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おざわやの代表のブログです

【英雄がなぜ犯罪者に貶められたのか:『リチャード・ジュエル』鑑賞記

2020.01.24

シェアやリツイートが簡単に出来る現代だからこそ、情報の持つ怖さがある。

SNSを活用する方なら観た方が良い映画だと思います。



  先週に公開されてから観に行きたかった映画の一つ、『リチャード・ジュエル』をやっと観に行ってきました。でも上映の枠はすでに少なめかな?もしかしたら早めに上映が終わってしまうかもしれませんので、このブログを読んで興味が湧いたらお早目がオススメです!


【あらすじ】

1996年にアメリカのジョージア州アトランタで行われたオリンピックで起こった爆弾テロ事件で、爆弾を発見して被害を最低限に食い止めたはずの警備員が、その後のFBIの捜査で容疑者として扱われた上に報道陣にリーク。それが実名報道されてしまった事で狂っていく彼と母親の人生。そこから古くからの友人の弁護によってFBIの執拗な追求と、理不尽とも言える報道陣の誤認を明かしていく、真実を元にしたサスペンスです。





 アトランタオリンピックといえば本編の映像にもあるように、陸上でのマイケル・ジョンソンの200mと400mでの金メダルや、開会式で震える手を隠そうともせず聖火を運んだモハメド・アリのことは鮮明に覚えています。でもこんな爆破テロがあった記憶は全くありません。きっと死亡者が2人と最低の被害で納まったこともあると思いますが、それだってリチャードが早く異変に気付いて対処したからです。それが何故そんな事件になったのか、事実を元にした映画ではこれまでも定評のあるクリント・イーストウッド監督が、そんな事件をサスペンスとして描き出してくれました。




【元はくだらない思い込みやっかみだった通報】

 主人公のリチャード・ジュエル(ポール・ウォーター・ハウザー)は何より人の役に立ちたいという想いが強くて、温厚で人を疑わない性格が母親にそっくりな独身の男性。正義感が強くまじめで、不器用なのが災いしてなかなか定職に就けないけれど、本当は一時勤めていた保安官補の仕事に憧れています。


 リチャードが中小企業庁の備品担当として勤めていた時に知り合ったのが、当時クレーム担当なのか?電話口のクレーマーと断固とした態度でやりあうワトソン・ブライアント(サム・ロックウェル)。リチャードは自分にはない毅然とした態度のワトソンに憧れていたのか、彼のゴミ箱のくずや引き出しの中身を見て彼の好きな【スニッカーズ】を勝手に補充していたことを彼にわざわざ知らせます。それを知って怪訝な顔をするワトソン。けれどその後リチャードを「レーダー」と呼んだり、休憩時間に偶然会ったゲームセンターで一緒に遊んだりします。その尊大とも思える態度から孤独ではなかったと思えるワトソン。ひとり遅くに資料室で弁護士の勉強をしているらしいワトソンに、リチャードがまた【スニッカーズ】を渡しつつ退職する事を告げるあたり、お互いにある程度の親近感を感じていたようです。

 そして別の場面でリチャードがどれくらいお人好しかを現していたのが、自分が正にこれからFBIの取調べを受けようという緊張する場面なのに、ワトソンのために【スニッカーズ】を探したりしてしまうところです。


 リチャードを演じたポール・ウォーター・ハウザーは、つい最近見た『アイ、トーニャ』や『ブラッククランズマン』でも独特のキャラクターを演じていますが、リチャード・ジュエル本人にそっくり!

90歳にもなってまだまだ意欲盛んなイーストウッド監督も、『ブラック~』で彼を見初めてこの役を依頼したとか。

 とにかく正義感が強かったリチャードが、次に働いた大学の警備員の仕事への取り組み方で学長と揉めたことからクビになり、アトランタオリンピックの警備員からの保安官への返り咲きを望んでいたところに事件が起きます。


 オリンピックが始まり、リチャードが警備を担当していた野外ライブが行われていたオリンピック公園で、彼はベンチの下に置いてあった不審なバッグを発見します。リチャードは直ぐに捜査員に知らせてマニュアル通りに周囲30mの観客を立ち退かせ、仕込まれていたパイプ爆弾の爆発から多くの人を助けます。その働きから始めは英雄的扱いだった彼でしたが、あろうことか大学で揉めた学長が「リチャードが怪しい」とする告発をしたことから、FBIの彼に対する捜査が始まります。



大学の学長は彼の行動や考え方が気に喰わなかった。


FBIはオリンピックへの影響を避けるため早期の解決が必要だった。


アトランタジャーナルは地元誌として事件報道でのスクープが欲しかった。



 事件とは全く関係ないところで三つの思惑が重なって、リチャードは連日の報道で異常者であるかのような扱いを受けます。FBIから聴取されたことを疑問に思ったリチャードは、弁護士として独り立ちしていたワトソンに連絡し弁護を依頼しますが、少ないとはいえ2人の死者を出してしまったことに悔悟の念を棄て切れないリチャードはどこか及び腰。

それでもワトソンの助けを借りて身の潔白を訴えていきます。




【個人がマスメディアにもなりえる時代だから注意が必要です】

 そんなところから始まった報道でしたが、大手のテレビやマスコミはそれまで英雄として持ち上げていたはずのリチャードを、あっという間に悪人に仕立て上げていきます。


 これだけSNSなどが張り巡らされた現代では、個人間でもマスコミ以上に【噂話】が飛び交っていて、シェアやリツイートだってバズれば立派なニュースソースになりかねず怖いですよね。ボクも友だちや家族に知らせたい大事だと思うことや、緊急性の高い事をシェアすることはあります。でも内容についてはソースが信憑性が高いものなのか、最新の情報に拠るものかなどは調べてからにするよう気をつけています。

 けれどそう考えたとしても、この事件の場合はそもそものニュースソースがFBIで、それをリークしたのが新聞社なので充分に信じる根拠となりえるもの。一般的には「間違いない」と思ってしまいますよね。

これまで以上にもっと注意しなくては!と胸に刻みました。




【そんな時代だからこそどんな風に気をつけるか】

 自分なりに間違いないと思っていても、それによって何らかの迷惑や被害を受ける人がいるのなら、【確証がない限り情報はタレ流さない】ことが大切ではないでしょうか。反対にもし加害者として突然祭り上げられたらって考えたら本当に怖いですからね。


 そしてこの映画ではアトランタジャーナルの女性記者のあからさまな描き方が論争になっているようです。事件解決後にリチャード側はCNNやニューヨークポストなど大手マスコミを訴えてこれらとは和解しています。しかしアトランタジャーナルに対する訴えは裁判で退けられたままだそうで、もしかしたら監督はこれに対する疑問を暗に描きたかったのかもしれませんね。





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・花立ての穴が小さくて使いづらい・お墓を新しく建てたい方や建て替えたいとき・お墓を少しキレイにこざっぱりしたいとき・お墓に名前を追加で彫りたいとき・壊れているお墓を直したいとき・墓地に草が生えて困る・お墓の汚れが落ちなくてスッキリしない・とにかくお墓で困っているときも、まずここからボクに連絡くださいね。



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