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おざわやの代表のブログです

『プーと大人になった僕』をみて感じたこと

2019.03.28

今日も春らしい暖かな陽気になり、先日尾張旭で見た桃の花がさらに開いて6分先といったところでした。

こんにちは、店主のおざわです。

 

 

 

 


 

小さな頃は小牧市の片田舎で育ったので、季節ごとに咲く花を見てザリガニやフナを釣り、実った木の実などを食べていたくらいの自然児なので、どうしてもこういうところに眼が行ってしまうのでしょうか?

 

 

 

 

 

「プーと大人になった僕」を観ました

言わずと知れた絵本の名作「Winnie-the-Pooh」をウォルトディズニーによって実写化され、昨年公開された映画です。

多感な少年時代を共にすごしたクリストファー・ロビンとくまのプー。やがてクリストファー・ロビンが寄宿舎に入ることになって別れ、その後戦争への出兵と結婚、そして社会人として働くうちにすっかりプーや仲間たちのことを忘れていた彼の元に突然現れるプー。それから起こる事件から「大切なもの」に気づくという、言ってみればよくあるハナシです。見事なのはプーや仲間たちをホンモノのように見せるのではなくて、ぬいぐるみ感もキチンと残した上に動きを不自然に思わせない絶妙さと動きだと思いました。

 

すっかり大人になったクリストファー・ロビンを演じたのはユアン・マクレガー。スターウォーズで若き日のオビワン役が記憶に新しいでしょうか。って調べてたら「美女と野獣」にも出ていたなんて、リュミエール役だったの気付きませんでした!もちろんぬいぐるみのプーや仲間たちも歳をとってなんだか薄汚れて毛並みも悪く笑顔もなし。これはどちらかというとアニメのプーさんというよりも、元々の絵本のような純朴さに寄せているのかなと。

 

 

 

 

君と過ごせばどんな日だって大切な日

あの頃から何も変わっていないプーと、人生の色々を過ごすことで「本当に大切なもの」を忘れてしまったクリストファー・ロビンのやりとりのひとつです。まずは一緒にいれば良いはずなのに、何かを守ろうとするために何かを犠牲にしてしまう大人の世界。この原作を書いたA・A・ミルンも戦争体験のあとにPTSDの症状に悩まされたそうなので、この物語にもそういった時代背景が描かれているのかもしれません。

一緒に過ごすことが何より大切だというのは何もプーと仲間たちだけではなく、最愛のはずの奥さんや娘さんも同じことなのに、仕事や収入を優先してしまった為に全てを失いそうになってしまうクリストファー・ロビンの表情は、冷たくて凍りつくよう。特に仕事の成績を求められ、部下のリストラを検討する時には、かつての彼が嫌いだった大人の顔でした。でもプーと過ごすうちにだんだんと以前のような表情を取り戻し始め、最後に嫌な上司をやりこめる辺りではすっかり少年時代の眩しい笑顔を取り戻していく演技は流石でした!

たまには自分の顔を鏡で見て、嫌な顔してないか確認しなきゃ!なんて思いましたよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

何もしない、は最高の何かにつながる

何もしない時間って、なぜか焦ってしまったりしませんか?

何か忘れてるんじゃないだろうか?とかもっと頑張らなきゃならないことがあるんじゃないの?とか。「何もしていない」という時間に罪悪感や勿体無いという感覚を持ってしまうことがあります。これってもしかして日本人的な感覚なんでしょうか。例えば旅に行っても観光ばかりして写真を撮ったりお土産買ったりで、あっという間に旅行が終わって「やっぱり日本が一番だね」みたいな。

でも本当に大切な人と過ごしているならただそれだけで良い時間になるってことを、あの純朴な顔のプーに言われてドキっとしてしまいました。もっと子供の頃のように純粋に「今」という時間を大切にを噛みしめなきゃなって、そんなことを感じて久しぶりに自然の中で過ごしたいなって思った映画でした。

 

 

そんな好きだったはずなのに久しぶりに見たディズニー作品でしたが、次はなんと「アラジン」の実写版が公開されるとか!しかもジーニー役はあのウィルスミスなんて、どう考えても彼しかいない配役で、こちらも文句なしに楽しめる映画になってるんじゃないかなーって期待してしまいますね!

さ、今日のブログはこんなとこで!