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おざわやの代表のブログです

【ひねくれ者だって使い様で役に立てると《あまのじゃく》が教えてくれてます】

2020.02.10

天邪鬼(あまのじゃく)って鬼なのに可愛げがあってどこか憎めない。

そんな人まわりに居たりしませんか?笑



 ある寺院さまからご相談を受けて【邪鬼(じゃき)】について調べものをしていました。【邪気】と言われるとまず思い浮かぶのが、毘沙門天(びしゃもんてん)などの四天王の足元に踏みつけられている子鬼ではないでしょうか。鬼といえば怖い存在のはずなのに、強そうな闘いの神様に踏みつけられている表情はどこか間抜けで滑稽な姿をしていて、なんだか憎めない可愛げがあります。


 四天王というのはインドの神様から来ているものですが、インドの仏像の足下には踏みつけられた鬼は居ないので、その後中国から日本に渡ってくる間のどこかで着いてくる様になったと思われます。そして「天邪鬼」という名前も中国の鬼が語源となっているとか、古事記の神様のお使いのもののことだとか言い伝えはありますが、正確なことはハッキリしない民間伝承のようです。


 そして右と言えば左、上と言えば下ととにかく反対して邪魔ばかりするイメージも彼らの特徴。そんなところから流行の病気をもってきたりするのもこの【天邪鬼】の仕業と考えられてきました。とにかく素直じゃない存在に対してはボクらの年代だと、「あまのじゃくだなあ」なんて言ったりしましたよね。


 でも調べれば調べるほど色々なところにこの天邪鬼が居て、特に重要文化財といわれるような古い建物などに多くその姿が描かれています。例えば「法隆寺」の屋根の軒を支えていたり、「東寺の五重塔」の屋根も四隅で支えていたり。そんな大事な役目を、なぜ天邪鬼にさせようとするの?って思いませんか。




【なかでも代表的な間抜け顔(笑)の天邪鬼に会いに行きました】

 調べていくうちにちょくちょくと顔を見ていた天邪鬼が、京都の西本願寺に居るとわかって、昨日会いに出かけました。







 昨日は朝から冷え込んで曇り空。天気予報通りに途中、亀山辺りから周りの山にも雪が被りはじめて、新名神高速道路の土山辺りからは雪がちらつき始めました。その後は京都も含めてずっと降ったり止んだりで、積もるようなことは無かったものの寒い1日でした。


 そして向かった西本願寺の本堂の前、日本最大の木造建築と言われる東本願寺の本堂に次ぐのではないかと思われるくらい大きな屋根から落ちてくる雨水を受ける大きな石の鉢「天水受け」の下にその彼らは居ました。





 それぞれ高さは40センチくらい。これも邪気の特徴ですが、3頭身から2.5頭身くらいで顔がデカイ。このサイズ感はたぶん赤ん坊をイメージして「憎めなさ」を演出してると思うのですが、その割りに筋骨隆々としているアンバランスさも滑稽。材質としては岡山県産の万成石というピンクがかった堅牢な花崗岩で、よく見てみると判るのですが、実は彼らは補助している程度で、「天水受け」の真下には大きな支柱があります。

 身体は小さいけど丈夫で力持ち。でも「ひねくれもの」の彼らをこんな大きな「天水受け」を支えさせたり、五重塔やお寺の屋根を持たせたりするのって魔除けにもならないし何のためか?と何となくしっくりきませんでした。


 でも調べていくうち、彼らの「何にでも反対する」という性格が逆にこれらの文化財を護ってきたと知りました。




【天災は誰にも止められないから彼らに任せるという考え方】

 お寺や石造物にとって一番怖いのは台風や地震などの天災です。

天災ばかりは誰にも止められないし、避けることもできないですよね。もし地震の揺れや強い風に煽られて倒れそうになった時、「倒れそう?じゃあ倒さない!」という彼らの【あまのじゃくさ】にその命運を預けるという、いわばウィットにとんだ采配。こんなに重い石を乗せられてるのに「ぜーんぜん重くないよ!」とでも言い出しそうなお惚け顔が、そのひねくれ具合を物語っています。


 彼らを見てると昔の職人さんたちの「頓智の利いた仕事っぷり」が目に浮かぶようです。勿論、それだけの技術に裏打ちされた自信の表れだとは思いますが、実際にどの天邪鬼も根を上げず、これまで護り続けているんだから、もしかしたらただのシャレでは済まない何かがあるのかも?とさえ思ってしまいますよね。



ヒトもアマノジャクも適材適所。特長を活かせば誰にだって、どこかに役立てる場所があるって思いませんか?





【もしお墓でこんな悩みがあればお気軽に当店へ ご相談ください】 

・花立ての穴が小さくて使いづらい・お墓を新しく建てたい方や建て替えたいとき・お墓を少しキレイにこざっぱりしたいとき・お墓に名前を追加で彫りたいとき・壊れているお墓を直したいとき・墓地に草が生えて困る・お墓の汚れが落ちなくてスッキリしない・とにかくお墓で困っているときも、まずここからボクに連絡くださいね。



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