おざわやの代表のブログです
2021.06.15
以前からとても興味がある分野な「量子」の世界。
量子力学や量子物理学ってとてもコ難しいけれど、これから先の未来を語るには必ず関わってくるものだと思います。もっとも身近にきそうな技術「量子コンピューター」はもう技術的には確立されていて、実用化に向けての問題を解決していく段階だそうです。そんな量子のことって理解するのは難しいけれど、これまでにも何冊かの本で学びつつワクワクしていました。
量子力学の説明はしながらも「量子力学的」に発振することで得られる人生について書かれたこの本も、固定された考えに捉われず自分自身の周波数を変えていくことでより高いレベルで繋がっていけるという、読んでいるだけでワクワクしてしまう本でした。
それに対して更に量子物理学の中では最新の「超ひも理論」やそこから「9次元世界」を解説したこの本は、読み始めてすぐに全く理解を超えていることが分かり・・・、いや何もわからなくて断念。いつか理解できる日が来るかも?と本棚にそっと仕舞いました笑。
そして今回の本はいつも最新の発信を紹介してくれる、エクスマ塾事務局のゆかりんがTwitterで紹介してくれてたのを見て即ポチ!前回のこともあったので心配ではありましたが、著者の村上憲郎さんは量子力学の研究者ではなくグーグルの役員を歴任してきた方ということで、たぶん大丈夫かな?と思いつつ届くのを楽しみにしていました。
著者はGoogle創業者のラリー・ペイジやエリック・シュミットらとの関係の中で気づいた彼らの先見性や思考法、そしてグーグルアースの開発からポケモンGOを生み出したジョン・ハンケやYouTubeのチャド・ハリーやスティーブ・チェンが難題を素早く解決に導く姿に、それまでの経営者には無い思考法があるのではと気付きます。そして量子に結びつけて非日常的な感覚を磨くための思考法をこの本で解説してくれています。
そのためにこの本ではまず始めに量子力学などの解説もありますが、「1回目は飛ばしてOKです」などの記述もあり、まずは理解しようとするんじゃなく「そんな世界もあるんだ?」くらいに大まかに捉えて「一知半解(いっちはんかい)」で頭に入れることが大切と解説されています。それこそ量子が「波でもあり粒でもある」ような振る舞いをするように、まずは大まかに「なんとなく分かるような気がする」から入って、少しずつ知識を入れていくことでそれぞれの理解が繋がっていくことを「フレーム・オブ・リファレンス(知の参照体系)」と呼び、そんな意識的に作り上げた質の良い体系を土台に築かれる思考を「クオンタム思考」と名付けています。
そんな知識の中には専門分野のことだけじゃなく、いわゆるリベラルアーツと呼ばれるようなことも大切。とにかく幅広く多くの知識をアタマの中に広げて、面白がって課題に取り組む中でそれぞれの隙間が埋まっていく。それを繰り返すうちに成功体験の中にも課題を見つけ出し、さらに先に進んでいく姿を数多くの天才たちから学び取ってきたそうです。
そして2年前に電子デジタルコンピュータを超えることが証明された量子コンピューター。これまでのスーパーコンピューターが一万年かけて解く問題をわずか200秒(!)で解いたそうです。そんな量子コンピューターの基礎的な考え方も紹介していますが、これも「なんとなく分かった気がする」くらいで読み進んでいくと、更には量子と人間の意識の話なども出てきてワクワクすることばかり。
こんな思考があればこそ、電気自動車を作っていたはずのイーロン・マスクがNASAと契約するような宇宙産業を築き上げたと思うと、ますますこれからのビジネスには「クオンタム思考」のような感覚が大切になるだろうし、何より楽しい人生が待っているように思えます。
全体に読み通しながらもまだ一回めの読破なので、また改めて読み返すとさらに「フレーム・オブ・リファレンス」が広がっているんじゃないだろうかと楽しみな一冊です。
・花立ての穴が小さくて水がたくさん入らないし洗いにくい
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