おざわやの代表のブログです
2021.03.09
この入院期間中に読んだ作品の中で、一番さらっと読めてしまった上に面白かった一冊。
副題に「この時代をどうやり過ごすか?」とあるけれど、2018年初刷なので当然こんなコロナ禍は想定していないはずなのに、しっかり繋がっているように感じてしまうのは何故でしょうか?
3人の禅僧とスタジオジブリのプロデューサーとして知られる鈴木敏夫さんが対談する中で、ジブリ作品のなかの禅思想と繋がる部分やそれぞれの禅との向き合い方が現れてきます。
鈴木さん自身が仏教というか「お坊さん」という存在に興味があって、特に臨済宗の名僧の1人の白隠禅師がお好きだそうで、そんなことから繋がってお話を聞いた細川和尚もジブリ作品が好きで。中でも特に『魔女の宅急便』が好きで、キキが突然飛ぶことが出来なくなってネコのジジとも話せなくなったくだりを鈴木さんに質問。
そんな話からジブリ作品だけじゃなく『エヴァンゲリヲン』や「宮本武蔵」など、お互いに好きな作品にまで縦横無尽に話しが拡がっていくところも楽しい。そして禅宗の僧侶として仏教をどう伝えるかについては、「一器の水を一器に移す」と何も足すことなくそのままを次に伝えることが大切と細川和尚が言えば、鈴木さんは宮崎駿さんの言葉を借りて「わからないように真似ろ」と応えるような問答も心地良いです。
そして「ジブリとか流行りものは好きじゃない」からスタートする臨済宗円覚寺派管長の横田老師との対談では、わざわざこの対談のために観られたというジブリ作品5本の作品のうち『風立ちぬ』がとても仏教的で、特に1シーンに描かれた花の姿が禅的だと。
そしてさらに進めた仏教的な思想の話の中ではジブリなんて無くて構わないと(笑)。
人類はまだ幼くて大人になんてなれていないのに、第一次産業革命から第二次、そして第三次革命と進んできて今の人工知能なんて驕り高ぶっていると、いつかひどいしっぺ返しを喰らうんじゃないかな?と深い話に進んでいきます。
続いての玄侑宗久和尚はボクも一度お会いしてお話しを伺っているので、余計にその話題にも興味が湧きました。
その中では『平成たぬき合戦ぽんぽこ』(この本の中の紹介でこの作品がMOMAに収蔵されてると知ってビックリ!)や『千と千尋の神隠し』など話題に上がって、今世界に広がっている禅の思想がインドのものではなく、全てを肯定する日本の禅思想だと言う話にも納得。
特に「因果と縁起」という仏教の根幹についての話では、「Let it be」や「スーダラ節」などの歌詞に見られる仏教思想に合わせて、「何が起こるかわからない。それでも行く。」と今の世相を読んでいたのかと思うようなくだり。でも仏教の起こりは、お釈迦さまが「苦しみにまみれたこの世をどう生きるか」を説いたという人生哲学からだと思えば当たり前。そんな世の中を明るく生きていくための『となりのトトロ』であり「スーダラ節」と思えば、まだまだ捨てたもんじゃないな!と。笑
とにかくこの本は文字数もそれほど多く無くとても読みやすいし、間に挟む「問答後談」などでの宮崎駿さんと鈴木さんの問答も楽しい。それは馴れ合いというより立ち合い?辻斬り合い?笑のような、2人の関係性から出来上がった作品の裏側を知るとまた観直したくなってしまいます。
ジブリが好きな方なら是非。そうでない方でも禅思想について深められる本作はオススメです。
・花立ての穴が小さくて水がたくさん入らないし洗いにくい
・お墓を新しく建てたい方やもっと使い易く建て替えたい
・お墓を少しキレイにこざっぱりしたい
・お墓に名前を追加して彫りたい
・お墓が壊れていて直したい
・墓地に草がたくさん生えて困っている
・お墓の汚れが落ちなくてスッキリしない
他にもとにかくお墓で困っているー!という方は、まずここからボクに連絡くださいね。
【店舗情報】
店舗住所:名古屋市名東区高針原2-101
電話番号 : 052-734-8102
営業日:月曜日~土曜日(日曜定休)
営業時間:朝9時から夕方5時まで
地下鉄東山線の星ヶ丘駅から市バスの「地下鉄植田行き」もしくは「地下鉄いりなか行き」に乗っていただいて15分ほどの「高針原」で下りていただいて、名古屋高速の高架道路のほうへ3分ほど歩いたら右手に店舗が見えます。