おざわやの代表のブログです
2021.07.29
この映画はもちろん知っていたけどなかなか見る気が出なくて、つい最近になってやっと観た2001年の作品。
監督は当時「ピースメーカー」「ディープインパクト」とヒット作を連発していたミミ・レダーで、最近この作品以来久しぶりに話題作「ビリーブ」を監督されてましたね。そして主演のトレバー役は「シックスセンス」での表現力豊かな子役が印象的だったハーレイ・ジョエル・オスメント。今作も同じく好演して、次の「A.I.」に繋げるも、その後大きくなっちゃったら余り注目されなくなっちゃいましたよね。そして教師として大きな役割を持つシモネット役はさすが貫禄の演技の名優ケビン・スペーシー。
ボクがこれまでこの作品を見なかった理由の一つは「Pay It Forward」といういかにも性善説的なテーマと、このオスメントくんがあまりにハマり役過ぎてちょっとメロドラマ的に泣かせにかかっている気が(笑)したことがあります。もちろんストーリーを知っている訳じゃなかったのに、なんだか「まあこんな話なんでしょ?」と少し穿った見方をしていたのかもしれません。
当時この作品が何も受賞しなかったのもそんなところでしょうか?
記者のクリスはとある事件の取材中に巻き込まれて目の前で愛車を潰されますが、見ず知らずの紳士からその場で新車を貰います。怪しんだクリスに紳士は、誰か3人を助けてあげるよう言い残して立ち去ります。不思議に思った彼がこの件を追っていくと、最後に繋がったのは昼夜働いていてすれ違いばかりの母親アーリーンとラスベガスで二人暮らしの、中学生になったばかりのトレバーでした。
その4ヶ月前に初めての授業でトレバーは、社会科教師のシモネット先生に「社会を良くするために何ができる?」と課題を出され、「1人が3人に次々に親切にしていく」ことを思いつきます。早速自分でもたまたま目があったホームレスのジュリーや同じクラスのいじめられっ子、そしてシモネット先生の3人に助けの手を差し伸べます。そこからジュリーは就職して更生、いじめられっ子たちも次第に友達を作ります。そして顔の傷痕を気にして人と接することができないシモネットは、トレバーの仲だちによって次第にアーリーンと打ち解けていきますが、父親リッキーが帰ってきたことからまた振り出しに。なかなかその次へとは繋がっていかず、自分のアイデアは失敗だったとトレバーは感じていきます。
トレバーの出したアイデアはとても宗教的であり、やはり性善説。
トレバーの母親アーリーンは実母のだらし無さからアルコール依存症になり、同じく依存症のリッキーと結婚してトレバーを産んだものの、家庭内暴力を振るうリッキーとは上手くいかずトレバーと二人暮らし。母親を救うには支えとなる人が必要だと感じたトレバーは、どこか影のあるシモネットとアーリーンをくっ付けようとします。でも何かとアーリーンはお酒に逃げてしまうし、シモネットはDV親父が帰ってくると逃げるように去ってしまい、何もかも上手くいかないと悲観するトレバー。
でも実はこのストーリーにはもう一つのテーマがあると思います。
それは「自己開示する(自分を赦す)ことの大切」さ。
誰かを救おうとする想いや社会を良くしていこうという気持ちは尊いですが、そこには自己開示が伴わなければ誰も心を開かず広がることもない。アーリーンは薬物中毒の母親グレイスが許せず、シモネットは父親のことがトラウマとなっていた。みんな誰かを許したくて、それでもそんな執着から抜けられない自身を苦しめている。そしてそんな思いを溶かしていったのはトレバーの「小さな親切」が大きく回ってきてのことでした。シモネットだって助けが欲しくて苦しんでいたけれど、そんな心のうちを明かしたことからアーリーンと結ばれたし、アーリーンだって母グレイスを許したことから次々と回った「ペイフォワード」がやがて記者クリスに繋がります。
そんな記者のクリスがその糸を手繰っていくと、やがてトレバーへと辿り着きます。
こんなに自分のアイデアが広がって多くの人を助けていることを知り、その取材の中でトレバーは勇気を持つことの大切さを訴えますが、自分自身は友達を救う勇気を出せなかったことを悔やんでいました。そして再び同級生がいじめられている現場を見て、そこに立ち向かったものの逆にその諍いの中で相手に刺されて亡くなってしまいます。
なんてこと!泣
主役のこんな良い子が亡くなるなんてやっぱりお涙頂戴かよと憤るのと同時に、「やっぱり性善説なんて通じないんだ」とこの作品のテーマ自体が台無しにされてしまったようにも感じました。でもその死を受け止めきれず、守れなかった自分たちが許せずに悲しんでいたアーリーンとシモネットは、やがて家の外がやけに騒がしいことに気がつきます。
それはトレバーの「ペイフォワード」によって間接的に救われた人や、その想いに賛同する人たちが献灯や献花のため続々と家の外を訪れていたから。トレバーの意志は波のように拡がって伝わり、これからもきっと人々の心を動かし続けるんだという、なんて量子世界的エンディング!
公開当時にこのストーリーを観ていたら、こんな風に受け止めきれなかったかも知れません。でもこんな世界を動かす波はどこから起きるかわからないし、それはもしかしたら今日あなたが何気なく拾ったゴミ一つかも知れない。またもしかしてトレバーのような誰かが起こした波が今もどこかで広がり続けているとしたら、あなたの元に届いた「ペイフォワード」をどうするかはアナタ次第ですよ?ってバトンを渡されたようにも感じました。
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