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おざわやの代表のブログです

》【お墓をカガクする】〜その2:石を接着するということ

2022.06.21



先日はお墓を墓地に建てる時に必須な「ポルトランドセメント」の用途や使い方についてブログに書いてみました。砂や砂利の混ぜ具合で呼び方も用途も変わるポルトランドセメントを適材適所に使うことで、長年に渡ってご先祖が安心して眠っていただけるお墓になることがお分かりいただけたでしょうか?


その第二弾として同じ「セメント=接着剤」について今日は取り上げてみたいと思います。



ポルトランドセメントの場合は「接着剤」としての役目と共に、不整な地面に石材を組み付ける場合に高さを調整する役目もありますが、石と石を接着する場合はとにかく「石と石を面で接合する」のが目的です。ボクが職人として修行し始めた30数年前には、石同士の接着にもポルトランドセメントだけを使っていました。墓石の各パーツ同士を接着面でくっつけて支えるのが目的ですが、その場合にはセメントと水を混ぜるだけの「セメントペースト(通称ノロ)」をいつも使っていました。







でもボクがいっぱしの職人としてバリバリに働いていた頃に現れてきたのは「シリコン系ボンド」。


これが今ではほぼ100%近い石屋さんたちが使う接着剤ですが、初めは「そんなの長持ちするの?」なんて言って、職人たちはなかなか使おうとしませんでした。というのもセメントペースト(通称ノロ)だって使い方を正しくすれば相当強固に固まるし、塗った後の掃除などの手間も水で拭き取れるという良さもありました。それに比べるとシリコンは完全に固化する訳じゃなく弾力を保ったままで固まるので、耐震性が上がるという良さがある反面、濡れた石やホコリが多い環境では接着が弱まる難点がありました。あと余計な所にはみ出してしまった時の掃除の方法も、それまでのように水でジャブジャブ!というわけにもいきませんしね。それでも次第に柔らかいシリコン系ボンドでも接着強度はセメント以上だということが判ってきて、職人たちも次第に扱いに慣れてきたことからほぼ主流になっています。



ボンドというと一般では「エポキシ系ボンド」が一番良く使われると思いますが、これが実は石には大敵。化学変化で固化していく際に石油系の成分が素材に染み込むため、その部分だけ吸い込んだ石の色が茶色や黄色に変わってしまうことがあります。セメントしか使っていなかった昔にも、石の欠けなどを補修する時に二液混合のボンドなどを使っていましたが、やはりそれも長年のうちに色が変わったり耐候性の弱さから剥がれてしまうことも多いシロモノでした。そして更にシリコン系ボンドといっても石材専用の製品を使わないと、中に含まれる油分が石の表面に滲み出てしまうこともあるので、一般の方がホームセンターなどで適当に買って補修するのは厳禁です。







各社から数多くの製品が出ていますがそれぞれ硬さや色が少しずつ違うので、職人の好みでそれぞれに選ぶ種類が違うようです。そして中には中国製のボンドもあって格安だったりして、そんな製品をコスト感覚で選ぶ場合もあるようです。実際に現場で組み上がった墓石を外から見ても接着面は絶対に見えない部分ですから、その結果が分かるのは数十年後の子供や孫の年代です。そんな時に後悔を子孫にさせないためにキチンとした施工をしてくれるであろう石材店選びが大切なのは、やはりポルトランドセメントの使い方とも共通の部分と言えますね。





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