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おざわやの代表のブログです

LION 25年目のただいま

2019.01.17

誕生日から明けた今日は52歳と2日目。今日になってもフェイスブックやツイッター、そしてインスタグラムやラインから、何となく恥ずかしくなっちゃうくらいに沢山のお祝いのメッセージやコメントをいただきました。そんな皆さんのお気持ちが嬉しくて、とても幸せな誕生日になりました。

本当にありがとうございました。

 

さてそんな誕生日はウチでごく普通にご飯を食べながら、アマゾンプライムで表題の映画を観ていてまさかの号泣!?しゃくり上げるのだけは堪えましたが、そのくらいに心を揺さぶられた映画の感想を残しておきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

迷った距離1万キロ、探した時間25年、道案内はGoogle Earth

これはこの映画が封切りされた時のキャッチコピー。観れば分かるのですが、この中に深い悲しみや痛み、そして喜びも希望も全てが入っていました。ナイスコピーです。

 

 

 

これは実際にあった物語。ノンフィクション本『25年目の「ただいま」 5歳で迷子になった僕と家族の物語』を元に映画化されたものです。

 

インドのとある村で、裕福ではないけれど家族仲良く暮らしていた5歳のある日、仲良しの兄と出掛けた先ではぐれてしまった少年サルー。そのまま彼は故郷を失う事になってしまいます。

こうやって聞くと「なんで?」って思いますよね。警察に届ければ良いじゃんって。

でもこれってインドに行った事があると全然あり得る話だって思えます。(ていうか実際にあった話ですしね)とにかくどこに行っても人だらけで矢鱈に広い国、そしてサルーも一度相談したけれど警察はそこまで当てにならない国。そんな背景がある事を知ってみて頂くとより話が分かりやすいと思います。

 

サルーはその後、孤児たちが暮らす施設から海外との養子縁組によって、タスマニアに住む夫婦の元で暮らす事になります。同じように里子に来た弟との問題は抱えつつも、タスマニアでの何不自由ない暮らしで大学を卒業し就職し彼女も出来て幸せな生活の中で、不意に友人から言われた言葉から押しとどめていた感情が吹き出して止まらなくなってしまいます。

 

 

 

探す手段はGoogle Earth

自分の記憶の中にある景色、そして夢で見る我が家へ帰る道を取り憑かれたようにラップトップの画面から捜そうとするサルー。

これが最近であればSNSを使って人を探したり調べたりって事になるんでしょうが、ちょうどこの頃はGoogle Earthが持て囃されていた頃なんでしょうね。

 

何にしてもサルーはやがて仕事も辞め恋人からも離れて、育ての親たちとも上手くいかなくなります。その頃のサルーは正に取り憑かれているよう。手に入れた幸せを全て投げ捨てるような怒りや切なさからか、妄想のように別れた兄の姿を見るようになります。

 

 

 

そしてインドへ

 

 

やがてふとしたキッカケから故郷の村を探し出すサルー。別れた恋人にそれを伝えてインドに旅立ちます。この辺りから25年の間悩み彷徨い続けてきたサルーの人生に答えが見え始めて迎えるラスト。もー、号泣です。

心に抱えた傷、抱えきれない悲しみに対する姿勢は人それぞれ。自分の幸せを後にしてでも大切にしたいものがあるのか?その違いはもしかしたら愛情の強さかもしれないと思わせてくれる映画でした。子を持つ親だからというだけでもなく、切なさや様々な思いが押し寄せてきました。事実は小説より奇なりって言いますが、それを遥かに超えるような物語がここにはありました。

はー、泣いたなー。

 

そして最後まで謎だった映画の題名は最後のクレジットで出てきますので、慌ててビデオ止めないで下さいねー!