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》室町の歴史絵巻を現代風味に味わう:映画『犬王』鑑賞記

2023.06.04

劇場公開時から「なんの話だろ?」と思いつつ、まだ見ていなかったジャパニメーション作品が、これまでにない作風で面白かった!という感想のブログ。



日本のアニメーション映画は世界的にも認められていて、スタジオジブリの作品はもちろんのこと、新海誠監督の作品や士郎正宗原作の『攻殻機動隊』シリーズなんて、今でも多くの海外のSF作品に影響を与えていたりしますよね。




ジャパニメーションに憧れて日本を訪れる旅行者も多いけど地元のジブリパークにはまだ行ったことないっす笑




そんな中でこの作品だけは、きっと海外の作品の参考にしようが無いんじゃないだろうかと思うほど独創的で、日本ならではな空気感がそのままに描かれていた『犬王(いぬおう)』をご紹介します。




《『犬王』のあらすじ 》



室町の京の都、猿楽の一座に生まれた異形の子、犬王。

周囲に疎まれ、その顔は瓢箪の面で隠された。


ある日犬王は、平家の呪いで盲目になった琵琶法師の少年・友魚と出会い、名よりも先に歌と舞を交わす二人。


友魚は琵琶の弦を弾き犬王は足を踏み鳴らし、一瞬にして拡がる二人だけの呼吸。

二人だけの世界。


「ここから始まるんだ俺たちは!」壮絶な運命すら楽しみ、力強い舞で自らの人生を切り拓く犬王。

呪いの真相を求め、琵琶を掻き鳴らし異界と共振する友魚。


乱世を生き抜くためのバディとなった二人は、お互いの才能を開花させ、唯一無二のエンターテイナーとして人々を熱狂させていく。

頂点を極めた二人を待ち受けるものとは――?


歴史に隠された実在の能楽師=ポップスター・犬王と友魚から生まれた、時を超えた友情の物語。







実在したと言われながらも歴史からは忽然と消えてしまった能楽師の犬王を描いた、室町時代の歴史絵巻を彷彿とさせる色調ながら、パンクロックやダンスバトルを思わせる作品です。




【能楽の始まりを駆け抜けた「犬王」を現代風に蘇らせたストーリー】

能楽は元々「猿楽」と呼ばれた日本古来の文化といわれながら、その歴史に名を残すのは《世阿弥(ぜあみ)》らの観世流として現代にまで繋がるもの。しかし世阿弥の父親である《観阿弥》と同世代でその技量は認められながらも、その生没年すら記録に残っていない能楽師《犬王(いぬおう)》をモチーフに、その謎な部分を逆手に取ったようなストーリーで描かれたのがこの作品です。



平家の財がその無念と共に海の底に眠っているといわれる壇之浦(だんのうら)。


海底に沈んだそれらを潜って拾う一族の長の息子《友魚(ともな)》は朝廷の役人の依頼を受けて潜り、3種の神器の一つである「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」を引き上げたことから呪いを受け、父親の命と共に自らも盲(めしい)となってしまいます。その後、琵琶を弾きつつ平家没落の物語を歌って聴かせる琵琶法師となり、ある時猿楽一家の息子として生まれた異形の子《犬王》と出会ったことから、2人は認め合って互いの宿命を演奏に活かしつつ、人気を得ていきます。




異形の犬王と盲の友魚、2人の出会いが引き起こす物語 〜©2021 “INU-OH” Film Partners




2人は父親の想いや呪いを引き継いで育ったことからか、なぜだかすぐに意気投合。


その後は2人で橋の上などで勝手な解釈の平家物語を演じ、それが町民たちの人気を呼んで、次第に役人などにも認められていきます。その楽曲は琵琶といってもロック調だし犬王の踊りはヒップホップ風味。語られる物語はまったく入ってきませんが(笑)、周囲の熱狂がどんどん上がっていくのは当時の能や狂言のスターたちと同じなのでは無いかと。


そのノリはまるで『ボヘミアン・ラプソディ』に描かれたクイーンのメンバーたちのようにも映ります。




©2021 “INU-OH” Film Partners




初めはまるでバケモノのようだった犬王の姿は、激しく舞い踊るうちにどんどん精霊?の呪いが解けて、人間の姿に近づいていきます。




【アーティストの才能は差し出す代償によって増していくもの】

先日も紹介した『バビロン』などデイミアン・チャゼル監督の作品ではよく描かれてきた、「アーティストの才能とその代償」とされるものは、過去のジャズの名手たちにもよく言われてきたこと。このストーリーでは犬王は異形の姿から抜群の舞を得て次第に人間に戻っていき、友魚は琵琶の演奏と共に名を「友有(ともあり)」と変えます。次第に庇護を受けていった権力者たちでさえ都合が悪くなると、彼らの解釈の能楽なんてどうでもよくなって「捨てろ」という。


そんな最後に2人が何を得て、何を代償として差し出すのかが2人の運命を分けていきます。



この作品の絵巻物のような色調や作品の伝えようとするテーマはきっと海外の方たちには全く伝わらない世界観だろうし、でも我々日本人としては四季折々の季節感やお祭りにも通ずるもの。伝統芸能であるはずの能楽から広がる熱狂や、彼らの若々しいぶつかり合いが清々しくさえ感じる時代を超えた友情のストーリー、そんな作品でした。





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