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》宗教を題材にヒトの狂気を炙り出す:映画『プリズナーズ』鑑賞記

2022.11.28

今やSF界に大作を送り続けるドゥニ・ヴィルヌーブ監督が、とある街で誘拐された少女たちとその家族と共に、その謎に挑む捜査官が迷い込む迷宮を描き出すサスペンススリラーの感想のブログです。



『メッセージ』『ブレードランナー2049』『DUNE』とSF映画の対策を次々に作り、その独特な世界観で引き込み続けているカナダ人監督のドゥニ・ヴィルヌーブ。でもSF作品を作る前は、イメージは同じく重厚ながら人の内面を掘り下げるようなヒューマンドラマやスリラー的な作品がほとんどで、このストーリーも2013年の作品ながら犯罪心理にキリスト教を重ね合わせて描いています。



ボクが感じるヴィルヌーブ監督の作品の特徴は、見終わった後の余韻が深く重いこと。


観ている間だけじゃなく、内容について掘り下げるほどに登場人物の思いや感情がじんわりと伝わってきます。特に今作では子供を連れ去られてしまった二家族と事件の容疑者に、その事件を担当する捜査官までもが関わって誰が犯人なのか?そして二人の子供はどこに連れ去られたのか?と謎が謎を呼んで、ズブズブと泥沼に足を取られていくようなストーリー展開が重苦しい。




【『プリズナーズ』のあらすじ】


アメリカ国民の誰しもが愛する家族と幸せなひとときを過ごす感謝祭の日、幼い少女たちが消えた。


平穏な田舎町に突如訪れた惨劇。手がかりは少なく、警察(ジェイク・ギレンホール)の捜査は錯綜する。


そんな中、父親(ヒュー・ジャックマン)は、証拠不十分で釈放された第一容疑者(ポール・ダノ)の証言から犯人を確信する。


残された時間は少ない。


パパはどうして助けに来てくれないの?」愛する娘の叫びを心に聞いた父は、自力で我が子を助け出すため決して超えてはいけない一線を超える決断をするのだが・・・。〜Filmarksより




ヒュー・ジャックマンの熱演が怖過ぎる




【感謝祭に端を発した誘拐事件】

ケラー(ヒュー・ジャックマン)とフランクリンの家族は隣同士で仲良く感謝祭の日を楽しんでいたけれど、気がつくと両家の娘たちの姿がどこにもなく、連絡を受けた捜査官ロキ(ジェイク・ジレンホール)も探すものの一向に見つかりません。二人が消える前に近所の空き家の前に停まっていた見知らぬキャンピングカーが疑われ、その運転手アレックスが重要参考人として事情聴取されますが、彼には10歳程度の知能しかないため何も聞き出せず、そのまま叔母のホリーが迎えにきて釈放されます。




娘のアンナを助け出したい一心のケラーは、ロキに「奴を釈放せずもっと調べろ」と詰め寄りましたが所長は規則通りにアレックスを釈放し、それが納得いかないケラーはアレックスの自宅近くで彼を拉致。アンナしか知らないことを知っていたアレックスが犯人だと信じるケラーは、いけない事だと思いながらもアレックスを拷問して娘の居場所を吐かせようとします。




「ボクがいる間は泣かなかった」と呟くアレックスを問いただすケラー(画像はFilmarksより)



ヒュー・ジャックマンといえば『グレーテストショーマン』での優しい父親役が浮かびますが、この作中では『ウルヴァリン』ばりの怖さでアレックスをボコる姿は、見ているだけで引いてしまい痛々しいほど。いくら痛め付けても何も喋らないアレックスへの拷問は次第にエスカレートしていき、「これ以上やったら死んでしまう」とフランクリンが止めるほどで、ケラー本人も何度も思い留まろうとするものの娘への強い想いから止められません。



対してあくまで冷静に捜査するロキの態度が気に入らないケラー。しかしケラーがアレックスを拉致していると疑い始めたロキが彼の跡をつけているところをケラーに気づかれた事から、更に二人の関係はこじれます。




ロキは論理的に状況を積み上げて事件を解決する有能な捜査官(画像はFilmarksより)



【優しい父は娘を助けたい一心で狂気に至る】

キリスト教の祈りに始まり、息子と感謝祭のための鹿狩りに出掛けて祈るケラーは敬虔なクリスチャン。もちろん縛り付けた相手を痛めつけるのに心は痛むけど、可愛い娘を取り戻したい一心から怪しいアレックスに手を止めることはできません。彼が犯人だと信じる心に囚われ、その想いは次第に狂気に変わっていきますが、最後の一線を越えられず苦しむケラー。



捜査官ロキはフリーメーソンの指輪を手に嵌めているところからクリスチャンではなく異教の人で、その名前さえ北欧の神様をもじられています。彼は結婚もせずに捜査一辺倒でいつ家に帰っているのかも分からないほどのワーカホリック(=仕事に捉われている)。そして以前から子供を誘拐し続けているらしい犯人だって子供に対する異常な執念に囚われていて、その手がかりはロキが教会の地下で見つけた誘拐犯の一人というミイラ状の遺体のみ。言ってみればこのミイラも子供たちも囚われ人で、登場人物の皆がこのタイトルの『プリズナーズ(=囚われ人たち)』に繋がります。




牽制し合いつつ犯人に近づいていく二人(画像はFilmarksより)



考えてみれば自分も含めて誰もが自分の主観に囚われ、仕事や生活に捉われている。果たして自分はこんなことしないなんて、誰が言い切れるでしょうか?そしてやがて明らかになる犯人はさらに宗教色が露わで、これまでまさかと思っていた人までもが囚われ人と分かっていきます。



アンナは無事見つかるのか?そして最後に囚われ人となるのは誰なのか??

二人の名優がその演技力を存分に熱演し、ヴィルヌーブ監督が仕掛ける最後まで目が離せない一級のサスペンススリラーの結末やいかに。





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