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おざわやの代表のブログです

【数式を突き詰めると神の領域にさえ届くんじゃないかと思った:映画『奇跡がくれた数式』鑑賞記】

2020.06.10

今でもブラックホールの研究や回線の切断に強いインターネット網の研究に役立っている、100年以上も前にとあるインド人数学者のヒラメキとその友情の物語を見た感想。



 皆さん数学って得意ですか?笑

ボクは昔から数学は苦手で、どちらかといえば文系が得意。数学のなにが嫌かって、そりゃやっぱり公式です。何故かといえば公式に当てはめれば答えが出る、と言われると「それならもう計算する意味ないじゃん」なんて考えちゃうんですよね。公式覚えるだけならアタマ要らないじゃん!なんてね。

じゃあ学生時代の数学の成績はどうかっていうと、そりゃあヒドイもんですが笑


 この実在の人物に基づいた物語の主人公は、その名前を聞いたことすらない100年前のインドのある数学者、シュリニヴァーサ・ラマヌジャン。その天才的なヒラメキは今ではアンシュタイン級とさえ言われ、本人曰く「神様の贈り物」という数式をノートに書き溜めていたもののインドの田舎町では世に出すことは出来ず。当時数学では最高の権威を誇っていたケンブリッジ大学の教授たちに手紙を送ったものの、ほとんど相手にもされなかった中で、ただ1人ゴッドフレイ・ハロルド・ハーディー教授だけは彼の手紙から光り輝く才能を見出していました。


 この2015年のこの作品は、普通の人では立ち入ることすら出来ないトリニティカレッジで撮影され、そんなラマヌジャンと無名の彼を見出して導いたハーディーが世に出していった数式と掛け替えのない彼らの友情を描いています。




【あらすじ】



 

 大学も中途退学ながら、働きながら大好きな数学を個人的に研究していたラマヌジャン。その数多くの素晴らしい発見を誰かに伝えたくて、イギリスのケンブリッジ大学の教授たちに手紙にしたためて送っていました。ある時そんな手紙に目をつけたのはハーディー教授とその友人のリトルウッッド教授。荒削りだけど光り輝くその数式に目を奪われ、彼をイギリスに呼び寄せます。結婚したてだったラマヌジャンでしたがその申し出に乗り、落ち着いたら彼の元に呼び寄せると新妻に約束して、ケンブリッジ大学に向かいます。しかしイギリスではそんな数式は簡単に発表できず、「まずは証明すること」と厳しく指導するハーディー。2人は少しづつ成果を出し始めますが、彼らのいる最高の権威トリニティカレッジでは出自の低いラマヌジャンは、なかなかフェローシップとして認められません。


 しかしやがて第一次世界大戦が始まり、食糧事情など悪くなっていく中で体調を崩すラマヌジャン。しかしハーディーはそんなやつれていく彼にも気づかず、研究に没頭するばかりで次第にラマヌジャンは心を閉ざしていきます。やがて彼は重度の結核に冒されながらもハーディーとの研究を続け、数多くの論文を発表してついには王立協会のフェローシップに認められ、インドに帰郷していきます。






【人との繋がりが判らないハーディーと誰にも思いつかないようなヒラメキ故に人に説明できないラマヌジャンの友情こそが奇跡だった】

 ラマヌジャンは数学を本格的に学んだことがなく、いうなれば道無き道を切り拓く才能には恵まれていたものの、それを証明する手立てを知らず。のちに《数学の魔術師》と呼ばれる彼は、それ以上にどんどん湧いてくるヒラメキを形にする時間が証明することによって無くなるのが勿体無いとイラつきます。対してその類まれな才能を認めていたハーディーでしたが、人との関係性を作るのは苦手。ある時トリニティカレッジの図書室に飾られている彼らの先輩にあたるニュートンの著書を見せ、「君の定理を証明できたら、いつの日かこの隣に並ぶのは君のノート」とラマヌジャンを説得します。しかしその後ラマヌジャンを指導するもののうまく進まず、やがて地下鉄に飛び込もうとしたラマヌジャンの深い悲しみを知って、やっと2人は友情で結ばれます。彼らにとって一番の奇跡は数式ではなく、きっと2人が出会い分かり合えたことだったんじゃないでしょうか?


 ラマヌジャンを演じるのは、「ライオン〜25年ぶりのただいま」や「ホテルムンバイ」でも主演のデヴ・パテル。圧倒的な演技力と次第に痩せこけて窶れていく役作りは流石です。そんなラマヌジャンを見出したハーディー教授を演じるのは、数多くの主演作がありこれまでにアカデミー主演男優賞なども受賞しているジェレミー・アイアンズ。でも僕の中でいちばん記憶に濃いのはなんと言っても「ダイハード3」での冷徹な敵役の格好良いこと!始めはヒトとしての付き合いかたが判らず、ラマヌジャンの苦しみに気づかないハーディーはその後、本当の苦しみを知っていくことになります。




【ラマヌジャンのヒラメキの詰まったノートはまだ花開いていない】

 ラマヌジャンがトリニティカレッジでの5年間に発表した論文は40にものぼり、まだインドにいる時から書き記された分厚いノートが3冊と、彼の元に残されていたいわゆる《失われたノートブック》までの定理全てが証明されて出版されたのは、なんと2年前の2018年というから更に驚きです。その中にはブラックホールの研究や今や無くてはならないインターネット網の構築に役立つ関数の公式もあり、彼の功績は100年以上が経った今まさに花開いているところというのも凄いですよね。


 エンドロールではトリニティカレッジの図書室に飾られたラマヌジャンの《失われたノートブック》と共に、「ラマヌジャンの公式は今なお数学者たちに影響を与え続けている」とのメッセージにも感動しました。



 ラマヌジャンが言うところの数学の公式や定理は、作り出すものじゃなくこの世界を形作るものの中にあり、彼はその法則を見つけ出しているだけだと。これってお釈迦さまが哲学的に生き方を見出し説いたことや、仏師が大木の中にいる「仏様」を彫り出しているだけ、というのと似ていますね。流石は仏教発祥の地にして数学大国と呼ばれて久しいインド。ボクも内容は決して理解はできないけれど、数式に対する意識がすっかり変わりました。





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