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おざわやの代表のブログです

》絵本『百万回生きたねこ』を深く読み込む

2023.05.21

社会人教育講座のおもしろ学校の国語の授業で取り上げられた絵本を、授業後に再び掘り下げてみるブログ。



今年で18年目になる「アソシア志友館おもしろ学校」は、元々はホテル内の従業員教育のために始められたもので、今では誰でも参加できる学ぶ楽しさを知るための講座として、毎年7回の授業が開かれています。


一昨日の金曜は今年の第一回目の授業として国語で、「やっぱり深い絵本の世界」として取り上げられたのが『百万回生きたねこ』。







そんな授業では「まずはこの詩を《ねこが〜した話》に要約してみましょう」というところから始められ、皆それぞれに「ねこが、家族を得たことで幸せをつかんだ話」や、「ねこが白い猫と出会って幸せだったけど、悲しくて死んでしまった話」などそれぞれの印象からこの詩を読み込んでいきます。僕はといえば「ねこが本当の愛を知って、幸せに死んだ話」とまとめていて、絵本としてはとても難解なこのストーリーは受け取り手の心次第で全く違った印象になってしまうものだという事が分かります。



その後はストーリーの転換点を探りますが、4箇所挙げるにも皆それぞれだし、もちろん詩の意味には正解なんてありません。


中には「ねこは、ねこのままだから最後まで何も変わらない」なんて意見もありましたが、それだって間違いでもありません。ただそれぞれ読み込んで発表するのを聞いていくうちに、少しずつ自分たちの意見も揺れ動いていることが分かって、次第に詩に対してではなく自分の心と向き合っているように感じていきます。







その後、作者の佐野洋子さんが別のエッセイで母親との確執に悩んでいた様子を赤裸々に綴っていることや、その母親が痴呆状態になったことでやっと向き合うことができるようになったことなど複雑な感情が書かれているのを紹介されます。するとまた「母親との複雑な感情もこのストーリーの中に描かれているのか?」なんて思うと、そこからも印象が揺れ動くことを面白く感じます。



そこから果たしてねこは幸せだったのか?白いねこは?なんて深掘りしていくと、この絵本を読んだ多くの人が流す涙の理由もそれぞれであることに気づいていきます。王様や船乗りなど、たくさんの飼い主に愛されながら生きた百万回が不幸せだとするならば、最後に子宝に恵まれたにも関わらず伴侶に先立たれたのが幸せと言えるのか?など、ますます正解はないということに迷わされていきます。




正解のない問いに向き合うと自分の心が見えてきます




そこまできてやはりボクは仏教的な見方がふつふつと湧いてきます。


ねこを人間としてみるならば、それは輪廻転生を繰り返すという仏教的な死生観。だとすれば百万回生きようとも自分のこと以外どの飼い主のことも好きじゃなかったというのは利己的な考えで、白いねこと出会って初めて自分より大切な他者を知ったのは利他の心が生まれたということ。それから考えればそれまでの百万回の命が決して幸せだとは思えず、最後に愛するものとの別れを知って流す涙さえ尊いものに思えてきます。



そんな風に深掘りしてきたことで、最後に導き出された今のボクの要約は


「ねこは、百万回死んでやっと愛の深さを知り、一度だけ心から生きることが出来た話」でした。





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