【子供の頃から見ていた「宇宙大作戦」の終わり：『スタートレック　ネメシス』鑑賞記】

　小学生の頃から劇場で楽しませてくれた『スターウォーズ』シリーズが取り敢えずの幕を引いて、余りにもセンチメンタル過ぎるとかオマージュ多過ぎとかの感想が多かったのも確か。９作も続けば以前の物語との関係や締めくくり的なストーリーにならざるを得ず、しかも熱狂的なファンも多いから「嫌な予感がしてきた」とか、いつもの決まり文句が嬉しかったりもしましたから、仕方ないともいえますが。

　でもそれよりももっと前から身近なところで宇宙を描いた《スペースオペラ》を楽しませてくれたのが【宇宙大作戦】、今でいう【スタートレック】でした。

【子供の頃に見た『宇宙大作戦』は大人っぽ過ぎた物語でした】

　勿論、アメリカ本国で作られたときは『Star Trek』ですが、テレビから初めてボクらの目に触れたのは1969年のことで、その題名が【宇宙大作戦】でした。というとボクがまだ２歳の頃。まだウチには白黒のテレビしかなくて、見ていない時には画面にカーテンが架けられていた時代笑。でもたぶんその頃に住んでいた愛知県の小牧市ではその年にはまだ放映されていなくて、それよりもだいぶ後だったのでカラーで見ていた記憶があります。

　その頃のボクが【宇宙】に対して思っていたイメージは、同じ頃に作られた『ウルトラマン』。怪獣が出てきたり空を飛んだりする宇宙からやってきたヒーローにワクワクしていたのと比べると、この【宇宙大作戦】は余りに大人向けの現実的な、そしてメカニカルな物語に思えて、そこまで好きにはなりませんでした。でも７歳上の兄が見ていたので、カーク船長やミスタースポックが連れて行ってくれる見知らぬ星やドキドキするような戦いを歳を追うごとに好きになっていきました。

　でも【スタートレック】という名前が普通になり、７作目からはピカード艦長とアンドロイドのデータなど、すっかりメンバーが変わって跡を継いだストーリーは、それまでと変わった仕立てが余り馴染めず。それまで以上に落ち着いた内容というかヒューマンドラマに振られた内容から、【スターウォーズ 】の展開の早さや解りやすさが面白くなって、コチラは余り観ないようになりました。

【そしてスタートレックシリーズは終わるのか？】

　そんなスタートレックシリーズの最後ということで観たこの作品は、ピカード艦長の遺伝子から作られたクローンのシンゾンが起こす騒動と、同じくシンゾンによって造られたデータ少佐のプロトタイプアンドロイドBー4を重ねて、物語に深みを持たせたストーリー。劇中で使われているジャズの名曲「BlueSky」がこの未来の物語にノスタルジーとウィットをプラスしているのも良い感じでした。

　この作品が作られたのはもう18年前。

その後に作られたのはスタートレック1作目に繋がる若き日のカーク船長を描いたシリーズで、宇宙冒険活劇的な華やかさがただただ楽しい。こちらのシリーズはやっぱり好きなんだけど、改めてじっくり見て、新しいシリーズの「大人っぽさ」が心地良くも感じました。これって自身が歳を取ったということなのでしょうか？笑

　先にも書いた『スターウォーズ〜スカイウォーカーの夜明け』はシリーズ最終作ということで盛り上がったものの、早くも2022年に別シリーズでの新作公開が発表されて、色々な意味で話題になりました。

【スターウォーズゾンビ化か！？】なんてね笑

　と思っていたら先日からAmazonオリジナルで配信開始された『 StarTrek PICARD』。18年の時を経て、退役したピカードのその後の人生を描くストーリーとして作られています。こちらもまたゾンビ化が心配されましたが、まだ今のところエピソード２までの配信で、余りにタイムリーな配信開始だったので既に惹き込まれてしまって思うツボにハマったという…笑

　スターウォーズの方もスピンオフ作品がディズニーチャンネルから配信されているようだし、これからの映画はサブスクリプションとの関連付けで目を引くというのも一つの流れになっていくみたいですね。

そしてこれからますます５Gによって美しい映像が家庭でも見られるようになって、劇場側は更に音響や映像をブラッシュアップするだろうし映画がこれまで以上にどんどん面白くなりそうです。

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お墓のおざわや　　

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