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おざわやの代表のブログです

【アメリカの歴史とジャーナリズムの原点が描かれた:映画『この茫漠たる荒野で』鑑賞記】

2021.03.20

南北戦争終結後のアメリカで、疲れ切った人たちの心を癒した退役軍人のキッドと先住民族に育てられた少女の旅。そこから見えてくる現代にもつながる問題まで炙り出した西部劇作品の感想をブログに。



昨夜はクラブハウスで定期的に開かれているエクスマ塾の藤村先生のルーム【藤村正宏の低カロリートーク】に呼んでいただいて、「映画好きをどうビジネスに繋げるか?」というテーマでお話しする機会をいただきました。毎回たくさんの人達が聴きにくるルームなので正直ドキドキの緊張混じりで始まりましたけど、ほぼテーマとは関係なくそれぞれが好きな映画の話をさせてもらってたので楽しく時間はあっという間に過ぎました。







その話の中でも多く出てきましたが、昨今のNetflixの勢いとそれがもたらした映画界への影響は凄いものがあります。これまでなら実現しなかったであろう作品作りや今まで一度も監督したことがないような人の作品など、絶大な人気と資金力で新しい映像世界を拓き続けています。


そんなNetflix作品は今回の第93回アカデミー賞で全16作品が38部門でノミネートされていて、特に映画黎明期をあえて白黒で描いた『マンク』は主演の男女両方を含めて10部門でノミネート。でもそんな有名作じゃ無くても面白い作品ばかりで、いつも目移りしてしまいます。




アカデミー賞4部門にノミネートされているこの物語の舞台は、19世紀も終盤に差し掛かったアメリカ。

アメリカ大陸の開拓時代に連れてこられたアフリカ系アメリカ人の地位を上げようとする北部と、それまで通り奴隷扱いしたい南部とで分断した南北戦争が終わったころ。それでも人々の心にはまだわだかまりが残っていて、混沌とした時代の物語です。




【あらすじ】



南北戦争で南軍の大尉として戦いながらも、退役してからのキッド大尉は妻の待つ生まれ故郷にも帰らず、戦争の影響が残ったままの混沌とする街を回って市民への新聞の読み聞かせを生業としています。それはバラバラになってしまった国民としての意識や、なかなか上向かない経済などから感情的になりがちな人々の想いを代弁するものであり、それはほんの些細な「息抜き」だったのかも知れません。



一般の民衆に世界のニュース記事を読んで聴かせます


あるとき次の街に向かう道すがら横倒しになった馬車と吊るされた遺体、そして英語を話せない白人の少女を見つけたキッド。彼女は6年前に先住民族に捕われたドイツ系の少女ジョハンナで、すでに英語やドイツ語もほとんど忘れて一緒に住んでいたカイオワ族の言葉でしか話せません。初めは反抗的だった彼女ですが、降りかかる困難を2人で乗り越えるうち打ち解けて、キッドを「キャプテン!」と呼ぶようになります。



初めは会話もない2人旅


両親は先住民に殺され一緒に暮らした先住民は兵隊に殺されて、何もかも無くしてきたジョハンナと戦争の傷跡だけじゃない何かを抱えたキッド。互いの傷を庇い合う2人の行く末にはどんなゴールが待っているのか?




【この作品の感想は】

この作品の原題は「News of The World」。

これはキッド大尉が皆に読んで聴かせているニュースがもとになっていますが、戦争による喪失感と戦争は終わってもまだまだ続く分断。そして【アメリカ国民同士の分断】以前に、元々住んでいた先住民族を排他してきたという過去も忘れ去られようとしている時代。入植者たちは奪うばかりで、先住民たちは自然とともに生きて与える。そんな中、自分に唯一できることとして今でいう「アンカーマン」として生きるキッド。


そしてこの作品の監督は特殊工作員ジェイソン・ボーンを描いた『ボーンシリーズ』を監督したポール・グリーングラス。彼自らもジャーナリスト上がりということで、困難な時代や苦しい現実に立ち向かうには「正しい情報」が必要だと、この作品からは訴えられているようです。

これらから感じるのは100年以上経っているけど、ジャーナリズムの大切さや分断の世はいまだに変わらないってこと。



(from left, center) Captain Jefferson Kyle Kidd (Tom Hanks) and Johanna Leonberger (Helena Zengel) in News of the World, co-written and directed by Paul Greengrass.


キッドはそんな時代の流れに翻弄され続けてきた少女ジョハンナと一緒に過ごすことで、そろそろ自分の人生にも目的やゴールを設けるべきだと感じ始めたように思います。そして経済至上主義の中で今だにジョハンナのように不利益を被ったり虐げられている人たちがいることへの問題提起も、この作品のテーマなんじゃないかと感じました。





そんなキッドを演じるのは皆さんご存知トム・ハンクス。

その出演作にはまずハズレがなく、初めてアカデミーにノミネートされた『ビッグ』や主演男優賞を受賞した『フィラデルフィア』『フォレスト・ガンプ』など、40年にもわたるキャリアで失敗作品はないんじゃないかと思うくらいボクの大好きな俳優の1人。


ハリウッドでは役に応じて別人かと思えるほどの役作りをする俳優(クリスチャン・ベールとか?笑)もいますが、そんな中でも彼は終始一貫して「トム・ハンクス」らしさを貫いているように思えて、それでも役を演じきっていることへの凄みを感じずにはいられません。



そしてこの作品はジャーナリズムの持つ力を正しく使うことの賛歌でもあるように思うのです。

特にラストシーンの2人の晴れ晴れしさは、観ているこちらまで爽快になるほどでした。





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