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【未完の大作に胸を掴まれたようだった:映画『ホドロフスキーのDUNE』鑑賞記】

2020.10.27

映画って芸術でありながら興業だから潰れてしまう事もある。その中でも史上最も有名な未完の作品を紹介するドキュメンタリー映画を見て思ったこと。



今年は何度も書くのもなんですが、まさかのこんな騒ぎになって今だに終息は程遠いみたい。この事態を受けて映画館に出されていた緊急事態は、日本ではすでに解除されたけどアメリカではまだまだ解かれていない様で、鳴り物入りで公開された『TENET』でさえまだ興行的には厳しい模様です。お陰で楽しみにしていた作品は次々に延期されてしまいました。『007 NO TIME TO DIE』も『キングスマンファーストエージェント』も『トップガンマーヴェリック』も結局来年に持ち越し。そんな作品の中に1984年に公開された作品をリメイク(リブートって言うの?)された『DUNE 砂の惑星』があります。





元々にオリジナルが公開された1984年当時には、ボクはまだ高校生ながら兄の薦めで小説の「DUNE」を読んで、その難解な世界観に惹き込まれ、公開された作品を見に映画館にも行きました。その当時はスターウォーズのオリジナル3部作が終わったところで何となくその影響も受けていた感じもあり、それでもスペースオペラ的なスターウォーズに比べると人間臭い世界観と小説の中の世界が映像になったことに感激してた覚えがあります。でも今になってこの作品の評価を見てみるとかなり低く、駄作とさえ言われて監督のデビット・リンチ自身がこの作品は失敗だったと語っているとか。

そんな1984年の作品を見直す機会をたまたまいただきました







先日食事会で知り会った映画好きな人たちについては前にも書きましたが、その1人から「今度、お友達の家で『DUNE』を見直そうという観賞会があるので来ませんか?」とお誘いをいただいていました。そして映画好き7人(うち3人は初見)でワインを飲みながらあーでもないこーでもないと言い合いながら見てると、確かに初見で小説すら読んでいなければどんな話かすら判らないだろうなと。そんなボクでも一生懸命思い出しながら見たぐらいですしね。


でも見ているうちに初見の人までも「大きな砂虫が『トレマーズ』に似てる!」とか「このキャラクターってブレードランナーのレプリカントに似てない?」なんて感想が出てきて、確かに色々な映画にイメージが似ている気がしました。ポールがムアディブとしての力に目覚めたシーンなんて、ちょっとナウシカっぽかったしね。


そして翌日、そんないわゆる『デビット・リンチ版のDUNE』の感想をまたフィルマークスに書こうと色々調べてみると、元々は違う監督が映画を作ろうとしていたけど頓挫したという記事を見つけました。それもスタウォーズよりも前の1975年から構想されていたそうですが、それでもどうせ無名の監督が作ろうとしたけど失敗して、デビット・リンチ監督に白羽の矢が立ったのだろうくらいにしか思っていませんでした。そしてそんな元々の監督する筈だったアレハンドロ・ホドロフスキーさんを主役とした『ホドロフスキーのDUNE』なるドキュメンタリー映画がアマプラにあることを知って、冗談みたいな映画だな!と思いつつ見てみることにしました。



マサカ見てもいないバージョンの映画にここまで惹き込まれるとは思いもせず、ね。




【『ホドロフスキーのDUNE』は想像を大きく超えた幻の大作だった!】

そのドキュメンタリー映画は1時間半ほどで、内容はホドロフスキー監督やスタッフたちがどんな想いで『DUNE』を作ろうとしていたかを、当時を思い出しつつ写していました。監督が徹底的にこだわって作った作画や、デザイナーたちとその世界観を描き上げた絵コンテ。そして奇跡的なキャストを集めてどんなシーンを撮ろうとしていたかなど、監督やスタッフの頭の中ではすでに映像が浮かんでいるようでした。


例えばキャストとして名を挙げれば、あのシュールレアリズム作家のサルバトーレ・ダリや当時人気絶頂のロックシンガーのミック・ジャガー。そして存在感たっぷりなオーソン・ウェルズなど、実現するのが奇跡としか思えない顔合わせ。集められたスタッフも脚本のダン・オバノンやデザイナーのH・R・ギーガーなど、その後に再集結して『エイリアン』を作り上げたところから見ても超一流のメンバーばかり。おまけに楽曲は「狂気」を作り上げて人気絶頂のピンク・フロイドなんて、聞いてるだけでトリハダもんですよね!


でもあとは撮影するだけという段で製作は頓挫。もちろんそれは莫大になるであろう製作費用や諸々の理由だろうけど、作り上げられた絵コンテだけを残して終了…。ここまで聞くとコチラだって見たかったわ!と言いたいところですが、監督たちの想いはガッカリどころじゃなかったでしょうね。


その一方でそんな未完の脚本や絵コンテはハリウッドにすでに持ち込まれており、その後の映画界に多大な影響を残したと映像の中でも言われています。まずはその当時のスタッフが勢揃いした『エイリアン』を始め、『スターウォーズ』『ブレードランナー』『マトリックス』など影響を受けたであろうSF映画は数知れず。だから見直した時に「あれに似てる!」といった感想が出るのも当たり前ですね。



そしてこの『ホドロフスキーのDUNE』には副題があり、それは「失敗しても構わない。それも一つの選択なのだ。」という作中でホドロフスキー監督が話したことに基づいています。ホドロフスキー監督は映像にまで作り上げられなかったことは残念だけど、他の誰でも良いからいつかこの作品を作り上げて欲しいと笑顔で語っていました。そして今作品の監督であるフランク・パヴィッチは「「ホドロフスキーは映画を完成させたかったのか、世界を変えたかったのか。もし世界を変えたかったのなら、それは達成されたのだ」と締めくくっています。





さあこれで更に期待の高まった『ドゥニ・ビルヌーブのDUNE』。あのブレードランナーの続作『ブレードランナー2049』を作り上げた監督というのも何かの因縁を感じてしまうし、予告の中に使われているピンク・フロイドの楽曲もいわくありげ。ホドロフスキー風にいえば「失敗するのも良い」かも知れませんが、それでもやっぱり楽しみになっちゃいますね!!





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