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おざわやの代表のブログです

【スケートボードを題材にした映画の比較でそれぞれの想いを知る】

2021.07.03

今週の映画紹介は趣向を変えて、スケボーを題材に描かれた青春像からそれぞれの置かれた環境や、スケボーに何を求めるのかを考察してみるブログ。



ボクは今年54になりましたが、中学生の頃に日本に初めてスケートボードが入ってきて大流行。それまでは普通のスニーカーに縛り付けるだけのローラースケートしかなくて、今考えれば何が面白かったのか?(笑)って感じですが、そんなところに突然入ってきたヨコノリの格好良いスケートボード。その頃の中学生は誰もが欲しがったものだし、その頃には近所にもあちこち有料の「ローラーパーク(?)」みたいなところが造られていました。でもその頃はただ乗って滑ったり、よくやってもスラロームみたいなことぐらい。それでもスーッと滑っている間は気持ち良くて、いつも仲間達のママチャリの後ろにはスケボーが縛り付けられていました。


で、ある程度流行るとお決まりの「うるさい」とか「あぶない」という決め事ができていき、トリック決めようとしてケガする人も続出。そのうちすっかり飽きてしまい下火になっていきました。



コンバースでスケボーが定番!



【相変わらずアウトローながら若者たちの文化になったスケボー】

今ではスケボーもプロスポーツが出来て、日本人選手の中にも実力を備えた選手たちが育っているようです。ただやはりそこまでメジャーでなく、誰にも認められるスポーツになっていないのも確か。街中ならどこでもトリック出来る、というのが逆に街中での立場を弱くしているところもあるかも知れません。


そんなスケボーですが、やはり映画では「青春群像」を描くには持ってこいの題材として取り上げられます。今日はそんな3本の作品をご紹介。




まずは監督のビン・リュー自身が12年間撮り溜めた仲間たちとスケボーに打ち込んだ日々と、そこからオトナへの成長を描いた『行き止まりの世界に生まれて』





アメリカの自動車産業が華やかだった頃には繁栄していたイリノイ州ロックフォードは、その後経済のグローバリゼーション化の煽りを受けて衰退。潰れて放置された工場が錆び付いていくのを揶揄して「ラストベルト」と呼ばれるようになります。そんな繁栄なんて全く知らないし嘘のような寂れた街に生まれた3人がスケボーで出会い、それぞれに貧困や家庭問題に苦しみながらオトナになっていく姿を描き出しています。監督のビン・リュー自身もそのうちの一人で、自らの抱える心の闇にも踏み込んだこの作品が初監督作品。それがアカデミー賞とエミー賞のドキュメンタリー部門でダブルノミネートだなんて見事という以外ないし、何より苦々しくも爽やかな作品でした。



続いてはほぼ同じ頃に公開された、1990年代のロスアンゼルスを舞台に少年が家庭内での不和から街でスケボーに興じる若者たちに憧れ、そこから様々なことを学んでいくひと夏のストーリー『mid90s(ミッドナインティーズ)』。制作はA24で監督は俳優として多くの作品に出演してきたジョナ・ヒルで、今作が初監督にして半自伝的作品とのこと。親の立場から見るとなんだか『アウトサイダーズ』を思い出させるような切なさを感じる青春ストーリーです。





13歳のスティービーは兄のイアンと母親のダブニーの3人で暮らしていますが、体が大きく内弁慶な兄にいつも暴力で押さえ込まれて、鬱屈した生活をしています。ある時街でスケボーに興じる若者たちを見てその自由さと格好良さに憧れて、とあるスケボーのプロショップに足を踏み入れます。そこで出会った仲間たちから夜遊びや女の子との火遊びやアルコールの味を覚えるようになり、さらにそれぞれが抱える友情や嫉妬、親への反抗心などを知っていきます。それまでの自分からの脱却方法がスケボーであり、多少反社会的であれオトナの階段を登る手段としてスケボーという文化を捉えているように感じました。



そして3本目はNetflix映画にして何とインド/アメリカ映画。

廃止されたとはいえ今だにカースト精度が色濃く残るインドで、学校の制服さえ買えないくらい貧しい家に生まれ育った女の子プレルナが、弟のために作ったローラーベアリングを取り付けた板からスケボーに出会い、男尊女卑の問題に向き合いながら自分のアイデンティティーを築いていくストーリー『スケーターガール』。





3作の中では唯一まったくのフィクションですが、インド国内の信仰や慣習から来る男尊女卑やカーストは現実問題として今もあります。それは昨今のLGBTQなどの問題以前に「女はこういうものだ」という蔑視とも言える扱いが、堂々と家庭内でさえ行われています。こういった問題はきっと富裕層ではすでに消えているだろうけど、貧困層の人たちの文化はきっと1950年に制定されたカースト制度の廃止以前のまま。そんな村にロンドンから自らのルーツを知るためにやってきたジェシカとその仲間たちが村人たちにスケボーを教え、次第に女性権力者たちさえ巻き込んでボードパークを作って大会を開きます。


それまでの2作とは大きく違って、それこそボクらが初めて知った頃のスケボーと同じようなレベル(笑)。でもプレルナたちにとってはそんなのも遊びの一つではなくレッド◯ル笑笑じゃないけど、まさに「翼を授けられた」ような想いを描き出しています。




どの作品も問題や悩みを抱えた若者たちが、どこにも吐き出せなかった想いをスケボーに乗ることで流したり、忘れて新しい世界へと踏み出していく力に変えて行ったりします。その題材はスケボーでも自転車でも、ボクの場合はバイクでしたがどんなものにせよ、そんなことが一つのパワーの源であったり、アートを生み出していくインスピレーションだったりするのはどの時代でも共通ではないでしょうか?ただ禁止するんじゃなくそこから生まれるパワーや才能を潰さず、信じてあげられるオトナでありたいなと感じる3作でした!


でも若気の至りとは言っても、飲酒運転は絶対ダメ!ですよ?笑





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