おざわやの代表のブログです
【スキルは教えられるけどセンスは自分で磨くしかない】
2020.10.23
昨日エクスマの藤村先生のオンラインセミナーで学んだのは日本の文化的なセンスについて。そんな教えから思ったことアレコレ。
今年は多くの人が集まることが出来なくなって、ほとんどのお祭りが中止か無観客開催で寂しい限りでした。例年ならこの月末に盛り上がるハロウィンでさえもオンラインへの流れになっているみたい。全く参加したことないので知らんけどね笑。そんな中でエクスマ卒業生のための勉強会の「エレメントE」がオンラインで行われるようになったのは、東京のスタジオまで行かなくても受けられるのは助かります。何なら仕事しながらでも受けられますしね。
そんな学びの場で昨日のテーマは「日本の文化的センスについて」。
子供の頃に出会った「源氏物語」から日本の文化に興味を持ち、第二次世界大戦時には日本人捕虜の尋問という名目で雑談を交わして交流、東日本大震災後に日本に帰化して亡くなったドナルド・キーンさん。そして鉄砲伝来から世界を目指した織田信長とその家来の弥助の逸話など、歴史を深く知ることで現代やその先を見通す力を付けようというお話しでした。何よりそんなお話しを楽しそうに話される藤村先生のセンスの良さに惹きこまれるのですが、それは決して「スキル」ではないから教えられないもので、自分でセンスを磨くしかないと。
確かに一つの逸話を聞いてどう感じるかは人それぞれだし、そこから何かを感じ取るにはそれ以外のことも知っていなければ偏ってしまいます。そんな意味でもアメリカから日本を想い続けてついには帰化し、日本の土となったキーンさんを始め、各国大使を歴任して日本文化をフランスに伝えたポール・クローデルさん。それ以外にも小泉八雲やブルーノ・タウトなど、多くの文化人が日本の文化について書き残しているものは、外から見たこの国を教えてくれる貴重なものですよね。日本人からみれば当たり前のことでも、世界からは見れば当たり前じゃない。それは「有り難い」ってことです。
そんな感覚は少なからず日本人が皆遺伝子なのか判らないけど持っていて、でもそれは磨かなければただの独りよがりになっちゃう。よく言われるガラパゴスですよね。だからこそ僕らがセンスを磨いて今後の日本に、世界に発信することでより良い世界になっていくんじゃないかな？
じゃあどうすれば磨けるのかと言えば、本を読む・芸術に触れる・映画を見ると何でも良いけれど、感性を磨くことだと思います。そして一番大事なのはそれぞれ触れたものに対して何を感じたか、どう受け取ったかを自分で確認しておくこと。例えば昨日の教えをそのまま箇条書きに書いたってそれは「スキル（やり方）」にしかなりません。そこで感じ取ったことは何か、そしてその学びを自分の中に落とし込んで何ができるかを考えて初めて「センス（在り方）」になるんじゃないでしょうか？
だからこれからも映画を観て本を読んで、たまには芸術にも触れて感想や受け取ったものをシェアし合うことで、もっとセンスを磨いていきたい。もちろん飲みながらね！笑笑。
そんな風に感じさせていただける師匠や仲間に出会えたことに感謝です。
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