おざわやの代表のブログです
2022.02.02
昨日のブログにも書きましたが、現代はとにかく情報が洪水のように溢れています。
それは検索サイトだけじゃなくSNSなども通じてスマホの画面からどんどんと押し寄せてきますが、繋がりの人やリコメンドされてくる情報には機械学習による偏りが起きてくるので、不安な情報を見れば見るほどどんどん偏っていってしまう傾向があります。そうするとあたかも世間がそんな危機的な情報で溢れているように思えてしまうけれど、隣の人のスマホ画面を見るとまったく違った平和な世界が広がっていたりする。それは同じ世界なのに、まるで全く違う次元にいるみたいです。
特に最近のテレビはそんなネットから情報を得たり、ネットに負けまいと煽り気味に情報を発信しているようにも思えて、どんどんそんな状況を後押ししているようにさえ思います。いや、もしかしたら以前からそうだったのかも知れませんけどね?
いま一番気になることと言えばやっぱりパンデミックについて。
オミクロン株が世界中で猛威を振るって世界中の国ごとの対応にもバラツキがあってマスクさえいらないとする国もあれば、日本のように各地に出された蔓延防止措置によって行動に制限が掛かっている国もあります。北京オリンピックが始まる中国では、厳戒態勢で外出さえできない状況とのことで驚くほどの差です。
ボク自身はそんな制限の中で出来ることを考えて行動すれば良いと思っていて、必要以上に恐れることなく映画も観に行けば、お酒だって飲みに行っています。でも周りを見ると今でもまだ外出するのが怖いとほとんど電車にも乗らない人も居るし、反面「そんなのただの風邪じゃん」とまったく気にしていない人も居ます。こんな風に身の回りだけでもこれほどの差があるんだと驚くと共に、それぞれの家族構成や立場でも違うんだろうなあと理解もしています。
以前何度かお会いしている愛知県議会議員のお知り合いがデータを流してくれていて、名古屋市が提供している現在の状況を見ました。やはりこういう時こそ正確な数字や統計が重要で、煽られた印象に流されちゃダメですよね。
こうしてみるとテレビを毎日賑わしている感染者数は、やはりうなぎ上り。
第5波では5ヶ月間で5万4千人余りだった感染者数を1ヶ月で優に抜いてしまっていますね。これだけを見ているとこれまでと変わらずどころか、もっと恐ろしいウイルスになってしまったかのようにも感じます。でもその割には重症者は増えておらず、これを受けて「ほらやっぱりただの風邪じゃん」なんていう人も居る。同じ数字を見ているのに、捉え方次第でこんなに印象は変わっちゃうんですよね。
でも上の表を見ると、中等症と重症を合わせた人数の確率が次第に減ってきていることも分かります。初め32%も症状が悪化していた第一波の数字には改めて驚かされますが、そこからだんだんと下がって、既に今回は1.1%にまで下がり感染者のほとんどが軽症ということも分かります。そうすると「だからただの風邪だって言ってるでしょ!」なんて声も聞こえてきそうですが、これまでの季節性インフルエンザではそんな中等症・重症率がどうだったかといえば平均が0.08%と、更に二桁も低い数字です。そして忘れてはいけないのがインフルエンザにはタミフルやリレンザなどの特効薬があり、今回の新型コロナにはまだ特効薬が無いこと。重症化させないための薬は色々と開発されていますが、まだ特効薬までは至っていないのが現実ということを考えれば、やっぱりまだまだ警戒は必要なことがわかります。
ウイルスだって生き残りをかけてるんだから、どんどん薄く拡がるようになるのは自然の摂理。だって人間が死滅してしまったらウイルスだって生きていけませんからね。だったら共存の道を探っていくのが道理だから、少しずつは「ただの風邪」に近づいていくのかも知れません。でもあのスペイン風邪を起こしたインフルエンザだって、いまだ同じ種から時々感染禍が起こっていることを考えるとそう単純ではないでしょう。そしてまだ今はその時じゃないとも思うから、こんな時にこそその先を見越せるように本を読んだり情報を知って、自分磨きに時間を使うのもいいかも知れませんね。
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