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おざわやの代表のブログです

「おもてなし」って言葉の深い意味を知りました

2019.01.24

先日の大阪でのセミナーの中で演じられた演劇のヒトコマ。

かつての恋人を今一度取り戻す為に造られたA.I.搭載のアンドロイド利休が劇中に、なぜいま再び利休なのかを熱く語ったシーン。

あの戦国の世に茶人たちが何を求めて「茶の湯」を広め、どうして持てはやされていたのかを現代のビジネスに置き換えて解説していた「おもてなし」という言葉に、大きく頷いてしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

「お持て成し」とは(コトバンク)

① 客に対する扱い。待遇。 「丁重な-を受ける」
② 客に出す御馳走。接待。 「酒肴の-をする」 「何のお-もできませんが」
③ 人や物事に対する振る舞い方。態度。 「御-優に、用意深くましましけり/十訓 7」
④ 物事に対する扱い。とりはからい。処置。 「ただ、世の-に従ひて、とあるもかかるも、なのめに貝なし/源氏 椎本」
ボクはお持て成しって、つまりよくいわれる(ホスピタリティ=歓待)のことだろうと軽く受け止めていました。
しかし千利休ら、戦国の茶人たちがそこで目指していたものはそんなに軽いものではなかったみたいです。
この役を演じられていたのは普段は税理士ながら大河ドラマが好き過ぎて、そのセリフやシーンを使ってマーケティングセミナーなどを開く、自称「大河ドラマ税理士」の山本やすぞうさん。エクスマ塾生で、藤村先生の著書にも事例の1人として紹介されているほどの人です。舞台上でセミナーのように解説されていたのは、
茶室に入るまでの庭木や飛び石、そして茶室の中に掛けられた軸や一輪挿しなどに気を配って歓待するのは当たり前。茶室のにじり口から入ってくる客人は、それが例え敵の武将同士だとしても等しく迎え入れ、その一瞬一瞬の心の動きを読み取りながら茶を入れる。迎えられた方もその場を設けてくれた亭主の心配りや、メッセージを嗅ぎ取って喜ぶ。そんな客人との心の機微ややり取りを楽しむ「遊び」のことこそ【おもてなし】というのだと。
ボクはお持て成しというのはあくまで「どうぞ」と歓待するだけで、相手は受け取るだけの一歩通行だと思っていたわけです。
茶の湯というのは、そうした心配りのやり取りを練習する場という意味もあると知って、藤村先生が仰られていたことが更に深く入ってきました。
「五感を磨いて共感力を高めて。心豊かに楽しんでね。」
あのセミナーに散りばめられたものこそ「おもてなし」だったんですね。もっともっとこれからの仕事が楽しみになってきました。
今日のブログはこんなとこで。