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おざわやの代表のブログです

お墓の承継問題って泥沼の争いになりやすいので注意が必要です

2019.09.06

今日も爽やかに晴れた名古屋ですが、すでに幾つかの台風が発生しているようで、この先の進路が心配ですね。特に九州地方はこれまでに降った雨の影響があるので、また更に気をつけて欲しいです。

さて先日のエクスマ塾で取り組んでみる事を勧められた課題の1つに「ブログの専門化」がありました。ブログというのはSNSとは違って、ずっと資料として残っていくので考え方によっては「貴重な資料」になると言えます。であればもっと一般の人たちが悩んでいることに寄り添ってみたら?と。確かに石材店に聞くのはちょっと抵抗あるけど聞いてみたい、という内容の質問が「Yahoo知恵袋」のような掲示板には沢山寄せられています。そんな内容を見てみると「こんな事で悩んでいるのか?」と思ってしまうようなことばかり。でもこれが生の声だとするなら、このブログに答えておけば皆さんの参考になるかもしれませんしね。









お墓に関する質問を受け付けてこのブログで答えていきます。

しかし読んでみると本当に凄いというか、ヒドイというか、まあ人それぞれ色々あるなあと。ツイッターにも書きましたが実は15年ほど前、独立したての頃は仕事もなくこういったインターネット掲示板をあちこち見ていました。そこで見た質問に答えることで質問者の力になれたら良いし、ひいては自分のスキルアップにもなるかな?と質問にどんどん答えていました。でもその時に思ったのは、こういうところに質問する方は自分の聞きたい答えが既にあって、その答えを明確に指示してくれる人を探しているんだなってこと。いくら専門家の立場から正しい答えを書き込んでも全く耳に入らず(入れず)、一般的に言われるような根拠のない意見に「ベストアンサー」という称号が付いていく。ボランティアのつもりでやっていましたが、次第に馬鹿馬鹿しくなって止めてしまいました。



それで言えば、そういった質問を拾ってきてここで答えておくのも1つの方法なのかもしれませんね!もちろん直接メールフォームやコメント欄に質問いただいてもお答えしていきますよ。





兄弟で同じお墓に入るのが何故いけないのか?

その中で気になった1つの質問。

次男の旦那さまを早くに亡くしてしまい、子供たちとお参りできるお墓を建てようとしたところ、旦那さまの親から実家の墓に入れば良いと言われたものの、そのお墓は長男家族が継ぐ予定になっていると。私(奥さま)や子供達は旦那さまと一緒のお墓に入れるのでしょうか?という質問でした。



ここで問題になってくるのは2点。

まず第1に次男が実家の墓に入ることはできるのかという点ですが、昔とは違って長男至上主義という考えは既に崩壊しており、墓地の規則からもそういった条項は既に無くなっているので、お墓を相続するのが長男だろうが次男だろうが、それこそ長女や末っ子が継いだって構いません。名字が変わったって、血の繋がった親子なら何の問題もなく名義を継ぐことはできます。


その2。長男家族がお墓の名義を継ぐことが決まっているのに、次男家族も一緒に入ることが出来るのか?という点ですが、これは絶対に出来ません。

親御さんからすればどちらも可愛い息子や孫でしょうが、そのままねずみ算式にどんどん孫の孫など入っていったら、どうなるかは火を見るより明らかです。お墓の中はすぐ骨で一杯になってしまい、名前を彫ろうにもすぐ満員になり承継を誰にするのかで揉めてしまいます。お墓というのは迷いを断つためにあるといっても良いくらいなのに、これでは煩悩の塊になってしまいますよね。



この質問者のお母さんが出来ることとしたら、お子様が旦那さまのお墓まいりができて、奥さまや子供もいずれ同じ土に還っていける場所として新しくお墓を用意されることだと思います。ご実家を継ぐ人が決まっている以上は、それ以外の兄弟は分家となるので一緒くたにするのは避けるべきです。とは言え親の思いは無下に出来ない、ということであればほんの一欠片でもご実家のお墓に分骨してあげればよいのではないかと思います。

何より皆でじっくり話し合って、どちらが後を継いでいく子どたちのためになるのか?という視点で検討していただくと良いと思います。