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おざわやの代表のブログです

パッドマン 5億人の女性を救った男

2019.01.31

楽しい学びが何よりです

おとといの火曜日に勉強のために行った東京では、色んな体験をさせてもらいました。

渋谷の街でいい大人たちがタピオカ買いに行列して

 

 

 

 

 

 

 

その前日に初のお子さんが生まれたメンバーのお祝いしたり

 


 


52年の人生で初めて、カプセルホテルで目覚めた朝だったり

 

そして何よりも小学校以来?って言うくらいの団体での映画鑑賞は、勉強会を主催している短パン社長ことオクノヤさんに奢っていただいて、前から興味はあったもののアマゾンプライムに入ったら見ようかなというつもりだった『パッドマン 五億人の女性を救った男』でした。正直そんなに期待をしていなかった作品なのに、一緒に観たほとんどの人が号泣してしまうほど、それはそれは深~い愛の物語でしたー。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは事実を基にしたお話

この主人公のラクシュミはインドの片田舎に住んでいて、器用な手先を活かした鉄工所での溶接の仕事で母親や妹たちを養っていて、お見合いでガヤトリと結婚するところから物語は始まります。ラクシュミは学歴こそ無いものの、超がつくくらい純粋で真っ直ぐな男。新婚の妻を心から愛していて、それは同居の家族から6日と離れていられないと呆れられるほどでした。そしてことあるごとに喜ばせようと発明品を造ったり、摘んできた花を彼女に渡していました。その姿は見ていても滑稽なくらいですが、少しづつその気持ちを受け取り始めていくガヤトリとの関係がとても可愛く描かれていきます。

 

そんなある時、寝室ではなく外のテラスで寝ようとする彼女を不審に思うラクシュミ。それはインドの宗教上の問題で、女性が生理の間はその血(不浄のもの)で穢さないようにと、部屋の外で眠っていたのです。日本では普通に手に入る生理用品はラクシュミの収入では「宝くじでも当たらないと買えないくらい」高価なもの。でもそこで諦めたり投げたりできないのがラクシュミ。ひと月に5日間も、いつも汚れた布を使って外で寝ている妻の身体が心配で仕方ないラクシュミは、自分で生理用品を作ることを思いつきます。

これは20年ほど前のことなので地方ではまだまだカーストの色濃い時代だし、敬虔なヒンズー教徒であれば仕方ない部分もありますが、ナプキンが普及すれば女性が虐げられすに済むというラクシュミの想いは加速していきます。

 

ラクシュミは妹たちや周りの女性が皆その状況を甘んじて受けざるを得ないことも許せずにいましたが、男性が生理について口にすることすら疎まれる土地ゆえに追い詰められていき、やがて家を出て行くことになってしまいます。実の兄に実家へ連れ戻されてしまった妻ガヤトリでしたが、結婚の証のネックレスは外しておらずラクシュミのことが気にかかる毎日で、それは食事も喉を通らないほどでした。

対するラクシュミはそれでも諦められずにインドールの街に出て1人暮らしをしながら勉強し、やがて大きな動力を使わず安価に生理用品を作る機械を発明。それから偶然出会った、大学出でMBAを取得した女性パリーに奨められて発明コンテストに出品したことから、運命の歯車は思わぬ方向に転がっていきます。

 

この頃売られていたナプキンは材料費の40倍。そしてその製造機を買うには5600万円もしたそうですが、この時の実際に造られた簡易製造機は約10万円で造れたそうです。ラクシュミの造ったこの機械はインドのすべての女性がナプキンを手に入れやすくしただけではなく、女性たちがその機械を買って作ったナプキンを売ることで女性の地位を上げることにもなったことから、最後にはインド政府から褒章を授与されます。(その後簡易ナプキン製造機は世界中の途上国に拡がっていきました)

つまり題名にある「5億人の女性を救った男」というのは生理用品のことだけでなく、全てのインド女性(10億人の半分)の地位を上げたという意味なのではないでしょうか。

 

 

 

仕事だけではなく生き方、または在り方が開いた未来

ラクシュミはとにかく諦めなかったけれど初めは上手くいかずに失敗ばかりでした。初めは妻のため、でもそのうち家族のため、そしてやがては全ての虐げられている女性の地位へと目的が変わっていくことで、だんだんとその道が広がっていきます。そして最後までラクシュミはお金を追うことをしなかったことも上手くいった原因なのではないでしょうか?これってどんな仕事にも通じることですよね。沢山の人が求めるものを「愛」をもって届けていくラクシュミに、それまで理解してくれなかった周りの人たちも段々と気付かされていきます。

 

 

そして迎えた演説の場面では涙腺崩壊、いやーとにかく痺れました。最後の最後までぶれないラクシュミにも感動しましたよ。あ、もちろん決まっていた就職さえ蹴って、ラクシュミを支え続けてきたパリーとの関係も・・・

ぜひ沢山の人に観てもらいたいし、自分でもまだ観たいのですが今では東京でも1館、あとは大分や東北などでしか上映されていません。当然名古屋では上映していないのでやっぱりアマゾンプライムに頼るしかないようです。

あーーーーーー待ち遠しいよーーーーーー。