おざわやの代表のブログです
2021.04.23
「石好き」の1人としてよく知られている芸能人に「タモリさん」がいます。
タモリさんは石というよりも岩石の素性や成り立ちの歴史にロマンを感じるような人ですが、そんな話をしているときの顔はサングラス越しながら子供のような笑顔。そんなところも人気の一端なんでしょうね。
タモリさんが進行を務めているNHKの番組「ブラタモリ」は、日本全国をタモさんがアナウンサーと回りながらご当地のネタを拾っていくという人気番組です。そんな中で集まったご当地の断層とか火山活動の名残りなど、石に関する話題を集めた「岩石スペシャル(笑)」が先日放映されました。それは僕から見ても全国の特徴ある石が集まっていて、日本の国土の成り立ちという意味でも楽しく見させていただきました。
その中で扱われていた岩石のほとんどは、墓石としては使うことのない学術的に貴重なものばかりでしたが、そんな岩石のいくつかは墓石に使われる花崗岩と組成(そせい)が共通のもの。そんな岩石の違いを調べることでその歴史や成り立ちが解明され、かつての火山活動がどのようであったのかまでがうかがい知れるというところに、見ているこちらまでロマンを感じてしまいした。
弊店のホームページにはお墓のデザインを説明したページはあっても、他の石材店のように石材の産地や色や値段についての表示はありません。それについて「あの石屋さんのホームページは分かり易かった」なんてご意見をいただくこともありますが、それには理由があることを知って欲しくて今日のブログに書くことにしました。
墓石をこれから建てようとされるお施主さまたちがよく勘違いされている点として、墓石は1基丸ごと一つの石から削り出されている訳ではない、ということがあります。山から切り出される石は「どこを切っても金太郎飴」のように、全部が同じ色をしているわけではありません。ブラタモリでも紹介されていましたが、花崗岩というのは火山活動により溶岩が地表近くまで出てきて、地中でゆっくりと冷やされていくことで出来ます。時には層のように又は地底から湧き立つように、その時の溶岩の組成や温度、圧力などによって出来上がる花崗岩の質は変わります。同じ場所から掘り出された石材だとしても、時期によっても色や模様などにはバラツキがあります。ですから一つの山から採掘されても場所によっても違えば、同じ塊から採れたからといって全部同じ色でもない。大きな塊の岩の状態から刺身のサクのようにある程度の大きさに切り出して、それをあちこちから色を合わせて集めた石で一つの墓石が造られるのは珍しいことじゃありません。
なので同じ石材だとしても10年前の色と今の色は違うかもしれないし、細かく言えば去年までの石の色と今年の色でも同じとは限りません。それはもちろん「赤が黒に」というほど極端なものではなく、一般のお客さまが見てもわからないくらいのよく見ればという程度の違いではあります。でもそれによって石材としての等級が変わったりお値段に差が出るとなれば、「ちょっとした」とは言っていられない差になりますよね。
もちろんそんな細かな違いは気にならない、というならば中国国内に持ち込まれて加工された国産石材でも産地には間違いありません。でも色や質へのこだわりは日本人的感覚があってこそのもの。そしてそこまで拘るのならば、いくらカタログで色を選んでも写真の質によっても変われば採れた時期も違う石の色を見比べることに意味はありません。
もちろん石材によってはバラツキのほとんど無いものもありますが、弊店では基本的にはそれ以外の石材ではできる限り現況を調べたものを、最終的にお客さまにオススメするようにしています。そしてそんな中には「近年稀に見るほど質や色の良い石が採れている」というような石も出ることがあります。
もちろん色の問題なのでそれぞれのお好みもあるかとは思いますが、お墓の石にも【旬がある】とも言えますね。
・花立ての穴が小さくて水がたくさん入らないし洗いにくい
・お墓を新しく建てたい方やもっと使い易く建て替えたい
・お墓を少しキレイにこざっぱりしたい
・お墓に名前を追加して彫りたい
・お墓が壊れていて直したい
・墓地に草がたくさん生えて困っている
・お墓の汚れが落ちなくてスッキリしない
他にもとにかくお墓で困っているー!という方は、まずここからボクに連絡くださいね。
【店舗情報】
店舗住所:名古屋市名東区高針原2-101
電話番号 : 052-734-8102
営業日:月曜日~土曜日(日曜定休)
営業時間:朝9時から夕方5時まで
地下鉄東山線の星ヶ丘駅から市バスの「地下鉄植田行き」もしくは「地下鉄いりなか行き」に乗っていただいて15分ほどの「高針原」で下りていただいて、名古屋高速の高架道路のほうへ3分ほど歩いたら右手に店舗が見えます。