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おざわやの代表のブログです

》【お墓をテツガクする】〜その1:お盆とお墓の関係は?

2022.07.02

7月に入ってお盆が近づいてきましたが、お墓とお盆は切っても切れない関係。そんな関係を歴史や文化から紐解いて、より深くお墓参りを味わっていただくシリーズ第一弾。



昨日から7月に入って今年も後半戦で、梅雨もそこそこに夏が始まってしまうのはここ数年同じように続いていますね。去年も一昨年も空梅雨で、その後40度にもなろうかという高温状態が続いて「どうなっちゃうんだろう?」なんて心配していると、お盆過ぎれば気温がグッと下がって秋になっちゃいました。果たして今年はどうなのか分かりませんが、四季すべてが早まっている気はしますよね。



これから仏教では7月に行われる新盆と、宗派や地域によっては8月の旧盆の時期に行われるお盆の宗教行事があります。ボクは昔から8月におばあちゃんの家(両親共にお祖父ちゃんは早逝して会っていません)に行って、お盆の棚経や迎え火をしていました。でも結婚してからずっとお参りに行っている名古屋市千種区の城山八幡宮では7月15日に月次祭の茅の輪神事(ちのわしんじ)が行われて、境内に大きな茅で作られた大茅の輪をくぐる神事と共に、盆踊りが行われます。昨年までは感染禍の拡がりから中止されていましたが、今年は露天と共に復活するそうで、伝統神事が戻ってくるとホッとします。









【祖霊崇拝とお盆の関係】

元々仏教が入ってくる前から日本には祖霊崇拝(それいすうはい)という考えがあって、ちょうど七夕の頃にいつも見守ってくれている先祖にお参りをするという行事がありました。この頃に棚幡(たなばた)という精霊棚(しょうりょうだな)をあつらえてお祀りしたのがその始まりで、そこに仏教の施餓鬼(せがき)=地獄で苦しむ者に施しをするという行事が重なって、現在のようなお盆の行事になっています。



この盆踊りも実は死んであの世に行った者たちの魂を提灯に移して連れ帰る人たちの列が、この行事の間だけこちらの世界に戻って来られた喜びから列をなして踊るように見える、という姿を表しているものです。少し形は違いますが、メキシコで伝統的に行われる11月の「死者の日」も先祖のガイコツを飾ることで死と生まれ変わりを祝って踊るという儀式なので、こんなに遠くて宗旨すら違うのに同じような行事が行われるのは不思議ですよね。







【それじゃあお墓とお盆の関係は?】

お盆との関係でいえば、お墓というのはあくまでこの世で使っていた身体を自然に還すための場所で、あの世からの魂はそんな骸の眠る場所を依代(よりしろ)として帰ってきます。そんなお墓の前で迎え火を焚いて先祖の魂をこの世に迎え入れて、提灯に移した火に載せて連れ帰るのが迎え火です。そんな様子を見て「じゃあ先祖が自宅に帰っている間はお墓は空っぽなの?」なんて言われる方もいますが、先祖の身体はどこにも行くことなくお墓の中で土に還っていく訳ですから、お墓の中は何も変わりません。このお墓に残る先祖の身体は「魄(ハク)」と呼ばれて、あの世の「魂(たましい=コン)」と合わせた「魂魄思想(こんぱくしそう)」は、仏教と一緒に中国からやってきた考え方だそうです。



もっと細かく分けると、「三魂七魄(さんこんしちはく)」と呼ばれる三魂とは魂に宿る「知・仁・勇」の三つの徳をあらわしていて、七魄は「喜び・怒り・悲しみ・恐れ・愛情・憎しみ・欲望」という身体に宿る七つの情をあらわします。この世に生きている限りこの魂魄がせめぎ合うことでヒトは悩み苦しみますが、それこそ人間らしさでもありますよね。







なかなか難しいかもしれませんが出来れば迎え火はお墓で焚いて、先祖を迎えるのが伝統的だと思うし、もし迎えにきてくれのるなら自分の子供よりも孫やひ孫だったらご先祖の魂ももっと嬉しいんじゃないかなあと思います。そんなわけで結論をまとめると、お盆の間もお墓には何も変わりはありませんので、安心してお墓まいりしてあげてくださいね。





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