパーツではプラスマイナス2mm以上の誤差は検品ではねられ、工場での修正が必要になります。それ以外にも表面仕上げの仕様を打ち合わせたり、そこまでしても現場では最終的な擦り合せ加工や据え付けの調整も必要です。
こういった品質管理があってこそ、「ご安心いただけるお墓づくり」が出来ると思うのです。
ご希望であれば設計図を見ながら細かい仕様の説明もさせていただきますのでお申し付けください。