おざわやの代表のブログです
2021.03.26
初めて会ったときに「石屋です」と自己紹介すると、まず殆どの人が初めて会った職業の方ですと言います。そんなマイノリティな(笑)仕事だからこそ、皆さんから興味を持っていただけるのは嬉しい限り。やっぱり皆さん知らない世界だけど、それぞれにとってはお墓って近い存在ですしね。そんなことから月一ペースで開催している「haka:BAR(ハカバー)」にも来ていただける方が居られるんだと思います。
次回のハカバーは来週3日の土曜日ですよー。
今のところ天気はビミョーかな?晴れてくれないかなあ?
雨天は残念ながら中止です。
さて。
皆さん石屋さんの仕事ぶりなんて知らないと思いますが、お墓作ってます。笑
でも実はお墓造りだけに関しても沢山の業種の石屋さんが居て、ウチはお墓をエンドユーザーであるお施主さんの墓地に造らせていただいる町の石屋さんです。その他にも山から原材料の石材を切り出す山石屋(やまいしや)さんや、その原材料を製品にする工場石屋さん。そしてそんな製品に文字を彫り込むのは字彫り屋さんと、数多くの石屋さんが集まって力を合わせて一つのお墓を創っています。
そしてお墓ってお店に並んでるものをそのまま墓地や霊園に持っていって据え付けるだけじゃなく、現地の状況に合わせて一つ一つオーダーメイドするのが今の主流。それこそお施主さんの想いも違えば現地の状況も違いますからね。
今まさに取り掛かっている物件も傾斜地に造るため、階段の取り回しなど外柵の設計はもちろん、資材の運び込みも大変です。
写真で見ても判る通り、名古屋市営八事霊園は傾斜地の多い墓地。
それはその昔この辺りが景勝のいい別荘地だったからなんですが、今では周りもすっかり市街地化されています。今造られている市営の霊園は全くの平地なのでこんな苦労はありませんが、そんな八事霊園は昔は大人気でした。それは墓地を選ぶときに昔よく言われた「南垂れ(みなみだれ)の斜面」という条件にぴったりな場所が多いから。
南垂れの斜面ということは目の前にお墓が建っていても日陰にはならず、いつもさんさんとお陽さまの光を浴びているお墓をイメージしてのことでした。確かに今回建てさせていただく墓地もそんな条件通りに日当たりよく、日陰になる時間はありませんから気持ちの良い場所。ボクらも気持ちよく仕事させてもらってます。
資材の運び込み以外は…笑
ボクが石屋さんの修業を始めた頃はこんな移動式クレーンなんてありませんでした。
トラックへの積み下ろしこそクレーンを使いましたが、現地に運び入れるときは一輪車や2輪車を引っ張り、お墓を積み上げるときは手で持つか板を使って転がしあげるか。それが不可能な重さの時は、ミツマタという大きな三脚にチェーンブロックを架けて吊り上げるのがいいところ。大きな穴を掘るのだって基本的には手作業でした。
今回も高低差60cm以上の墓地に基礎工事を施すために小さなユンボを使用。
八事の山はほとんどが石混じりの赤土で、手で掘ろうにもカッチカチなので時間が掛かってしまいます。30年以上前はそんな現場でもすべて手作業でやっていて、その結果がボクの今のヒジの状態だったりします。
ボクも現役の頃は、最大で200キロ以上の石を先輩と2人で持ったりしてました。
そりゃあ一年に一度くらいは腰も悪くしたりするし、ヒジの一つも悪くなりますわね。でももっと昔の話を聞けば、トラックから石材を下すにもクレーンなんて付いて無かったので、足場板をかけて2人で担いだ棒にロープをかけて石を吊り下げて歩いて降りていたそうです。
このときに使う丸い棒を「担い棒(にないぼう)」というのですが、一度60キロくらいの石でこの担い棒にチャレンジさせてもらった時の肩の痛かったこと!!2度とやるもんかと思いましたよ。笑
このトラックの写真の後ろの方に見えているどデカい五輪塔なんて昭和2年の建立なので、クレーンもあったかどうか??一番上の玉だけでも200kg以上はありそうですけど、昔の石屋さんは工夫して運んで、苦労しながら据え付けたんでしょうね〜。
それからすると本当に今の便利な作業用機械はありがたいし、石材だってより精密な仕上げや加工も出来るようになっているので、より良いお墓をお渡しできるようになっていると思います。
そんなお墓のご相談はぜひおざわやへ!
そんな石屋さんの話を聞いてみたい!という方はハカバーへ!笑笑
・花立ての穴が小さくて水がたくさん入らないし洗いにくい
・お墓を新しく建てたい方やもっと使い易く建て替えたい
・お墓を少しキレイにこざっぱりしたい
・お墓に名前を追加して彫りたい
・お墓が壊れていて直したい
・墓地に草がたくさん生えて困っている
・お墓の汚れが落ちなくてスッキリしない
他にもとにかくお墓で困っているー!という方は、まずここからボクに連絡くださいね。
【店舗情報】
店舗住所:名古屋市名東区高針原2-101
電話番号 : 052-734-8102
営業日:月曜日~土曜日(日曜定休)
営業時間:朝9時から夕方5時まで
地下鉄東山線の星ヶ丘駅から市バスの「地下鉄植田行き」もしくは「地下鉄いりなか行き」に乗っていただいて15分ほどの「高針原」で下りていただいて、名古屋高速の高架道路のほうへ3分ほど歩いたら右手に店舗が見えます。