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》戦争映画ってそもそもこうあるべきかも:『西部戦線異常なし』鑑賞記

2023.04.04

先日紹介した『エブエブ』に次いで今年のアカデミー賞で4冠を取った作品は、戦争の恐ろしさや戦場の悲惨な現実をそのままに描き出していて、本来戦争映画ってこうあるべきなんだと思ったというブログです。



今年のアカデミー賞では多くの賞を獲得するだろうと予想されていたこの作品。幕を開けてみれば意外とも言われる伏兵の『エブリシング・エブリウェア・オールアットワンス』が史上最多の7冠を奪い、すっかりその陰に隠れてしまったようでした。しかし流石のNetflix作品なので既に作品は配信されており、どんな作品になっているのか?と楽しみにしていました。



そもそもこの作品は18歳で実際この西部戦線と呼ばれる戦地で従軍して負傷した、ドイツ軍兵士エーリヒ・マリア・レマルクが1929年に発表した小説を原作にしたもので、これまでに1930年のアメリカ映画と1979年のアメリカ・イギリス合作映画として作られた名作として知られた作品。敢えてそれを今一度映像化したタイミングで、今まさにロシアによるウクライナ侵攻が進められているのは、なんだかただの偶然ではないような気もしてしまいます。




【『西部戦線異常なし』のあらすじ】



第1次世界大戦下のヨーロッパ。17歳のドイツ兵パウルは、祖国のために戦おうと意気揚々と西部戦線へ赴く。


しかし、その高揚感と使命感は凄惨な現実を前に打ち砕かれる。


ともに志願した仲間たちと最前線で命をかけて戦ううち、パウルは次第に絶望と恐怖に飲み込まれていく。






【現実の戦場にはヒーローも居なければドラマもない】

この物語の冒頭は戦場でなす術もなく殺された兵士たちをトラックで集め、そこから軍服を剥がしていくシーンから始まります。それをなんのことだろうと思っているとそんな軍服を女たちが洗って繕い直し、祖国ドイツのために戦おうと軍に志願するパウルたちのような若者に手渡されます。そんな軍服に縫い込まれた名前を見て「これ、名前が違います」というと、何かの間違いだろう?と担当者に軽く受け流されてしまいますが、それが前の持ち主の名前なのかさえも分からない。既にここから軍服だけじゃなく、彼ら兵士自身の命が同じように使い回されていくことを暗示しています。



仲間たちと意気揚々と訓練を終えて、パウルが初めて送り出されたのがドイツ軍が1000キロにも及ぶ前線を英仏連合軍と争う西部戦線。それはパリへ侵攻しようとするドイツ軍を防ごうと前線に敷かれたもので、塹壕戦(ざんごうせん)といって数百メートルおきに掘られた堀の中を移動しながら敵と一進一退を繰り返すいわば消耗戦で、4年間に両軍合わせて50万人とも言われる犠牲者を出しています。




Netflix作品『西部戦線異常なし』@Reiner Bajo



今まで人殺しなど勿論した事のないパウルたちですが、目の前でバタバタと打ち倒されていく味方兵士を見ているうち、まずは自分や仲間の命を救うために敵を倒します。でもそのうちそんな戦いに慣れて日常の一部となっていくにつれ、パウルの目は虚ろで無表情なものに変わっていきます。そんな戦闘シーンは見るのも辛くなるほどエグくて、おまけになんの演出もBGMもなく淡々と戦うのみ。敵の塹壕に攻め入って、倒した敵の死体を横目にパンやソーセージに貪りつく姿は、まるで餓鬼のようで目を背けたくなるほどです。



でもきっとこれが戦争の本当の姿で、せっかく共に戦ってきた仲間との友情も、地元農家の少年によって放たれたたった一発の銃弾で脆くも崩れ去ってしまう。そして物語はドイツが和平案を飲んであと数時間で全ての軍備を解かれる寸前、パウルたちに突撃するよう司令官の命令が出され、最後の戦いに向かう彼ら。とにかく全てが理不尽で無意味で、誰もが望まないのに殺されたくないがために他人を殺していく中で、どんどん心が壊れていくという悲しい現実。




Netflix作品『西部戦線異常なし』@Reiner Bajo



戦争映画ってどちらが勝つか負けるか、そして正義や悪などの二局で描いてしまいがちですが、この作品を見ていると戦場にはそんなものどうでも良くて、ただ途切れる事なくチェスの駒のようにバタバタと倒されていくという現実があるだけだと思い知らされます。


やっぱり戦争なんて行ってはいけない、ただそう素直に感じる映画でした。





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