blog詳細

おざわやの代表のブログです

【間違いを自分の事として受け止められるか?:『The■■Report』鑑賞記】

2020.02.01

自分の失敗を認めるのだって難しい。

でも他人の犯した罪を我が国の事として認めて恥じるのは、もっと難しいんじゃないだろうか?というブログ。



 この『ザ・レポート』という作品はAmazon Studiosというアマゾンが設立した映画会社で作られており、配給・配信まで独自にされています。というワケで映画館での公開も無く突然アマゾンプライムビデオで昨年配信開始されたらしく、一般にはほとんど知られていない作品です。ボク自身も「最近追加された映画」というリストで何気なく見かけて、主演は今を時めくアダム・ドライバーだし2019年の作品だしと、驚いて内容も確認せずに観ました。


 Netflixからの配信映画が話題になったりしてましたが、正直そこまで期待していなかったこの映画も何故劇場公開しないのか不思議なくらいの出来。これまでサブスクリプションがテレビ離れを加速させ、逆に映画館に足を運ぶヒトを増やしてきましたが、これから5Gの普及によって更にどう変わっていくのか?楽しみでもあります。



 この『ザ・レポート』は9.11テロ以降のアメリカで起こった、現実の物語を元にしたサスペンス。原題だとTheとReportの間に黒く墨消しされた文字が隠されていて、そこがこの作品の核心を表しています。




【あらすじ】

 FBIで対テロ部門として働いていたダニエル・ジョンソン(ダン:アダム・ドライバー)は、民主党の上院議員ダイアンから「CIAがアルカイダに関する容疑者の尋問のビデオを破棄したことについて調べて欲しい」と要請されます。その後の調査内容から上院(日本でいう参議院のようなもの)の情報委員会で正式に調査することを目的として、CIAの情報が収められた隔離施設での資料の精査を命じます。そこでは ダンを責任者とした共和党や民主党から集められた6人が「1年程度」の資料作りを始めますが、どんどん出て来る「特別尋問プログラム」の隠されていた情報や怪しい実態に、次第にメンバーは抜けていき調査方法にも制限が加わって、ダンの孤軍奮闘によってCIAの暴走が暴かれていきます。



 始めは大学出の意気揚々とした青年だったダンが、閉鎖された地下室での調査によって暴かれていく事実を知って次第に顔色は悪くなり、時間の感覚さえ忘れて取り憑かれたように変貌していく姿をアダム・ドライバーが見事に演じています。そして尋問の様子を描く盗撮のような映像や調査室の映像も暗めで、たまに気分転換にランニングする外の明るい映像との対比が、このストーリーの描く暗部をよく現わしています。







【報告書を完成させるだけじゃなく公表できる国でありたい】

 こういう政治的な暗部を暴きだしていくストーリーを《ポリティカル・サスペンス》というそうですが、ここしばらくでも『ペンタゴンペーパーズ』や『バイス』などの作品が話題となりました。それらを観た時も思いましたがアメリカという国は、自らが犯した過ちを認めて情報を明かしてしまう。そんな潔さをよしとする部分とそもそも犯す間違いの愚かさの両方をあわせ持った国だということに驚かされます。


 そんな部分を以前に感じたのは同じくアマゾンプライムでアメリカの建国を描いたドラマシリーズ、『ジョン・アダムズ』を観たときのこと。

 アメリカ合衆国2代大統領のジョン・アダムズを中心に、その独立と建国にまつわるストーリーを決して格好付けることなく、そして泥臭く描いたドラマです。元弁護士のジョン・アダムズは背も低く華やかなところもない、いわばアメリカの歴史の中では埋もれた存在です。勉強不足なのは勿論ですが、実際ボクはこの作品で初めてその名前を知ったぐらい。同時に出て来る前後の大統領のジョージ・ワシントンやトーマス・ジェファーソンは見た目も映えて有名です。でもこのストーリーで描き出されたジョンの泥臭い働きが無ければ、今のアメリカだってどうなっていたか判らないとさえ思えます。







 これらの作品を見ていると愚かさも、気高さも、誇りも、恥も、すべてのことを我が物として受け止めて更に進んでいく。

それこそがまさにアメリカの強さなんじゃないかな。



 この作品の中にもジョージ・ワシントンの言葉が出てきます


捕虜を痛めつける兵士は卑劣で恥ずべき人間だ。

そのような者は重罪人と同様に厳罰に処すこととする。

なぜならばこのような行為は自分自身だけでなく祖国をも堕落させるからだ。



そして劇中にダンが言ったセリフ。



ボクらの世界では紙は法を守るために使うんだ。



自分ならこんなダンのような働きが出来るかと言われたら全く自身ありません。そんな自戒を込めてぜひどちらも見て欲しい。そう思える作品でした。





【もしお墓でこんな悩みがあればお気軽に当店へ ご相談ください】 

・花立ての穴が小さくて使いづらい・お墓を新しく建てたい方や建て替えたいとき・お墓を少しキレイにこざっぱりしたいとき・お墓に名前を追加で彫りたいとき・壊れているお墓を直したいとき・墓地に草が生えて困る・お墓の汚れが落ちなくてスッキリしない・とにかくお墓で困っているときも、まずここからボクに連絡くださいね。



【店舗情報】

お墓のおざわや  

店舗住所:名古屋市名東区高針原2-101

電話番号 : 052-734-8102 

営業日:月曜日~土曜日(日曜定休)   

営業時間:朝9時から夕方5時まで





【 お墓のおざわやへの車でのアクセスはこちら】

店舗の前に2台分の駐車スペースがありますのでお使いくださいね







【 電車やバスでお墓のおざわやにお出での時は】

地下鉄東山線の星ヶ丘駅から市バスの「地下鉄植田行き」もしくは「地下鉄いりなか行き」に乗っていただいて15分ほどの「高針原」で下りていただいて、名古屋高速の高架道路のほうへ3分ほど歩いたら右手に店舗が見えます。

とにかくまず始めにお電話くださいねー!