おざわやの代表のブログです

【お墓まいりの順序って考えたことありますか？（２−①）】

2019.10.29

掃除するとかお供えするとか、色々やることありますが順序を意識する事でよりスッキリとお墓まいりすることができますよ、という話を先日ツイートしたのでブログの方にも残しておきたいと思います。

【お墓参りの順番って？①】
あ墓参りに行ったらまずは古い供花や線香を抜きます。それからすぐに水掛けちゃいそうですが、先に周りの落ち葉や雑草を抜きます。葉っぱがくっ付いてしまったり、雑草を抜くと土が緩んでしまうので水を掛けるのはそのあとです。 pic.twitter.com/0W2iDp4ReK
— おざわあつし🐈とお墓まいりが好きな町の石屋さん (@stone_ozawaya) October 28, 2019

全然特別な事じゃないんですけどねー

ちなみにモデルはウチのお墓。自画自賛だけどスッキリしてて良いでしょ笑

このツイートはコメントを順番に見ていくとそれがお墓まいりの順序になってますが、お墓まいりって大まかに言うと「先祖が眠ってる場所を清浄に保つ」行為と言えると思います。先祖のお骨（身体）が土に還るまでの間、魑魅魍魎（ちみもうりょう）が寄り付けないようにするのが目的。場が穢れていれば穢れた場が好きなモノが寄ってくるし、清浄であれば近寄れない。そういう事です。

まずは掃除から

まず初めに前のお参りで供えた花や線香の残りを片付けて、お墓の周りの落ち葉や雑草を抜いて一緒にまとめておきます。古新聞があると便利ですね。次に水桶と一緒に花立てや線香立てを水場に持って行って綺麗に洗います。そして水桶に汲んだ水と一緒に持って帰ってくれば効率も良い。まずは汚れものを片付けるのが先で、そこからやっとお墓に水を掛けながら掃除です。この時もまずは汚れている所からって事で、やっぱり花立てとか線香立ての周りにはホコリや灰が溜まりやすい所。その辺りの汚れをスポンジやタオルなどで落としたら、次は上の方から順に下の方へホコリを洗い流します。汚れ落としとホコリを洗い流すのを一緒にやろうとすれば汚れを周りに広げるだけになってしまうので気をつけてくださいね。

これが終われば掃除は終了です。

綺麗になったら次はお供えです

赤や黄色などの色花を供えるのが普通ですがボクは割にお墓まいりによく行くので、お彼岸や命日以外のお参りではいつも樒（シキミ）を供えます。葬儀の枕花などによく使われるシキミなのですが、これをお墓にも供えるのは土葬していた頃からの習慣です。シキミというのは葉っぱを千切って匂いを嗅ぐとお香のような香りのする木。でも香りが良いからって間違ってもその葉っぱを口には入れないでくださいね。実はこの木には毒の成分があって、その実に至っては植物の中では唯一毒物および劇物取締法によって劇物指定されているほどです。じゃあ何故そんなものを供えるようになったかといえば、葬儀や土葬からのお墓の匂いを嗅ぎつけて野獣が寄ってこないようにするためです。

そして大事なことがもう１つ。このシキミは一対千円くらいととっても安い上に保ちが良い。

冬場なら水が切れなければ1ヶ月くらい緑のままでいて、何度か使いまわす事もあるくらいなんです。これなら何度もお墓まいり行ったって費用も控えめだし、造花なんかを入れておくよりずっと良いって思います。

次は線香やロウソクですが、特に線香については以前から口が酸っぱくなるほど繰り返していますが、束のままで焚くのは止めましょうって事を強く言いたいです。ボクはいつも車にお墓まいりセットが積んであるのですが、そこに入れてあるのは白檀の香りで一箱２千円くらいのお線香です。高いですか？

でもこのお線香を１本とか３本づつしか焚かないので相当長く持ちます。この方が香りが良いのは勿論、火が着きやすいからストレスを感じる事もない。良い事づくめです。そもそも線香を焚くのは仏様がこの香りを好きだからで、我々の住むこの世の匂いは臭いから。だから線香に着いた火は吹き消しちゃダメって言うでしょ？我々の息の匂いなんて野獣と変わらないくらいなんです。

そしてロウソクは我々の住むこの暗い世界を明るく照らすため。お天気良くたって真昼間だって、この世は仏様の住む浄土に比べたら暗く沈んでいるような世界なんです。

そしてもう１つ大事なのは水。お墓には水受けが殆ど備えつけられていますが、ここにお水を供えることを知らない方が意外に多いと思います。仏様がこの世で口にするのは綺麗な水だけ。だからお掃除の時には水受けも綺麗に洗っておいてくださいね。