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【3度目の正直がグッと来た:映画『華麗なるギャッツビー』鑑賞記】

2020.03.27

原作者が出てくる映画を観て興味が湧いて、再び観直したら昔と違って心に沁みる映画だと感じました。



 先日観た映画『ミッドナイトインパリ』は小説家を目指す男が、真夜中のパリの街を彷徨ううち黄金期と言われる1920年代にタイムスリップして、そこで知り合う有名作家や芸術家たちを描いたストーリー。その中にはアーネスト・ヘミングウェイやサルバトーレ・ダリにパブロ・ピカソと、誰でも知っている人ばかり。そんな中の1人に居たのがF・スコット・フィッツジェラルド。でも正直ボクはそれが誰なのか知らなくて、観終わってからググって見てビックリ。彼は「The Great Gatsby」の著者で、それを原作として描かれたのが『華麗なるギャッツビー』だとか。そもそも原作がそんな昔に書かれたことも知らないし、あの村上春樹が最も影響を受けた小説としても紹介されているそうです。


 そんな背景を知ったら、やっぱりそれを踏まえて観てみたくなってしまいますよね。




【前に見た2作ともがそれほど印象に残っていなかった】

 この『華麗なるギャッツビー』はこれまでに二度メジャーな映画として作られていて、一度目はフランシス・F・コッポラ監督でロバート・レッドフォードを主演に、1974年に公開されています。こちらを見たのはもちろん子供の頃、テレビの洋画劇場で見ました。ロバート・レッドフォードの吹き替えの声が何となくアタマの隅っこに残ってます。でも内容はそれほど残ってなくて、なんだかお金持ちが揉めて殺し合ってしまうという設定がありきたりに思えてました。ただパーティーの華やかさに「アメリカっていうのはこんなパーティーするんだ!」なんて思ってたくらい。

 二度目に見たのが2013年公開のレオナルド・デカプリオが主演した『華麗なるギャッツビー』。こちらは以前よりも更にパーティーがド派手で唖然とする程。何だか虚構の世界のようにしか感じられず、やはりお金持ちの色恋の物語としか思えませんでした。




【原作者の背景がわかると物語の奥が見えてきた】

 そして興味が湧いた状態で観た今回は、主役のギャッツビーや語り部として終始登場する隣人のニックを初めとして、それぞれの配役が象徴する立場や時代背景がよく描かれていて、とても面白く観られました。



 レオナルド・デカプリオ演じる主役のギャッツビーは、とんでもないお金持ちにして謎の人物。トビー・マグワイア演じるニックが一人住む海辺のコテージの隣に立つお城のような邸宅に住み、毎晩のように派手なパーティーを開いて沢山の人が集まってきます。ニックはそんなパーティーの夜に1人、桟橋から対岸の光をじっと見詰める彼の姿を見掛け、更に興味が湧きます。


 ニックは謎の隣人から突然パーティーへの招待状を受けて訪れてみると、予想以上の派手さと参加する人たちの様子に気後れするニック。ところがそこで偶然会った友達や周りの人たちに聞いても、誰もギャッツビーのことを知らないどころか、招待状を貰っているのはニックただ一人。益々どんな人なのか興味が湧いてきたところに《満を持して》やっと現れたギャッツビーは、華やかにして独特の色気を振りまき、その様子に圧倒され眼を奪われるニック。そんな雰囲気に呑まれてしまったニックは、控えていたアルコールを解禁して酔いつぶれてしまいます。


 それをキッカケに友人として付き合い始めた2人。そこにニックの遠い親類で、お金持ちの奥さんのデイジーが絡んで物語が進んでいくと、ギャッツビーの色々な面が見えてきます。人前での自信タップリな顔や仕事の連絡が入ったときの引き締まった顔、そして好きな女性の前で見せるナイーブで弱気な子供のような表情のギャッツビー。そんな彼の二面的な顔を見ることで更に謎が深まり、次第にギャッツビーの闇の部分が明らかになっていきます。



 1920年代といいえば禁酒法時代ながらアメリカが第2次産業革命後に空前の好景気に沸き始めた頃。文化や芸術的にも華やかな時代です。そんな時代に書かれたこの原作は、その時代なりの世界観で描かれていて、ニックはこの物語の登場人物の中では唯一「普通の」好青年。戦争から帰ってきた彼は証券会社に勤めながら、悠々一人暮らししています。そんな彼がギャッツビーと付き合うようになって知り合う人たちは皆大金持ちばかりで、持てる者と持たざる者の間にあるニック。そんな彼は見ているこちらの立場のようにも思えてきました。

 デイジーやトムは生まれついての財産家で、ニックはごく普通の家の出。そんな家のあるエリアから街に向かって車を走らせると炭鉱のような色のない町が続き、そこには象徴的なメガネを掛けた眼の看板(ポスターの背景の眼)が立ちはだかり、まるで貧富の境界を見守る監視役のようです。



 映画の中、パーティーなどでかかる音楽は当時流行っていたジャズナンバーながら、シーンによっては現代風のアレンジなのは始め違和感を感じます。でもそれによってストーリーを遠い昔のオハナシに感じさせないようにも感じました。それにギャッツビーやトムやニックに、原作者フィッツジェラルドのイメージも重ねる事で、さらに物語に厚みを持たせた脚本という監督のインタビューにも納得。そんな風にして観た物語が、以前に観た時とは全く違う映画のように感じてしまったのは、やはり時代背景や作者についてを多少なりとも知ったからですね。




社会の格差や愛情への渇望、そしてそんなモノに振り回される儚さや愚かしさ。

それによって迎えたラストに胸が締めつけられる映画でした。





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